法会期間中に現れた現象から修煉者のマナーを考える
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2018年8月2日】今回のワシントン DC 法会に参加した後、多くの同修は大きく受益し、師父の慈悲を感じて、他の同修に比べて遅れている部分に気づいて、さらに精進する気持ちになったと言っています。また、皆はいくつかの不足の点にも気づいたのです。それらを書き出して皆さんと交流し、共に精進していきたいと思います。

 1、旅館の朝食を平らげる

 毎年、法会に参加するために旅館に泊まりますが、通常、一つの旅館は数十人、ひいては各地から来ている数百人の同修を収容し、朝食も提供しています。同修の人数が多く、出発時間も早いため、朝食を利用する際、私たちは食べ物を平らげてしまうだけではなく、遅く来た常人たちが私たちの後ろの列に並び、1杯のコーヒーを飲もうとしてもかなり待たなければなりませんでした。そのことで、私たちは常人に多くの不便をもたらしたと思います。

 滞在中、旅館のマネージャーが予約を入れた同修に、以下の話をする場面を見ました。「ある常連客からクレームがありました。彼女の話では、あなた達は食べる時に自分のお皿にたくさんの食べ物をのせ、食べ終えてからさらに持参した入れ物に一杯詰め込んで持って帰り、少しも他のお客さんのことを考慮していなかったそうですね。彼女も朝急いでいたのですが、結局いくら並んでいても、1杯のコーヒーでさえ飲めずに出かけるしかなかったそうです。実際、私たちも何回も食べ物を補充しましたが、すぐに一掃されてしまうため、他のお客さんが来る時、常に食べ物がない状態でした」。この話を耳にした時、とても恥ずかしく感じました。以前、私は他の同修と同じく、朝食をしっかり食べてはじめて一日の活動をきちんと行なえると思って、お昼のために食べ物を持ち帰る同修の行為が正常なものだと考え、一度も他のお客さんの心情を考慮しませんでした。しかし、私たちは皆「法輪功」が印字されている黄色いTシャツを着て朝食を食べに行っていたので、他のお客さん達はどう思われていたでしょうか? これは大法に泥を塗っているのではありませんか? そして、私の心は非常に重かったのです。私は自らマネージャーに謝りに行き、以前は事情を知らず、良く行なうことができなかったのですが、今後、必ず改めるので許してほしいと詫びました。

 毎年、法会の時に同修たちと一緒に旅館に泊まりますが、このような情況が普遍的だったと思います。以前、このような行為が利己的で、大法のイメージに悪影響を与えただけでなく、西洋の文化をも破壊しているとは認識できませんでした。ここで、一つの提案をしたいと思います。今後、旅館に泊まったり、または移動中に公衆トイレやレストランで列に並ぶ際、後ろに常人が見えたら、「お急ぎですか?」と聞いて、必要でしたら相手を前に行かせましょう。朝食を利用する際は食べ物を少なめにとって貪らず、さらに食べ物を余分に持ち帰ることはやめましょう。また、トイレや朝食を利用する際は素早く行動し、できるだけ他の人のことも考えて、便宜を図りましょう。中国の多くの大法弟子は真相を伝え、法を実証するために、簡単な食事を済ませてから出かけていくそうです。そのような環境の中で、美味しい食べ物と安逸を気にする同修がいるでしょうか? 私たちは「法輪大法」が印字されている黄色いシャツを身にまとい、神聖な法会に参加しているのですから、くれぐれも自分の言動に気を付けましょう。そしてお互いに注意するように声を掛け合いましょう。

 2、コーヒー館のお湯の件

 移動の途中で、私たちが乗っているバスが公共の休憩所で止まるや否や、数人の同修はすぐに魔法瓶やコップを持って近くのコーヒー館に走って行って、店員に声もかけず、傍若無人にお湯を注ぎ始めました。コーヒー館に設置されている器材は顧客に便宜を図るためのものであって、すべての通行人に無料で提供している訳ではありません。お湯を注いでいる同修を指さしながら、密かに会話を交わしているコーヒー館の従業員を見て、私は早速カウンターに行って、デザートを注文しながら同修と仲間だということを伝えました。

 西洋社会では、顧客に無料で提供されているサービスが多くあります。通常、皆は自発的に一つのルールを守っています。つまり、顧客だけがそのようなサービスを利用するのです。それにもコストがかかっているからです。どうしてもお湯がほしい場合、店員にお湯をもらっても良いかどうか、またはお湯をもらうにはいくらかかるのかを聞いても良いと思います。通常、相手は拒まないでしょう。水をもらってから相手に有難う、またはさよならと声を掛けるのが基本的な礼儀で、正常な西洋社会では尊重される習慣と道徳です。

