文／中国の大法弟子
【明慧日本2018年1月17日】はじめて『轉法輪』を暗唱する時、どれほど長い時間がかかったのか覚えていませんが、その時は常に一言一言暗唱していました。集中できない時はそこに座って半日経っても、一つの短い段落を暗唱することもできなかったので、意識的に自分の主意識を強めて暗唱していました。暗唱を始めて間もなく上司は私を新しい職位に移動させ、幸いにも自分1人の小さなオフィスを構えるようになりました。新しい職位で仕事の流れを覚えてから、師父は私に閃きをくださり、いくつかのいい方法を考え出して、1カ月はかかるであろうバラバラな管理の仕事を、1日か2日で終わらせることができました。私は法を暗唱する時間が多くなったことを大いに喜びました。師父が法を暗唱する私を励まして、一番適切な仕事の環境を作ってくださったと分かりました。
一、法を暗唱することによって 知恵が開かれる
一度職場の多くの同僚が参加した試験がありました。その試験は非常に難しかったため、前半の問題を書き終えた時、私はもう合格する可能性がないと感じました。最後の問題は10点でしたが一見前の問題よりさらに難しく感じ、今まで見たこともなく、どこから手をつければいいかさっぱり分かりませんでした。周りの人を見渡すと皆が答えを出すのに苦労している様子だったので、誰も解けないだろうと思いました。ちょうどその時、頭の中にはっきりとした問題の解き方が閃き、一瞬でどういうことかが分かり、あっという間にその問題を解き、肝心な10点を取りました。その結果、私は65点を取り、全部門でたった1人合格しました。
このことで私は一気に有名になり、皆が法輪功修煉者である私を非常に敬服するようになりました。法輪大法を修煉する前の私の仕事の能力はごく普通で、全ての人が私がコネで入社したことを知っており、陰で悪口を言う人も少なくありませんでした。私のコネの者が定年退職した後、いつも私を今のいい職位から追い払おうとする人がいました。今回のテストで部門トップになり、実力が皆に見えると、誰一人私と争う勇気のある人はいなくなりました。
仕事上で私はますます賢くなり、間もなく職場で一番若い業務担当のプロになり、時には職場で講義することもありました。私は自分の人生で演壇に立ち講義をする日が来るとは考えてもいませんでした。下に座っている多くの人が羨ましそうな目線で、私の講義を真面目に聞いている姿を見た時、彼らは皆私に済度されることを期待している衆生だと思いました。師父が私に知恵と才能を下さったのは、全部人を救うための準備だったと悟りました。私の講義を聞いた人たちは、誰もが私の伝える真相をよく認めて、三退した者も少なくありませんでした。
ある日、職場では大学の教授を招いて大講堂で授業を行いました。合間の休憩時間にスピーカーで放送されたのは全部中国共産党を盛んにほめそやす歌でした。私は舞台裏で音楽を流している人に真相を伝え、大法弟子の歌う曲の入ったCDを渡して、これを流すように頼みました。その人は私の才能を羨ましがっていて、自分には知識もないし何も分からないので、共産党の音楽を流したと言いました。三退することにもすぐに同意し、すぐに私の渡したCDを流し始めました。
私は講壇に上がり、その教授に「よく聞いてください。これは法輪大法の弟子が歌う曲ですよ」と言うと、教授はとても驚いていました。彼は、自分の職場にも1人法輪大法を修煉している人がいるが、職場で法輪功のことを言う勇気がないのに、あなたはこの公の場で大法弟子の歌う曲をよく流しますね、と言われました。それを聞くと、私は彼に真相を伝え、『九評共産党』を一冊プレゼントし、しっかり読むようにと言いました。
私は大講堂の隅で静かにスピーカーから放送されている歌声を聴きました。『得度』が放送される時、すでに三退した1人の同僚が突然、私のところに走って来て、「感動した、感動した！」と言いました。何に感動したかと尋ねると、彼はこの歌に感動したと答えてくれました。合間の休憩時間はうるさかったので歌詞ははっきり聞こえませんでした。きっと歌の背後にある慈悲が人を感動させたのだろうと思いました。大法弟子の歌う曲には本当にエネルギーがあります。
