修煉は くれぐれも極端に走らないように
■ 印刷版
 

文/アメリカの大法弟子

 【明慧日本2019年3月7日】私は1999年5月に大法を修煉し始めました。2014年7月、中国からアメリカに来て、2016年、ニューヨークのフラッシングに衣料を売る店を開きました。

 店は大きくありませんが、真相を伝えるにはとても良い場所です。毎日たくさんの顧客が訪れ、しかも大半の顧客は観光地に設けた真相拠点では接触できない人で、大法に良くない印象を持つ人も少なくありません。法輪功に反感を持つ原因は、中国共産党がねつ造した嘘を信じたためではなくて、大法弟子の極端に走った言動に反感を覚えたために、法輪大法にも良い印象を持たなくなったのです。次にいくつかの例を挙げます。

 一、常人は修煉者の言動を通じて、大法が良いかどうかを判断する

 ある日、顧客のAさんが店に来て世間話をしているとき、とても友好的なムードの下で私が法輪功の真相の話題に切り替えたら、Aさんの態度が急変して、「何人かの法輪功の学習者に私の家を貸して住んでもらっていたが、結局、相次いで私が追い払いました」と言いました。「なぜ?」と聞くと、Aさんは眉をしかめて「彼女らは毎日出かけてビラを配り、部屋に帰ってから本ばかり読んでおり、掃除を全然やらないので、部屋がとても汚いのです。若くても働かず国の救済金をもらって、あんなにだらしない生活を送るなんて、本当に嫌いです。だから理由をつけて彼女らに出てもらったのです」といいました。

 彼女の怒りを聞き終えたあと、私はこう説明しました。「あなたは法輪功を誤解したのです。ビラを配ることも、観光地で真相を伝えることも、みんな無給でやっています。私も毎週金曜日に国連事務局の近くに真相を伝えに行っています。みんなでいろいろな活動を交代でやっていますが、経済状況が比較的に良く、仕事をしなくて良い人は多く行きます。家をきれいにすることに関しては、それは個人の問題で何でも法輪功と関連させるのは不公平です。例えば、仏様は世の人々に良い人になるように諭していますが、どうしても悪い事をする人がいます。だから、仏様が悪いと断言していいでしょうか。ましてフラッシングでは共産党のスパイが横行しており、法輪功の名誉を損なうため、学習者になりすまして悪事を働くスパイもいるので、あなたの家を借りた女性たちが本当に法輪功学習者だと断言できますか? 私たちは法輪大法を信奉していますが、生活面では一般の人と違いがなく、普通に働いて普通に暮らしており、ただ余暇時間の使い方が普通の人と異なります。あなたたちはテレビを見てマージャンをしていますが、私たちは本を読みます。あなたたちは公園でランニングや体操をしていますが、私たちは煉功をします。立ち居振舞いの面では、あなたたちは思うようにしており、私たちは真・善・忍を基準に自分を厳しく要求して、良い人になるように努力しています。どこが可笑しいでしょうか」

 私の話を聞いたAさんは微笑んで「本当にあなたの言ったとおりならば、もちろんとても良いことですよ」と言いました。そこで、私は大法の真相を伝え、また杭州女子刑務所に7年間も不当に拘禁された悲惨な過去を彼女に教えました。私の受けた迫害事実を聞いてAさんは涙を流し、あっさりと共産党からの脱退に同意しました。

 喜ばしいことに、数日後、Aさんはご主人を店に連れてきて、「あなたの言った情況を夫に教えたら、夫は信じない、私が騙されて法輪功に洗脳されたんだと言いました。だからあなたに会わせるために今日彼をここに連れてきました」と言いました。そこで、私はご主人に大法の真相を伝えると、ご主人はたくさんの質問をして、私は一つ一つ丁寧に答えました。最後に、彼は微笑んで「あなたの言ったことは真実だと思います」と言ってくれました。それから、Aさんは店に来るたびに「今日、真相拠点を通ったとき、私は法輪功学習者に親指を立てましたよ」と私に教えたり、時には真相資料と折紙で作られた蓮の花を私に見せて、嬉しそうに「見て、これはあなたの同修がくれたものですよ」と言ったりしました。

 もう一つ強引に「三退」を促して相手の反感を買った例を挙げます。店の顧客のBさんは某大学の教授です。ある日来店して、先日私に選んでもらった服はとても良い、また私の人柄も良くて、店も繁盛していると大いに褒めてくれました。その友好的なムードを掴んでBさんに少しだけ大法の真相を伝えたら、Bさんは驚いた顔で「あなたは、まさか法輪功ではないでしょうね。二度と法輪功の話をするとすぐ店を出ますよ」と言いました。私は微笑んで「聞きたくないなら、もうこの話を止めましょう」と答えました。

