寛容について 考える
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年12月1日】子供がスマートフォンを見ているのを見る度に、私は気持ちが落ち着かず、悪くなります。スマートフォンが人間の正常な生活への酷い妨害になっていること、また依存症により、知らず知らずのうちに頼ってしまっています。スマートフォンの害はすでに認識され、すべての人が注意すべきことです。そして、スマートフォンに依存しないように子供に注意したいのですが、子供にどのように話せばいいでしょうか?

 以前、子供がこのような状況だと、頭ごなしに一方的に叱って対応していて、子供に大きな反感を抱かせてしまいました。そこで私は自分を反省し、なぜ、私にこの状況を見させるのだろうか、自分はスマホへの執着はないが、他のものへの執着があります。例えば、最新のファッションについてやイヤリングなどに執着があり、時々時間をかけてどんなデザインのものが良いか考えたり、酷い時は、煉功発正念の大事な時にも考えることがあります。自分自身はこれについてあまり気が付いておらず、少し時間をかけただけだと思っていました。

 師父は、「内を修めて外を安定させる」[1] と説かれました。子供の状態を見て、自分の心性に問題があると思いました。子供に対して寛容になれず、子供の状態を通して自分こそ内に向けて探がし、正しくない所を正さなければなりません。師父は、「修煉者にとって内に向けて探すことは最も有効な方法です」[2] と説かれています。

 私の悟りでは人類社会の各方面に私たちが修煉できる、向上できる要素があり、私たちの身の回りの小さなことも全部含まれます。大法弟子の修煉で自分を向上させる要素と出会った時でも、時々その要素を気にせず、自分の修煉を第一に優先しないで徐々に修煉を緩め、また正念が弱ければ、常人と同じような対応の仕方を取りやすくなります。この時、師父の法に照らしてみておらず、自分の思惟通りに行ないます。実はその思惟がどこから来ているか自分でも分からず、その思惟を基準として他の人を図っており、これ自体も間違っています。

 師父は宇宙や天体を創造されました。その中に、私たちの一切のものも含まれています。師父が教えてくださった法は、私たちが師父を手伝っている中で、正しい修煉の道を歩めるようにしてくださり、正しくない観念や行為があれば、随時に正すことが出来ます。それは私に執着があるため、子供の良くない部分を見せ、それを利用して私に修煉させ、自分の中の良くない物質を排除するためなのです。

 私は子供に執着せずに自分に向けて探すと、子供も自然に変わっていきました。子供はスマホを見なくなり、また私に「スマホが人体に良くないし、思想に悪い影響を与え、ちょっと見たらすぐ良くない面に引っ張られ、知らず知らずのうちに多くの時間を無駄にしてしまった」と言いました。私は「今のネットの上は大変乱れており、良くないものが多くあるね。まだ子供なのにそれがわかり、これを取り除くことが出来て、本当に良かった!」と褒めると、子供は嬉しそうに笑いました。

 このことによって、修煉は非常に厳粛なものだと感じました。もし、あなたが他人のことを理解できない場合や、あるいは自分の基準と合わないことに出遭った場合、自分の気持ちが悪くなると、その時、いくら自分が正しいと思っていても、あるいはその人のためだと思っても.相手は理解してくれません。その習慣は思惟で他人に強制的に要求する時、往々にして目的に達することが難しいのです。なぜかというと、その時私たちはすでに、師父が按排された道から離れています。それは自分の本性の面の現れではありません。

 師父は、「一つの生命にとって、何かをするとき他人を配慮し、寛容を表すことができれば、このときこの生命は『他人のために』という基点に立っているからです」[3] と説かれました。

 法に照らして自分の不足を認識でき、他の人に寛容であり、他の人のことを理解できることは、新しい宇宙の他人のための正の要素です。旧宇宙中の「私のために」の変異した要素を解体する時、私たちの表面に現れてきます。いわゆる妨害は修煉の角度から量る時に、その真偽を見分けることが出来、その腐敗の要素を解体でき、変異した観念を正すことができ、法に同化できます。

 私たちは宇宙で一番幸運な生命になります。私たちには師父がいらっしゃいます。師父が伝えてくださった宇宙の大法があります。師父の教えの通りに行なえば、師父が説かれた「きっと『柳暗花明又一村』(リュウアンファミンユウイーチュウン)というように、眼前に新たな世界が開けることに気づくに違いありません」[4] の通りになります。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「内を修めて外を安定させる
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法
 [3] 李洪志師父の経文:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法
 [4] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/11/22/396067.html)
 
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