【明慧日本2018年5月24日】ある日、小学4年生の孫が学校から帰って来て言いました。「学校はすべての生徒に、狼に関する数冊の課外図書を買うように。そして、先生は『狼は目的を達成するために、何ものも恐れない精神を持っている。その狼の精神を学ばなければならない』と言われた」。お母さんも「そうですね。狼のような不屈の闘争心を持っていないと、大きくなって、社会で生きていけないからね。損をしますよ」と同意しました。
それを聞いた私はとても恐ろしく感じました。このような教育はいったい子供たちをどこへ導いていくのでしょうか? 私は夫と共に法輪大法を修煉しており、孫も小さい時から修煉の環境の中で育てられ、師父の多くの詩を暗唱することができ、修煉に対してもある程度理解しているため、そこで私は孫に言いました。「それは正しい考え方だと思う? 古くから、中国の伝統文化は、徳を積み、善意をもって人を助け、人に優しくするように教えてきたのですよ。級友、仲間はお互い助け合い、協力し合い、共に前へ進むべきではないの? よく『蛇蝎(蛇とサソリ)のように毒々しい』とか、『豺狼(さいろう・ヤマイヌとオオカミ・冷酷きわまりない)のようだ』とか言っているけど、狼は凶暴で残忍で、仲間まで食べてしまう猛獣ですよ。どうして狼に学ぼうとするのかしら? それは正しいことだと思う?」
孫は「僕もおかしいと思う。狼は本当に仲間でも食べてしまうの?」と聞くので、「それは本当のことですよ。数日前、テレビで放送していたよ。ある人が7匹の狼を飼っていて、ある日、7匹の狼を同じ囲いの中に入れたら、翌日、地面にバラバラになった狼の皮やしっぽがあるのを見つけたの。彼はとても不思議に思って、数えてみたら、2匹いないことが分かった。実はその2匹は他の狼に食べられたのよ。もし、人間も狼のように、互いに憎み、争い、互いに噛み付くようなことをしたら、この社会は良くなると思う? 私たちは真・善・忍を学んでいるのだから、このようなことは絶対学んではいけないよ」と言いました。孫もおおいに賛成しました。
私は子供たちをこのような邪悪な教育からしっかり守らなければならないと思いました。今の教育は子供たちを無情で暴力的で、狼の子のように育てようとしていて、究極の目的は人類を壊滅させることです。その下心はなんと悪辣なのでしょう!
「共産主義の究極の目的」という本の中に、「中国人は小さい時から、無神論や弱肉強食の闘争哲学を注ぎ込まれ、彼らは中国共産党政権の残忍で暴力的な統治の中で育てられ、成長後、必然的に武力を盲信し、考えも行動もとても横暴で攻撃的で、人に対しても狼のように、どんな悪いことでもやりかねません」と書かれています。
大法弟子として、私たちは必ず若い世代を修煉の正しい道に導き、人々を腐敗堕落させる環境の中で、潮の流れのままに翻弄され、誤って邪道に陥らないよう、彼らを引き止めなければならないと思います。
ほんの浅い認識ですが、適切でないところがあれば、同修の皆さんのご指摘をお願いします。