 そして「法輪功を嫌う理由を言ってくれませんか」というと、Bさんは少し沈黙してから怒った口調で「法輪功といえばムカつきますね……どこに行っても追ってきます。スーパーに入ったらスーパーまで追いかけて、私に共産党から脱党するように強いるので、本当に嫌です。中国共産党に反対するにも程があります」と話しました。聞き終わった私が微笑むと、Bさんは不思議そうに「何で笑いますか」と聞くので、私は「法輪功学習者の苦労を理解しないあなたを笑っています。お金ももらわずにあなたに天機を教えたのに、逆にあなたはその学習者を嫌うなんて、おかしくありませんか」というと、Bさんは「どうして天機というのですか」と聞くので、私は詳しく「三退」の意味と重要性を教えました。Bさんは悔しそうに「あのとき、その学習者はこんなことを私に教えませんでしたよ」と言うので、私は「その学習者があなたを追いかけたのは、きっとこれらの内容を教えたかったのだと思いますよ。しかしあなたは聞く耳を持たなかったのですね」と言うと、Bさんは「そうですね」と答えました。

 そのような例は非常に多く、特に大法の真相を充分に理解してもらう前に「三退」を先走って勧めると、よく相手の反感を買ってしまいます。また、多くの同修は同じマンションに集中して住み、あまり掃除をせず、同修同士でけんかをするケースもあり、家主さんも大法に対して悪い印象を抱くようになるのです。

 次にプラスの例を挙げます。つまり、学習者の良い振る舞いを目にして、世間の人は大法に良い印象を持つのです。

 2週間前、美しく若い母親が20歳前後の息子を連れて、私の店に服を買いに来ました。法輪功の真相を言ったら、母親は優しい笑顔で「あなたも法輪功ですか」と聞くので、私は「はい」と答えました。母親は「法輪功を知っていますよ、家は法輪功学習者に貸しています。あなたたちはすごいですね、あなたたちの善良と根気は普通の人がなかなか及ばないもので、たいへん感心して尊敬します」と言いました。息子さんも「江沢民は本当の悪人で、いつ死んでくれますか」と話しました。「三退」をしたか尋ねたら、家を貸している法輪功学習者にとっくに「三退」の手続きをしてもらったとのことでした。

 そのような良い例も少なくありませんが、ここでは省略します。常人社会における私たちの振る舞いが大法の印象に対してどれほどの影響力があるかは、上記の例が十分に裏付けてくれたと思います。神聖かつ厳粛な修煉の道で、極端に走ったら絶対良くないと思います。

 また、名利情を放下すると言って親戚と疎遠になり、アメリカに来てから更に親戚と連絡を絶った学習者がいます。親戚は理解できず、修煉してから義理も人情も捨てて冷血動物になったと思ってしまいます。結局、親戚は大法の素晴らしさをいくら説明されても信じず、また親戚の中で大法に不利なことを広めます。その結果を考えるだけでぞっとしませんか? 一方、もし親戚に優しく接すれば、その親戚は縁があれば修煉をすることもあり得ます。同じように、彼(彼女)はまた親戚の中で大法の真相と大法の素晴らしさをきっと広めてくれます。私自身が経験したことをここで皆さんと分かち合いたいと思います。

 二、極端に走り、息子の嫁の修煉の縁を危うく壊すところだった

 2017年のある日、妊娠した嫁は孫を連れてアメリカに来て、我が家に暫く住みアメリカで出産したいと息子が連絡してきました。それを聞いて、無言のプレッシャーを感じました。安定した生活と修煉環境を妨げられたくないため、何か理由を探して嫁と孫が来ることを止めようと私は考え始めました。

 ちょうどそのとき、これから外国人はアメリカで出産しても、生まれた赤ちゃんはアメリカ国籍を取得できなくなるという情報(うその情報)をネットで見て、すぐ息子に転送しました。暫くして息子側から何の反応もないので、「メールを見ましたか。あなたたちの計画はどうなりますか」と聞くと、息子は「国籍取得のためではありませんよ。この機会を利用して妻をお母さんのそばに行かせて、お母さんについて修煉に入ってほしいのです」と言いました。息子も大法弟子で、ずっと精進してはいませんが、妻には修煉に入ってほしいと思っているようです。

