文/中国青年大法弟子
【明慧日本2018年4月18日】これからお話することは、本能、或いは心の奥底からの願望なのかもしれません。冬期休暇のある日、実家に帰省してすぐに、「お母さん、師父の説法ビデオや録音テープとかって持ってる? USBメモリーに保存して、学校に戻ったらMP3に保存したいの」と母に尋ねました。
この言葉を聞いた母親は非常に驚き、すぐに「あるよ、もちろんあるわよ! すぐに持ってくるね!」と探してくれました。授業が始まり学校に戻った後、私は小型のMP3を買って、USBメモリーに入っている師父の説法を移しました。そして、師父の最初の言葉を聞いた途端に、我慢できず涙が溢れ出ました。師父の声はとても懐かしくて優しく、まるで遠い昔から層々たる次元を越えて、心の一番奥深い所まで伝わってきた様な気がしました。
その日以来、私は毎日必ず師父の説法を聞くようにしています。ただ師父のお声が聞きたいだけで、師父のお声を聞いていないと落ち着かないのです。
私は青年大法弟子で、今年23歳になります。大法弟子の家に生まれ、幼い頃から「法輪大法は素晴らしい!」という言葉が心に深く根付いていました。母は1997年に修煉を始め、その頃の私はまだ幼く(もしかするとその頃、すでに天目が開いていたのかもしれませんが)、「ねえ、ママ、ちゃんと修煉するんだよ。李洪志師父はママにたくさん良いものをくれたんだからね!」とよく母に言っていました。私のこの言葉を聞いた母はさらに大法を深く信じるようになり、たくさんの同修と街に行っては法を広めていました。幼い私も母と一緒に何十人もの大法弟子と一緒に広場でよく煉功し、周りを通る人々は皆、私のことを「偉いね!」と褒めてくれました。しかし、当時の私はそんな事何も考えず何も聞こえず、ただただ煉功に夢中でした。
しかし、1999年7月、邪悪による迫害が始まりました。その頃の私は小学校に入り、学校は全寮制だったので、母のいないところで毎日学園生活を送るしかありませんでした。その頃から、徐々に常人社会という人を堕落させる染物がめに嵌(はま)り込んでいき、中学、高校へと進学していくにつれて、私も常人が言う「反抗期」に入り、生徒なのに学業を疎かにし、いわゆる「仲間」たちと群れて「青春期のお悩み事」に悩まされ、極端に走るようになりました。このような変異してしまった感情は学園中いたる所に見られ、私は自らの堕落に気づかないまま、常人社会に深く嵌り込んでいきました。もちろん、このように変わってしまった私を見た母親は非常に悔やんでいましたが、法理を用いて私と交流したり、良くない性格や言動を厳しく正してくれたりはしませんでした。
あれから時間が経ち、私も大学生になりました。大学のキャンパス内には常人の変異してしまった感情が充満しており、学生寮のルームメイト間においても様々な摩擦が生じ、私も一度は常人の感情に深く嵌り込んでしまいました。しかし、結局はうやむやのうちに終わってしまい、悲しみに襲われた私は不眠症になりました。また、両親からの心遣いや関心も少なかったため、心身ともに非常に良くない状態に陥ってしまいました。当時、この変異してしまった感情が人生の全てであり、生き甲斐としていた私は、自分は何のために生き、そして、この一生は一体何だったのかと迷い始めました。まるで人生の全てを体験したかのように疲労困憊し、希望も失い、この若さで生きることに対しても疲れを感じていました。
母から音声ファイルをもらって大学に戻ってから、すぐに師父の説法を聞き始めました。師父の声は非常に懐かしくて暖かく、まるで太古から伝わってきたかのように、私の身体の中を透過して行き、心の奥底まで届きました。そして、ようやく心の叫びに答えられた気がして、涙が一気に溢れ出ました。
あの瞬間から、今までのすべての煩悩が消えたかのように、心身とも元気になり顔色も回復しました。業力を消す症状が出て下血もしましたが、私は全く恐れませんでした。そして、ルームメイト達との仲も良くなり、少し損をしたところで、本当に何かを失ったわけではないし、こちらが一歩譲ればいいと思うようになりました。良い人になり、利益を軽く見れば、生活はずっと楽になると、以前、師父が説かれました。
2015年の夏季休暇に実家に戻るなり、母に告訴状を書かないかと尋ねられたので、私は実名で告訴状を書いて郵送しました。しかしながら、9月に大学に戻った後、地元の警察官に早く戻って来いと実家から電話がきました。当時、警察官は、「お前たちの子供がこのような物を書いたら、将来に悪影響を及ぼす、こっちからも、お前たちの子供のいる町の警察署に連絡してある。早く戻って来ないと大学側に告げて、そのまま連行するぞ」と両親を脅したそうです。子供を守るという本能から、両親は非常に怯えてしまい、私に早く帰るようにと催促しました。その時、ちょうどこちらの2人の同修と一緒にいたので、同修と法理に基づいて交流しました。まず、私たちが告訴状を書くことに対しては何も間違っていないこと、邪悪に帰れと言われたら帰るのか、それは邪悪を認めたことになるのではないのか、大法を学んだということは、これからの人生はすべて師父が按排されており、どの仕事に就き、何を勉強するかは邪悪が決めることではない。それらを否定し、師父の按排だけを聞きます。この交流後、私は「何も間違っていないわ。なぜ帰らなければならないの? 絶対に帰らないわ」と母に一言伝えました。
