米ミズーリ州上院 共産党の生体臓器摘出非難を決議通過
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 【明慧日本2018年6月9日】米国ミズーリ州下院は2017年4月25日に第7号議案である中国共産党が法輪功学習者およびその他の良心犯の生体から臓器を摘出している犯罪を非難する決議を通過して以来、5月18日、ミズーリ州上院は同様の第28号決議案を満場一致で通過させ、法輪功学習者の生体から臓器摘出の犯罪行為を非難した。

'图:密苏里州参议院28号决议案的发起人、密苏里州参议员吉尔·舒普(Jill Schupp,中)与法轮功学员合影。'
法輪功学習者と上院第28号議案提出者のジル・シュップ議員(中)

 上院第28号議案提出者のジル・シュップ議員は、「私はこの決議案を提出できたことを誇りに思います。ミズーリ州の住民として、私たちはこのような人権侵害と迫害が継続的に発生していることを容認することはできません。私は法輪功学習者と一緒に立っていることが誇りであり、中国の迫害の加害者らに、迫害の停止を求めます。私たちは、あなたたちが継続的に生体臓器摘出を容認することができません。不幸にも殺害された人の臓器で自分の生命の延長を願う人は、1人もいません」と述べた。

 同議員は、法輪功学習者が真相を伝えてくれたことに感謝し、同時に継続して法輪功学習者を手助けして声を挙げ続け、ともに迫害を制止していきたいと話した。彼女は中国にいる法輪功学習者に対して、「あなたたちが無事でいられることを希望します。あなたたちに知ってほしいことは、米国ミズーリ州にいる私たちは、あなたたちのことを非常に心にかけています。私たちは精一杯迫害の情報を人々に伝え、世界にあなたたちがどんな経歴(迫害)を受けて来たかを知ってもらいます。私たちは出来るだけ早くこの蛮行を終わらせることを希望します」と語った。

 殺戮で支える膨大な臓器移植産業

 人権弁護士のデービッド・マタス氏、デービッド・キルガー元カナダアジア太平洋局長、記者のイーサン・ガットマン氏が共同で2016年6月に発表した最新の調査報告の推計によると、毎年中国での臓器移植は6〜10万例だという。中国の臓器移植病院の数カ所を調べたところ、すでに全米2000年の肝臓移植の6000例を超えている。

 共産党当局は臓器は死刑囚からと言っているが、実際のところ、死刑囚の一部の臓器は疾病のため移植に適さず、死刑囚の臓器だけで中国の膨大な移植市場を支えることはできない。しかも中国人には死者の身体を完全な姿に維持する習慣があり、自ら臓器を寄付することは稀である。

 上記3氏の調査では、病院が提供する新鮮で充分な量は生きている法輪功学習者の臓器であるという。江沢民が発令した法輪功学習者の肉体消滅政策は、生体臓器摘出の犯罪に有利な条件を提供した。

 近年来、生体臓器摘出の犯罪が国際社会で暴かれ、各国政府で次々と非難決議案が通過。目下、全米でミズーリ州を含め、ペンシルバニア州、イリノイ州、ジョージア州、ミネソタ州、コロラド州、メイン州、デラウェア州、アリゾナ州などで同様な決議案が通過している。

 ミズーリ州下院第7号決議案を提出したリンモリス(Lynn Morris)議員は、「我々はミズーリ州の住民に知ってもらうだけでなく、世界に中国で法輪功学習者がどのように目に遭わされているのかを知ってもらうことです」と述べている。

 ミズーリ州上院第28号決議案

 信憑性のある報告によると、中華人民共和国は良心犯を大規模に殺害し、それは主に法輪功学習者であり、その他の宗教と少数民族から、移植用の臓器を獲得している。

 中国の臓器移植システムは世界衛生組織の「臓器の入手ルートはトレーサビリティと透明度指導原則」に符合しておらず、中国政府はすでにこの制度の独立調査をボイコットしている。

