「真・善・忍」により 復讐心を放下
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年6月21日】

 「真・善・忍」により 復讐心を放下

 それは2014年2月のことでした。ある日、私は真相を伝えるため、DVDを持って町を歩いていました。突然、後ろから誰かが私の肩を叩いて「お姉さん、やっと追いつくことができました」と喘ぎながら言う声が聞こえました。振り返ると、50代くらいの女性でした。彼女は後ずさりしながら「あら、すみません。人違いでした」と言い、すぐに行こうとしました。私は彼女の手を引っ張って「いいですよ。これも何かのご縁ではないでしょうか」と言うと、彼女は微笑んで「そうですね、後ろから見ると、義理のお姉さにとてもよく似ていましたので」と言いました。私は、これは縁だと思い、彼女と話をしながら、神韻のDVDを取り出し「これは中国5千年の文化で、歴代王朝の古典芸術の公演です。私たちは何かご縁があると思います。差し上げますのでご覧ください」と言って渡すと、彼女は喜んで受け取りました。

 2日後、私は町でまた彼女と会いました。彼女は嬉しそうに「本当に縁がありますね!」と言って走って来ました。私は「そうですね、先日のDVDをご覧になりましたか?」と笑いながら聞くと「すみません、お姉さん、まだ見ていません。あなたは法輪功を修煉していますか?」と彼女は言いました。私が「そうです」と答えると、彼女は「それで、町で出会ったとき、お姉さんは善良で、とても素晴らしい人だと感じたのです。私の悩みを聞いてほしいのですが」と言いました。私は「いいですよ。もし何か問題があれば、お手伝いします」と答えました。

 彼女は「実は最近、ある人を殺そうと何人かの人と計画しています」と言いました。私は大変ショックを受け「えっ! 冗談でしょう?」と聞くと、彼女は「本当です。私たちは100万元の資金を手に入れる際、人に横取りされました。家族は悔しくてその人を殺そうと考えています。私もそれを止める気はありません。あなたは私が正しいと思いますか?」と言いました。

 私は身震いしました。どうして私はこんなことに出会ったのでしょうか? その時、私は師父の詩を暗誦しました。「慈悲は天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[1]。師父の法が脳裏に浮かんできました。「悪い心の持ち主が歪んだことを考える時、あなたの場の強烈な作用を受けて、その考えを変え、悪いことを考えなくなるかも知れません」[2]と説かれています。私は「彼女の悪い考えを解体して消滅し、良い人になるように」と一念を発しました。

 私は彼女に話しました。「私は法輪功を修煉しています。これは真・善・忍を修めることです。真実のことを言い、正しく行ない、善の心をもって物事に対処し、相手に対して寛容な心で接するよう心がけています。殴られても殴り返さず、罵られても、やり返しません。より良い人になるよう心がけています」

 私は続けて言いました。「あなたが今考えていることは、私が修煉している真・善・忍と比べると、天と地の差です。もう少し理性的に、一歩下がって考えてみてください。その人はあなたに多くのお金を借りていて、それに相当する徳をあなたに返さなければなりません。お金は生まれる時に持って来ることも、死ぬ時に持って行くこともできません。死んだら、何もかも無くなります。しかし、この世で返さなければ、来世で引き続き返さなければなりません。もし、あなたがお金のために悪い事をして、お金を手に入れても、あなたの一生は平穏ではないでしょう。天は人を見ています。あなたはこの悪い考え捨て、徳を自分の子孫や自分の将来に残せば、心の広い、正々堂々とした良い人になれます! そうすると、あなたは一生、楽しく幸せに暮らせます」

 その時、彼女は躍り上がり、手を叩いて「お姉さん、私は本当にいい人に会いました! 私は今、全身が軽くなりました! 最近、このことで食欲がなく、夜も眠れませんでした。あの悪い考えは要りません。私は徳が欲しいです。私は真・善・忍が欲しいです。今家族に電話して、このことをやめるように伝えます」と言い、家族に電話しました。

 その時、彼女の目の周りは赤くなり、改心して私に言いました。「お姉さんに感謝します! 法輪功の真・善・忍の三つの文字を心に刻みつけ、この言葉に従って私も良い人になります。お姉さん、心から感謝します! 私は帰宅して家族にこのことを詳しく話し、神韻のDVDも一緒に見ます。ご縁があり再びお会いできるよう願っています」と言って、涙を流しながら帰って行きました。

 労働組合委員長 大法の修煉を始める

 2014年5月、私はある町に真相資料を配りに行っての帰路、バス停である女性と出会い、彼女に真相を伝えました。彼女はすぐ共産党から脱退すると言い、もっと多く真相を聞きたいと言いました。バスが来て、私たちはバスに乗り、真相に関することをひき続き話しました。彼女は「共産党が悪いことをたくさんしていることは分かりますが、こんなに酷く法輪功を弾圧しても、なぜあなた達はやめないのですか? 本当に怖くないのですか?」と聞きました。

 「法輪功は佛家の上乗修煉大法で、宇宙の特性『真・善・忍』に基づいて修煉します。修煉によって身体の素質及び道徳水準も向上します。殴られても殴り返さず、罵られても何も言い返しません。社会に対してもより良い影響があります。2003年、私は交通事故で頭蓋骨を粉砕性骨折しました。病院で治療しましたが、後遺症で、不眠症、口渇、目は光に耐えられず、テレビや新聞も読めなくなり、体はだるく、足も重くて上げることができません。そのため長年仕事もできず、家で休養していました。2007年、ある人の紹介で法輪功を修煉してから、後遺症の全ての症状が消えました。今、私の様子を見てどう思いますか?」と聞くと、彼女は「あなたはとても若くて、元気なので50歳にはみえません」と言いました。

 私はひき続き話しました。「中国に『一滴の水のような恩にも、湧き出る泉のような大きさでこれに報いるべし』のことわざがあります。1億人以上の大法弟子が修煉して、恩恵を受けています。中国共産党からの迫害がどんなに残酷で、どんなに悪辣であっても、大法弟子は衆生を救い済度するため、危険を冒して様々な難儀を乗り越えています。これは普通の人ができることではありません」。私がここまで話した時、彼女は先を制するように急いで「お姉さんの話は真実で道理にかなっています。私は法輪功に非常に関心があります。本を手に入れることができますか? 私も修煉したいです」と言いました。

 その後、私達は会う約束をして数回会いました。彼女は貴重な書物『轉法輪』と師父の広州での説法のDVDを手に入れ、そして、私は法輪功の五式の功法をビデオテープで教えてあげました。

 彼女は興奮して言いました。「私はとても幸運です。私はある国営企業の労働組合の委員長で、1998年に法輪功と接触したことがありましたが、しかし時間がなくて修煉しませんでした。99年に中国共産党が法輪功を弾圧した後、私はとても本を読みたかったのですが、しかしずっと願いはかないませんでした。お姉さんはたいへんお忙しいのにそれをかなえてくださり、感謝します」。私は「私にではなく、師父に感謝してください。師父はあなたのこの心をみて、あなたの願いどおりにしてくださったのですよ」と言うと、彼女は「師父、ありがとうございます!」と言いました。

ある日、彼女は「お姉さん、私は以前、尿を失禁していましたが、今は治りました」と言いました。「師父はあなたが修煉しているので、あなたの体を浄化してくださったのです」と伝えました。彼女も修煉者の基準に基づいて自分を律すると話しました。私達は法を多く学んで、向上し、更に良い修煉者になるよう精進します。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法正乾坤」
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/22/367874.html)
 
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