ある日私がオフィスで『優曇華が咲いた』という歌を小さな声で歌っていたところ、上司に聞かれてしまいました。彼はとても驚いた様子で私に、自分は常に人に誘われて外食し、カラオケにも行き流行っている歌をほとんど歌えるが、このような素晴らしい歌がなぜ流行ってないのかと尋ねられました。私は笑顔で誇りを持って答えました。「素晴らしい曲でしょう。これは我々大法弟子が作曲した曲です」。その後、この上司は『九評共産党』を読み、三退しました。一度彼は職場で優秀共産党員に選ばれましたが、「僕は今回のこの優秀共産党員の称号をもらうのを辞退します」と私に言いました。
二、労働教養所で法を暗唱する
私は労働教養所へ強制連行され迫害されたことがあります。幸いなことに『轉法輪』を暗唱することができたため、その難を乗り越えることができました。
労働教養所では常に大法を誹謗するビデオを強制的に見せられ、誹謗中傷する声が耳元で鳴っていて、法を暗唱することをひどく妨害されました。これらの妨害を排除するには、主意識を強くしてからやっと高度に集中することができ、法を暗唱することができます。数人の麻薬常習犯が24時間私を監視し、また、大法の修煉をやめた者たちに包囲されて攻撃され、隣の監房で同修が拷問される時、救いを求める叫び声が聞こえてきました。このような環境に抑圧され、自分がいつでも死んでしまいそうに感じ、ただ法を暗唱することだけが私の生命の火を灯していました。
私は厳しい環境の中で労働教養所での洗脳の関を乗り越えました。次に直面したのは工場での厳しい強制労働でした。毎日長時間労働すると法を暗唱する時間が無くなるので、私は気が進まず、心の中で師父にお願いしました。「私は毎日法を暗唱することだけやりたいので、強制労働に参加したくありません。師父、助けて下さい」
ある日、警官が私をオフィスに呼び出しました。また何か企んでいるのではないかと不安になりました。労働教養所ではずっと強い正念を保っていないと、いつ落とし穴に落ちてしまうか分かりません。オフィスに入ると警官が全員起立していて、労働教養所の責任者たちも来ていました。その時、私の名前を呼びながら走って来て、私を抱き締める者がいました。よく見ると長い間連絡が取れなかった友人のAさんでした。あまりにも意外で突然なことでした。Aさんは労働教養所の責任者に「この人が話していた私の親友○○です」と紹介されると、労働教養所の責任者たちは一列に並び、1人ずつ私と握手しました。
Aさんは果物を1袋提げ、私に言いました。「行こう、まずあなたの部屋を見に行き、しばらくしてから食事に行こう」。「私たちは外で食事をすることはできないのよ」。するとAさんは「あなたを食事につれ出す許可を取り、手続きはもう済みましたよ」。本当に細かいところまで行き届いていました。Aさんは私の肩を抱いて、私の部屋に向かい、そこでやっと彼に質問することができました。「あなたは今仕事が順調そうですね、どうやってここに来れたの？」。もともとAさんは何もかも順調にいかなかったので、仕事を辞めてから深セン市に行き、新しい仕事を探そうとしていました。私が彼に真相を伝えると彼は三退し、そのお陰で本当に福をもらいました。Aさんはニコニコしながら話しました。「私は新しい職場へ転勤し、最近、処長に昇進しました（処長以上になると、チームを連れて、仕事の検査に回ることが可能である）。そこで急に労働教養所へ仕事の検査に来ることになりました。出発する前日の夜、あなたが法輪功を修煉したことを理由に、労働教養所に拘留されているということを教えてくれた者がいました。だからここに来て、最初にしたことは「私の親友がここに拘留されているが、一緒に外へ出て食事をしたいのだが」と所長に頼んだというのです。
師父はちょうどいいタイミングに人を按排して、私を助けてくださいました。その過程を聞くと、本当に巧みで不思議でした。Aさんは声を潜めて私に聞きました。「何か困ったことがあったら早く言ってくれ。私が助けるから」。私は「ここではとても多くの強制労働を強いられるが、私はやりたくない」と伝えました。Aさんは「いいよ、あなたに強制労働をさせないように言っておく」。本当に師父に感謝致します！ 私は長い間、晴れなかった気分が晴れ、心の底から笑い出しました。それを目にした麻薬常習犯は、「あなたが笑うなんて、知らなかった」。確かにこの労働教養所に監禁されてから、私は笑ったことがありませんでした。