 中国の伝統的な風習では死後の身体は無傷で保存する。自ら臓器の寄付をするとしても稀であるのに、中国臓器移植産業は2000年から大幅に成長している。

 フリーダムハウスが2017年に発表した『中国霊魂争奪戦』の報告の中で、「証拠によって法輪功学習者は大規模な臓器強奪に遭い、その臓器で臓器移植手術を行ない、しかもこの状況は今も続いている」と記している。

 2016年に発表した最新調査報告は、人権弁護士のデービッド・マタス氏、カナダ前アジア太平洋局長のデービッド・キルガー氏、記者のイーサン・ガットマン氏によって調査が行なわれた。この報告では年間6〜10万例の大量移植が行なわれている。これは国家政策を通して資金をコントロールしており、国家が指導している臓器移植システムであり、かつ軍民衛生制度に関わるものである。

 中国肝移植登録システムによると、25%以上の案例で緊急移植手術が行われ、数日、甚だしきに至っては数時間で適合臓器を見つけている。緊急を要する肝移植の待機時間は数週間である。ほかの国では大多数の患者は数年を待つ必要があり、その後移植手術が行なわれている。

 中国政府は臓器の90%は死刑囚からと言っている。しかし、中国は2002年から死刑を10%減らしており、移植した人数に遥かに及ばない。政府は良心犯から臓器を獲得していることを一度も認めたことがない。

 法輪功は瞑想を中心とする精神の実践であり、真・善・忍の理論は、90年代に中国で広く歓迎され、多方面からの推計では、修煉者は7千万以上に達したという。

 1999年7月、中国共産党は全国の広範囲で厳しい迫害を始めた。その目的は法輪功の精神の実践を消滅させる身体と精神上の拷問が含まれ、共産党の長期政権以来、大規模な独立した民間団体に対して寛容しないことを反映している。

 1999年来、数千万の法輪功学習者は中国の労働教養所、留置場と刑務所に拘留され、法輪功学習者に対する拷問、虐待と不合理な常軌を逸した身体検査、血液検査を行なっている。

 フリーダムハウス2015年の報道によると法輪功学習者は中国の良心犯の大部分を占め、死亡や拘束の危険に晒されている。」

 国連反酷刑問題特別報告員は、法輪功学習者が臓器を摘出されていることを指摘し、関心を寄せると同時に共産党の臓器移植システムの問責と透明度を高めるよう呼びかけた。

 2016年6月、米国下院は満場一致で第43号決議案を通過させ、中国共産党の法輪功またはその他の良心犯に対するシステム化した国家主導の臓器摘出を非難した。

 移植臓器を売買するため、宗教や政治犯を殺害することは、基本的人権を大きく侵害するもので容認出来ない。

 中国への臓器移植旅行は医療の秘密保持に隠蔽されるべきではなく、公の監督を受けるべきで、いかなる国も、中国が過去と現在の良心犯に対する臓器摘出の全面調査を受け入れるまで、中国での臓器を獲得を許してはならない。

 以下は、ミズーリ州立法機関の決定である

(一)中華人民共和国政府に囚人または良心犯、特に法輪功学習者とその他の宗教、少数民族団体のメンバーに対して強制臓器摘出行為の即時停止を呼びかける。

(二)中華人民共和国政府に対し、法輪功に対する迫害の即時停止を呼びかけ、すべての法輪功学習者およびその他の良心犯の釈放を求める。

(三)米国大統領と米国国務省に対して、中華人民共和国の臓器移植手術に対する全面的、透明な調査を呼びかけ、このような不道徳な行為に従事する人たちを起訴すること。

(四)ミズーリ州医学界はミズーリ州の同僚と住民に対して教育を行い、中国への臓器移植旅行の危険性を理解させ、ミズーリ州の住民が強奪した臓器を獲得するため不用意に謀殺に加担することを防止する。

(五)措置をとることに同意し、不法に人体の臓器摘出に加担した人々の入境を禁止し、ミズーリ州の地でこのような人を探し出す。

 ミズーリ州務長官はこの決議の副本を準備し、米国大統領と副大統領、米国上院議長と秘書官、下院議長と秘書官、上院外交関係委員会主席、下院外交関係委員会主席、ミズーリ州上院議員と国会議員にそれぞれ一部を送るものとする。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/20/366798.html)
 
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