修煉は社会の形勢に頼ってはならない
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年7月7日】一部の同修は常人社会の形勢の変化に高い関心を持っており、また、社会の情況を用いて、恐怖心がまだ取り除かれておらず、家に閉じこもっている同修を外に出させようと励ましています。ある同修は恐怖心についての交流の中でこのように言いました。「現在の形勢は大きく変化しています。刑事事件や民事事件などの事件担当者は生涯その責任を負うという体制に変わりました。法輪功の全ての書籍と資料は合法的であるということも、メディアを通じて世間に公表されています。また、習近平氏は法律に従って国を治め、公務員にも憲法に向かって宣誓させ、『国民に信仰の自由があれば、民族は希望を持ち、そして、国家には力が湧き出る』とも主張しています。それならば、私たちの地域も法輪功学習者に対して結構緩(ゆる)いのであって、一体何を恐れる必要がありますか?」

 衆生を救う角度から見れば、この同修の意見が間違っているとは言えません。上記のような言葉を真相を伝える時に用いると、確かに常人に理解してもらえますし、効果も高いでしょう。しかし、同修を励ます時は「法理」に基づいて交流した方が、自分も同修も心性を高めることができるのではないでしょうか。社会形勢の変化を主に同修を励ますと、同修に必要のない「人心」を引き起こさせることになり、「形勢が今より良くなれば、外に出よう」と同修に「依存心」を引き起こさせることになりかねません。常人社会の形勢の変化に頼ることは修煉ではありません。それは求めることになるのです。修煉環境が緩くなったからと言って、修煉者の「恐怖心」がなくなるわけではありません。恐怖心は旧勢力が按排したもので、背後には邪悪と旧勢力の隠蔽が存在しているのです。

 誰が何を言おうと、例え、常人社会の最高指導者の言葉であっても、その人は常人でしかなく、その人自身の態度を現し、自分の未来を選択しているだけなのです。人間の言動や思想の一つ一つの全てに旧勢力が関わっており、あらかじめ按排されているのであり、全ての言葉や行動が脚本通りに行われており、演じられているのです。ですので、常人には旧勢力の支配から抜け出す力はありません。もし、それができるのであれば、現在の中国の最高責任者には江沢民を裁判にかけ、法輪功の迫害を終わらせるだけの力が十分あると思います。しかし、それができないのはなぜでしょう。

 「邪党が仕出かしたそれらのことは全部それ自身でできることではなく、旧宇宙の勢力の要素に利用されたのです」[1]と師父は説かれました。大法への迫害を引き起こしたことも、また、迫害の終結の時期も、全て常人が決められることではありません。これは人間が人間に対して始められた迫害ではなく、一見、常人社会で起きたことであっても、全てが人間だけのことではないからです。人間はこの迫害の中で、善悪と自分たちの未来を選択しているだけなのです。そして修煉者は、この迫害の中で衆生を救い、自らの全てを圓満成就させているのです。

 師父は、「邪党が存在している限り、その本質が永遠に変わることはありません」[2]、「法を正す原則は世の形勢によって変化することはありません」[2]、「明日迫害が終わるにしても、今日邪悪は相変わらず悪事を働きます」[3]と説かれました。中国共産党が解体しない限り、迫害は続いていくでしょう。これは、人類を破滅させるという中国共産党の最終目的であり、邪悪の本質で、旧勢力があらかじめ按排したことなのです。

 明慧ネットに載っているある記事に、この問題についてこのように書かれています。4月19日、黒竜江省のハルピン市の双城区で、17人の法輪功学習者が逮捕されました。このことは、今年の中国「両会」終了後、習近平国家主席が新たに任命した黒竜江省の新省長が下した命令であると、警察官が言いました。では、その新省長は習近平氏の法輪功への態度を知らないのでしょうか。いいえ、彼はもちろん知っているはずです。しかし、依然として悪事を行っているのです。なぜなら、その新省長は迫害の真相を知らないから、中国共産党に駆使されて、旧勢力に操られて悪事を行うのです。ですので、大法弟子は社会の形勢の変化に従って修煉してはいけません。そして、形勢の変化を用いることで修煉者を励ますのもいけないのです。「法理」の下で交流し合い、次元を高めることこそ、精進する基本なのです!

 しかしながら、時間のない今、急いで衆生を救うには、現在の形勢を把握する必要があります。旧勢力は共産党を作り上げ、それを按排して大法弟子を迫害し、衆生が救われるのを妨害しています。同時に、共産党を利用した後、どのようにそれらを清算するのか、どのように滅すのか、また、それらの追従者の結末も按排しました。上記のことは、法を正す進展(勢いが進んで、その力が広がること)の中で素早く推進され、そして、まだ残されている旧勢力と邪悪に利用されています。今を逃せば、破壊と妨害の作用が働く機会がなくなるからです。「正法」は旧勢力とそれらすべての按排を否定し、素早く破壊させています。それらが常人社会で表している情況や形勢もそれらの結末を示しているのです。

 社会の形勢については、真相を伝える時、常人に我々が話していることを理解してもらうよう用いることはできます。また、同時に、時は待ってくれないということを、自分たちを戒めるため、そして、旧勢力の按排を完全に否定するのに用いることはできます。2018年は世間を驚かす年になるでしょうと言う人がいますが、次に世間を驚愕させる出来事が何なのか誰もわかりません。何でもありうるのです。けれども、大法弟子にとって一つだけ確実に言えることは、まだ時間が残されている限りしっかりと修煉し、衆生を急いで救わなければならないということです!!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作: 『各地での説法九』「新唐人テレビ討論会での説法」
 [2] 李洪志師父の経文: 『冷静さを保とう』
 [3] 李洪志師父の著作: 『各地での説法二』「二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/30/368096.html)
 
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