Aさんがいいタイミングで助けに来てくれたことで、私の法を暗唱する決意はさらに固まりました。あの1年の間、私は労働教養所で『轉法輪』を多分70回以上暗唱しました。他の同修たちは強制労働の任務を完成するために忙しかったのですが、私はそこに座り、朝から晩までずっと法を暗唱していました。よくあったことですが、一講の最後の文字まで暗唱すると、警官が「今日の仕事はここまで」とよく言っていました。
食事と睡眠時間以外、私はほとんどの時間を利用して法を暗唱していました。お昼休みに他の人が休んでも私は休まず、法を暗唱しました。自分は強制労働を強いられている同修より、もっと忙しいとさえ感じました。彼らは身体の上で忙しかったのですが、私は法の暗唱に忙しかったのです。新年の3日間は労働教養所で強制労働をさせず、休みになり、常人のドラマを流していました。多くの同修が見ていましたが、私は画面に見向きもせずに、ただ一心に法を暗唱していました。
三、師父が私の手をとってくださり 上へ登る
実際私はいろいろな方面で同修に及びません。労働教養所で多くの同修は1日中ニコニコして、苦を楽としてみなしていましたが、私の内心は苦しくてたまりませんでした。ただ『轉法輪』を暗唱することだけが、私にすべてを乗り越えさせてくれました。法の中から得られたもの、師父がくださったものは、さらにたくさんありました。
プロジェクト上で本当に奇跡が現れました。一つ非常に素晴らしいプロジェクトがありましたが、技術を担当していた同修が進められなくなったため、放棄するしかありませんでした。師父は何回も私に、私達が続けられると悟らせてくださいました。夢の中で師父はこのプロジェクトのために、人を救う特定の突破口を切り開いてくださり、このプロジェクトを蘇らせてくださいました。その後、このプロジェクトは穏やかに進んでいますが、誰も私たちがこのプロジェクトをここまで上手く行うことができるとは思っていませんでした。師父がやられたので、誰もそれを越えられないのは当然のことです。私は心の中でなぜ自分を選んだのか、師父に聞きました。師父は、二つの理由があるが、最も肝心なのは、私が法をよく学んでいることだと教えて下さいました。師父は何回も私に注意を与えてくださいました。人心を多く持っていてはいけない、人心が多い時、プロジェクトは行き詰まるということでした。毎日の修煉において、プレッシャーが非常に大きく、なぜかと言うと、私には少しでも自分を緩めると、人を救うことに支障をもたらすことが分かっていました。
一度夢の中で、師父は私の手をとって上へ登って行かれました。私は師父の足跡を踏んで、穏やかに後を追いました。私が困難に直面すると師父はいつも私を背負い、吹き荒れる嵐の中を前進されました。激しい雨粒は全部師父の大きな身体を打ち付けていました。私は見ていられなくなり、懸命にもがいて師父の背中から降りようとしましたが、師父はそれを許されませんでした。一度夢で、1人の母親が自分の子供を指さしながら、非常に喜びの声を上げて「いい子だから、立派に育て上げないといけない」と話していました。師父はほぼ毎日しっかり修煉するようにと私を励まし、鞭撻（べんたつ・いましめはげますこと）してくださいました。たった1日でも学法が追いつかないと師父は警鐘を鳴らし、私の人心を指摘してくださり、精進しないと出遭う危険を見せてくださったため、私はむやみやたらに、自分勝手に振る舞うことなどできませんでした。いつもいつも、師父の洪大なる慈悲と威厳が共に存在していたからです。
いま私は毎日数時間法を暗唱し続けています。座って心を清くして『轉法輪』を暗唱し続けると、身体の全ての細胞も法を暗唱して、法に溶け込み、一層一層の身体が法に同化していると感じ取れます。「『転法輪』を暗唱できれば、向上には役立ちます。なぜならば、あなたの身体のミクロの部分とあなたの人間としての最も表面的な部分は皆、暗唱しているからです」[1]。 時には大法を暗唱すると静功を煉っているような感覚になり、周りの全てがなくなり、ただ法が頭の中で流れ、私の心身を洗っていると感じます。その時、私は法を暗唱することは限りなく続く、光り輝く道のりのようであると悟りました。法に基づいて自分を修め、自分の異なる境地や次元を充実させれば、必ず法の中で円満することができると悟りました。
足りない部分は同修の慈悲なる指摘をお願いします。
注：
[1] 李洪志師父の著作：『スイス法会での説法』
