【明慧日本2020年5月8日】(明慧記者・周文英)フランスのアルプ・マリティーム県選出の国会議員エリック・チョッティ(Eric Ciotti )氏は、4月18日、サンデージャーナル(JDD)に文章を発表し、中国共産党(以下、中共)の武漢肺炎(新型コロナウイルス)について、虚言が繰り返されたことを非難し、中共は感染症を全世界に蔓延させた責任を負わなければならず、フランスが率先して中共の責任を追及する訴訟を行なうよう呼びかけた。
記事では、「武漢肺炎の蔓延と拡散は人々を恐怖に陥れている、ウイルス発生源の問題はますます問われている。数カ月が経ち、独裁者はそれらを忘れさせるという方法で責任を逃れようとし、人々に中共の感染症対策の遅れを隠し、繰り返された虚言や感染症を否認したことをも忘れさせようとしている。中共の宣伝と情報の検閲、情報を知り得る者への弾圧、告発した医者を拘束し、外国の政府を非難してマスク外交を行なっているなどのすべての行為は、全世界の健康を危機に陥れた責任から逃れるためである」
中共はこの数カ月なりふり構わず虚言を言い続けている
記事の中で虚言を暴き、中共が最初に言った嘘は、政府筋が公表した武漢肺炎での死亡者数である。武漢市民が骨壺を受け取る写真を見ても分かるように、死亡者数は政府筋が発表した数字よりはるかに多い。実際には、政府の発表したすべての(数字)は嘘であり、唯一政府筋の数字だけが正しいという嘘をこの数カ月間言い続けている。理解できないのは、14億人の人口を持ち武漢肺炎の発祥地である国の死者がたったの4632人だけだとは? 欧州の死亡者数は10万人で、米国の死亡者数は5万人もいるのである。
中共の否認と虚言に偽の職場復帰を付け加えたい。工場が稼働しているというのは事実ではない。
中国はウイルスの感染を加速させ、世界保健機構(WHO)の参与を阻んだ。1月、中共は世界各国とウイルス遺伝子の配列の情報共有を拒絶したのだ。
我々も中共について無知で盲目的な見方をしていた事は確かであり、一部の責任を負わなければならない。数十年来、我々との膨大な貿易交流により、中国を民主化に向かわせることが出来るものと、楽観的に考えていた。
事実、我々はこの地球における最大の独裁政権を軽く見すぎていた。我々の一部のエリートと国民に選出された愚かな官員らは中共に多くの手助けをした。つい数週間前まで、欧州において中国の5G構想が優れていると宣伝していたのだ。これは気違い沙汰である。
欧州人は自己利益を守り、中国に対する責任追及をフランス政府に呼びかける
記事では、フランスは中国のコスト削減と大規模な工業化や移転などの案を熱狂的に受け入れたため、中国(中共)のさらなる欺瞞行為を助長した。
ただ目前の利益を考慮した我々の商業的野心は、北京に世界のリーダーシップに向かわせる足掛かりと機会を得させた。中共と手を結んだため、中国を我々の未来の産業と製薬業、さらに地理的な政治や軍事を優位にならしめた。我々の自由と民主の願望が無視され、我々に恥ずかしい思いをさせている。
この種の中共の極端さは歴史が明らかにしている。文化大革命、大躍進、飢饉、香港に対する弾圧、チベット人に対する人権侵害、ウイグル族を排除し人口を監視するシステムを作った。数百万人を死亡させた政権に対して、我々は何を期待しているのか? 世界の健康を彼らのイデオロギーよりも重視してくれると思うのだろうか?
中国は我々の同盟国ではなく、我々の利益を守る時が来ている
今回の危機で画期的な変革を迎えている西洋人は台頭すべきで、世界最大の独裁国家は制裁を受けるべきだ。中国政府は国際裁判を受ける前に経済的な違法行為を明らかにすべきである。
フランスが中国の責任追及の先頭に立つことはフランスの名誉である。
ギヨーム・ペルティエ県議会議員は「国際保健裁判」決議を提出
ル・パリジャン(Le Parisien)新聞は自社のネットニュースで、『中国と世界保健機構(WHO)は嘘を言っている』というタイトルで文章を掲載した。米共和党副主席のロワール=エ=シェール県議会議員ギヨーム・ペルティエ氏は月曜日(4月27日)に、「国際保健裁判」決議を提出し、最終的には中国政府(中共政権)を裁判にかけるという。同氏は文章の中で次のように問いただした。「我々は知る権利があり、中国と世界保健機構はなぜ騙したのか。世界保健機構には7000人の職員がおり、6000万米ドルの予算が組まれている。しかし、中国政府の話をそのまま伝えた。私は一つの国と一つの国際組織の欠如がどこにあるかを知りたい」