警察官が何度も実家に来ていたため、とうとう耐えられなくなった両親は、車を飛ばして大学までやって来ました。しかし、師父の按排なのか、その日、私はちょうど午後から、ある同修を訪ねることになっていました。授業を終えてバスに乗った途端に、私と入れ違いで両親が大学に着きました。早く戻ってくるようにと電話をもらいましたが、私は、「帰らないわよ。私は何も間違っていないわ」とだけ伝えると、携帯電話の電源を切り、電池まで外しました。何が何でも帰らないという私の決心を知った両親は、ゼミの先生に連絡しました。友人も先生達もあちこち私を探していたことを、後になって知りました。携帯電話の電池を戻して電源を入れると、友人達から心配しているというメールが来ていました。先生とゼミのリーダーに自分が無事であることだけを伝えると、再び電源を切りました。どうすることもできない両親は家に帰りましたが、家に帰らないと私と縁を切ると脅迫してきたのです。「自分は間違っているのか、なぜ両親はここまでするのか」と同修に尋ねると、同修は優しく答えてくれました。「あなたの両親も邪悪に利用されているだけよ。だから、あのようなことを言うのは本心ではないはずです。気にすることないわ。今の状況こそ邪悪が最も見たがっていることよ。大法弟子の家族を崩壊させ、絆(きずな)を失わせることこそ邪悪たちの目的なの!」。同修のこの話を聞いた私はすぐに父親にメールを送りました。「私には信仰する自由な権利があり、決して間違っていません。私は良い人間になろうとしているのに、お父さんはなぜ怒っているの? 中国共産党は長い間、法輪功を迫害してきたのよ。お父さんも大法の修煉者と接したことがあるから知っていると思うけど、みんな良い人たちよ。警察官がよく家に来るのは分かっているわ。また来たら、私の居場所など知らないと答えればいいのよ。何があろうと、あなたは私のお父さんよ。最後の最後まで親孝行するわ!」。そして、母親にもメールを送りました。「お母さんも修煉者でしょ! 邪悪の言うことなど信じてはいけないわ。私を家に帰らせるのはただ私1人のことだと思うの? お母さんは私の背後に存在する天体全ての生命に罪を犯すことになるのよ! これほど大きな過ちを犯すとなると、お母さんは一体何をもって償えばいいの?」。私の話を理解した母親は「わかったわ、もう帰ってこないで! 何があっても絶対に帰ってきてはダメよ!」と理解を示してくれました。
この時、私はふとあることを認識しました。常人社会で頼りになるものは何もありません。そして、「情」は最も頼りにならないものです。全てを失い、何もかもない私を、師父だけが大事にしてくれ、必要としてくれました。この1冊の『轉法輪』の本と同修の励ましだけが、この最も厳しい時期を乗り越える原動力となりました。
しかしながら、大学4年の時の就職活動で、私は他の誰よりも早く内定が決まりました。卒業後、勤務先では多くの同修と出会いましたし、みな私の事を自らの子供のように親切にしてくれ、皆でよく学法したり、交流したりしています。これまでの間、もちろん転んだり、うまくできていなかったり、失敗はたくさんありました。しかし、同修たちとお互いを支え合って、何とか今日まで歩んで来られました。これからもたとえ何があろうと、どこにいようと、私はもう決して修煉を諦めたりしません!
遠回りして何年も経ちましたが、やっと修煉の道に戻って来ることができました。しかしながら、多くの時間を無駄にしてきたのも事実です。長い間、常人社会にどっぷりと浸りながらも、師父のご加護の下で、漸く戻ってくることができました。師父に感謝いたします! 私は本当に修煉の道にやっと戻ってきたのです!
ここで、子供のいる同修に伝えたいことがあります。大法弟子の家に生まれた子供たちは皆、大法のために来たのです。決して我が子がかわいいからという常人の「情」に流されて、自らの子供たちを常人社会の流れに決して任せてはなりません。一人一人の常人の背後には巨大な天体が、そしてその中には膨大な生命群が存在しています。大法弟子の子供はなおさらのことです。現在、まだ法を勉強していない子供たちを親の責任として、一刻も早く大法に導き、学法させるように促すべきです! これほど大きな法ですので、人一人を溶かすことは容易なことです。
また、私と同じ青年大法弟子も勇猛邁進して修煉していきましょう! 最後の終結が来るまで、まだ時間がありますし、機会もあります。師父は私達のことを待っておられます。まず、自らをしっかりと修め、「三つのこと」をしっかりと行っていきましょう!!