 党文化の影響で、「食べなければ損、もらわなければ損」といった礼儀に欠ける文化は深く私たちの心に入り込んでいます。旅館の部屋に置かれている無料のアメニティーグッズ(ホテル・旅館などの浴室や洗面所に用意されている、シャンプー類・石けん・歯ブラシ・かみそり・くし・シャワーキャップ・化粧品などの備品)や紙、ペンなど必要でなければ持って帰らないで下さい。小さな事は大きな事にまで反映します。礼儀正しく行動しましょう!

 3、公衆トイレの使い方

 何回も、色んな場所で、私たちは大きな軍団のように列を作ってトイレに行くことがありました。私の番になって中に入ってみると、便器の蓋の上や地べたに多くの尿が散っていて、使用後のトイレットペーパーがあちこちに散らかっていて、とても汚かったのです。私はそれらをトイレットペーパーできれいに拭きとりました。なぜなら、次に入ってくる同修または常人に、同じような嫌な思いをさせたくなかったからです。多くの人は環境を汚してから見もせずに離れていきました。私たちは人数が多く、しかも修煉者なので、今後、必ず注意しなければならないと思います!

 心から提案します。次に使う人のために、清潔な環境を保ちましょう。そして、公衆トイレを使う際には、すべてのドアを塞いでしまうことを避け、常人のためにいくつかを空けておきましょう。ホテルの公衆トイレを使う際、なおさら注意すべきです。時に、私たちは何の消費もせず、ただトイレを借りるだけなので、その際はなおさらホテルの宿泊客を優先的に使わせるべきです。

 4、旅館の部屋の利用の仕方

 チップについて

 節約のため、通常私たちは4人で一つの部屋を使いますが、その場合、清掃員の仕事の量を増やしてしまうことになります。全員に、それぞれ毎日1元~2元のチップを置いておくことを提案します。少しもチップを置かないことが適切ではないと思います。もし私たちが清掃員でしたら、どう思うでしょうか。他人を尊重するのも心性の現れです。

 清掃について

 4人または大人数で一つの部屋を使う場合、浴室の利用が問題になります。よく経験してきたことですが、同修が使い終えた浴室に入ると、至る所が水で濡れていて、落ちた髪の毛が散乱し、使用後のバスタオルが地べたに置かれていて、浴室をこの状態にして次の同修に使わせるのです。これ以上は言いません。実は、何をどうすべきか、皆さんが分かっていると思いますが、ただ他人の気持ちに気が回らなかったのでしょう。お互いに気づかせてあげましょう。

 これらの事に遭遇したのも偶然ではなく、棒喝だと受け止めました。確かに、私自身にも細かい所に気を配らず、貪欲かつ利己的な部分があって、大法のイメージを損なう言動もありました。書き出して自分を戒め、皆さんと一緒により良く行なっていくことを願っています。

 毎回の法会の際、協調に当たる同修は多くの時間を費やして旅館やバスを手配し、活動に参加する同修たちも大変な苦労をしてきました。私たちは人数が多く、集団で活動を行なうので、移動中の些細なことに気を配らなければ、大法にマイナスの影響をもたらしてしまいます。師父が法を伝えられ始めた頃、多くの中国の同修は長距離の列車に乗って講習会に参加し、食事も宿泊も大変困難だったにもかかわらず、秩序が整然として、マナー良く行動していました。師父は「われわれ法輪大法のこの所は、浄土であると私は胸を張って言えます」[1]とおっしゃいました。師父が泊まられていた宿泊所の部屋も毎回きれいに整理されていて、従業員はしきりに称賛していました。また、1万人の同修が中南海に陳情しに行った際、一つの吸い殻、少しの紙切れも捨てませんでした。同じく師父の弟子として、重大な使命を背負っている大法弟子として、私たちは「大志を懐きながら細かいことに配慮」[2]すべきだと思います。

 法会に参加する際、パレードの最中に自分のイメージに注意すべきだけでなく、法会に参加する期間中の至るところでも、真の大法弟子のあるべき正しい姿を堅持すべきです! 私たちの法会を更なる神聖なものにしていきましょう!!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『法輪大法義解』「北京法輪大法輔導員会議での提案」
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「聖者」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/7/6/370638.html)
 
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