 そう聞くと、嫁と孫が来るのを止める理由が無くなりました。2017年9月中旬、嫁は孫を連れて来ました。家に突然2人が増えて、家事の量も増え、最初は多少私の修煉に影響したのですが、後になって考えると、嫁と孫と一緒に暮らした数カ月に私は多くの人心を取り除くことができました。更に喜ばしいのは、我が家に来て半年もしないうちに、嫁も孫も大法の修煉に入りました。もし2人が我が家に来なかったらきっと修煉を始めていないと思います。何故かというと、アメリカに来てから見たこと、経験したことをきっかけに、嫁は大法を完全に信じて敬服するようになったのです。

 もう一つは私に関係あることです。ある日、私が国連事務局ビル前に設置した真相拠点に行くとき、嫁と孫を一緒に連れて行きました。中国人観光客が学習者たちを「売国奴!」と罵倒しても、我々が心を動ぜずに優しく冷静に対処した場面を、嫁は全部見ました。嫁は目に涙を浮かべて誠心誠意に「お母さん、こんな侮辱を我慢できるなんて、法輪功学習者は本当にすごいです。ここに来るために、お母さんは交通費を自腹で負担しただけでなく、毎週自分の代わりに店番をするアルバイトも雇わないといけません。こんな暑い日にこんな大変な仕事をして、おまけに中国人観光客に罵られても、あなたたちは怒らないし文句も言わず、世の中にこんなに高尚な精神を持つ人がいるなんて、私はとても驚きました。学習者たちがやっていることをみんなが知ったら、誰もが法輪功を敬服するに違いないと思います」と話しました。 その日から、嫁は『轉法輪』を読み始めました。しかし毎日本は読みますが、煉功はしませんでした。

 もう一つは嫁が神韻公演を観たことです。嫁が中国で聞いた宣伝では、神韻を見に行く人が少ないため、法輪功は金を出して学生や年寄りを雇って行かせると聞いたそうです。しかし会場に行くと、超満員だっただけでなく、客はほとんど西洋人です。素晴らしい公演、華麗な衣装、ダンサーとバックスクリーンの完璧なマッチングは、どれも嫁を震撼させました。帰って来て「以前、中国共産党が宣伝したのは全部嘘でした」と感嘆し、ぜひもう一回神韻を見たいと言いました。そして、産後わずか15日経ったばかりの時、嫁はマンハッタンまで足を運んで、リンカーンセンターで念願の神韻公演をもう一度見ることが出来ました。

 嫁は進んで私に五式の功法を教わると、煉功して身体がとても早く回復することに彼女自身も驚きました。中国に帰る日が近づくと、嫁は泣きながら私に「お母さんと別かれるのがとても寂しいです。お母さんは本当に優しく、実の母よりも良くしてくれました。私は何回も口答えをしたのですが、お母さんは全然怒らずにいつものとおりに優しく接してくれました。私の友人たちの姑で、お母さんに勝る人はいません」と言ってくれました。

 中国に帰る日の朝、嫁は孫を連れて師父の写真の前にひざまずいて、「師父、こんにちは。私は必ず2人の子供をしっかりリードして、一緒に修煉し精進します」と言いました。私は嬉しくて、また恥ずかしく思いました。こんなに修煉の決心が強い嫁と、私の利己心と極端な行為のせいで危うく修煉とすれ違うところでした!

 嫁は中国に帰った後、多くの親戚と友人に法輪大法の真相を伝えたおかげで、私に『轉法輪』を求める人もいれば、大法の資料をメールで送ってほしいと頼んできた人もいます。ずっと修煉の面で遅れていた息子も妻の影響を受けて、精進するようになりました。振り返ってみると喜ぶほかに、ぞっとしました。喜ぶのは嫁が数カ月のアメリカ生活でこんなに大きい収穫を得たことです。ぞっとするのは、これだけ多くの衆生の未来が危うく私の利己心のせいで壊されかけたことでした。

 以上、経験したことを書いた私を教訓にして、何事も極端に走らずに、家庭生活の中で良い人になることを忘れないように同修たちに望みます。そして、一つの小さな物語りを借りて、今日の体験談を終えたいと思います。

 ある家の若奥さんは敬虔な仏教の在家信徒で、毎日、食事と睡眠時間を除いて、いつも読経しています。姑は嫁が安心して読経できるように、すべての家事を一人でこなしています。それでも、若奥さんは時々姑の出来が悪いと文句を言っています。しかし姑は全然怒らずに、黙々と出来が悪いというところを改めています。ある日、仏様がこの家に降臨して、「成就した人を迎えに来ました」と言って、姑を天上に連れて行きました。若奥さんは焦って「仏様、間違っていませんか、毎日読経していたのはこの私なのですよ。姑ではありません」と叫びましたが、仏様はただ、にこにこしました。この物語りから修煉者とは何かを悟ることが出来るでしょう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/9/375525.html)
 
関連文章