文/中国の大法弟子
【明慧日本2020年9月15日】私は夫と結婚してすでに20年余になります。夫は欲のない人なので、夫婦生活も非常に淡白です。修煉したばかりの時、色欲による妨害はほぼないので、自分には色欲の心がないと思い、夢の中での色欲の関を乗り越えることも簡単でした。
しかし、修煉の向上に従って、異なる次元に異なる状態が現れます。いつからか覚えていないのですが、頭の中にある場面が現れ、その中で自分を主人公として、小説を創作するように、物語を展開して、ロマンティックな愛情や、幸せな生活などを思い浮かべました。私は、この状態が良くないと知っていますが、「物質と精神が同一のものである」[1]ので、頭の中で良くない事を考える時、別の空間で良くない物事を生成しました。最初の頃、これは思想業力だと思って、この思想を制御し、また大量に学法を行ない、発正念をしてこの良くない物を取り除いていました。しかし、一定期間良くなったと感じましたが、外部の環境や、或いは夢の中で、時々この良くない思想がでてくることがあり、長い間この思想を完全に取り除くことができませんでした。もちろん自分がこのことについて十分重視してないと分かっています。
修煉は「逆水を行く舟の如し、進まずんば即ち退く」のように前進しなければ後退します。徐々に色欲の心が現れました。4年前のある日、私は一人家で学法をしていて、急に体に異常な感覚があり、欲望が現れました。私は非常におかしいと思って、一生懸命に抑制しても、なかなか制御できませんでしたが、幸い私は家にひとりで居たので、その感覚が徐々に弱くなって消えました。それから私はずっと法を暗記をしていたので、長い間この感覚は現れませんでした。
また、新年の間に、私は夫の実家に行きました。夫の実家でうっかりテレビのドラマをちょっと見て、面白いと思いました。実家から帰って、60回のドラマをすべて見ました。最初見る時は飛ばして見ていましたが、最後いっきに全部見ました。これは私が修煉してから、はじめてのことでした。見終わると、心の中に罪悪感が非常に強く現れ、とても後悔しました。このようなことは二度としてはいけないと思いました。
しかし、長続きせず、ある日スマートフォンで小説が読めると分かりました。たくさんの小説を見ることができ、好奇心で、私はスマートフォンで小説を見ていました。今回、ますます収拾がつかなくなり、常に小説を見ていました。小説を見ている間は、あまり眠くもなく、何もしたくなくなり、最後まで読まないといけないようになりました。1冊小説を読み終わったら、頭の中でいろいろと連想して、情や愛、また欲念などが浮かんできました。毎回この状態から抜け出せず、非常に後悔して、再び読まないようにしようと思いますが、すこし時間が経つとまた小説を読みたいという念が出て来て、自分の主意識が完全にその執着を制御できず繰り返していました。
どうすればいいか私も分からなくなり、この時、体に良くない状態がたまに現れました。胸が苦しく息苦しく、6階まで上がるとき(エレベーターがない)、3回休む必要がありました。時々、心臓が震え、体が怠く、動けなくなり、汗だらけで、非常に苦しい状態でした。ある日、私は歩きながら、頭の中で、「これは旧勢力が色欲の魔を利用して、私の命を取るのか、その手には乗らない」という考えが浮かびました。その瞬間に体の右側の胸の所から何かが飛び出したと感じました。夜はっきりした夢を見ました。夢の中で、体のそばに、青い服を着ている男が横になって、顔はとても苦しそうにしており「まさかこのようにして死ぬのでしょうか? このようにして死ぬのでしょうか」と叫び、私は「死なない、死なない」と言いました。その後、私の体は大分良くなって、その状態もあまり現れず、現れても以前より弱くなりました。
しかし、私の色欲の心はまだ完全に取り除いていないと感じ、ある日の朝、私は泣きながら「どうしよう? まさかこの万古の機縁をこのまま失なうのか」と考えていた時、頭の中に師父の「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[2]が浮かびました。この時ぱっと視界が開き、解決方法が分かりました。その後、わたしは法の暗記の量を増やし、絶えず内に向けて探しました。良くない状態が現れると、すぐ内に向けて探し、この良くない状態が何に基づいて出て来たのか? やはり安逸心に関わっていると気づきました。安逸心のため、修煉の気持ちが緩み、余計なことが頭の中に入ってきたのです。私は直ぐに安逸心を取り除きました。
その後、良くない状態が再び現れ、内に向けて探してみると、常人の中の幸せな生活を求める心があると見つかりました。するとまた現れ、常人の中で形成した観念と関わっていると気づきました。例えば、愛情はよいものだという観念です。絶えず学法して、絶えず内に向けて探し、この状態で4年が過ぎましたが、自分がいくら努力しても、色欲の心は根本から徹底的に取り除かれていませんでした。
今年の初めごろ、同修の交流文章を見て啓示を受けました。天目が開いている同修は、小説を読む同修を見て、「小説を読む同修が椅子に縛られ、体から汚いものが流れて来て、また蛇に食べられている」という状態でした。私は大変驚きました。その後、私は小説を読むことをやめ、スマートフォンの小説を読むソフトも削除しました。また明慧ネットの色欲の心と関わる交流文章を見て、自分はその間違いを犯さないと思いました。
最近、私ははっきりした夢を見ました。夢の中で、私は師父の前に跪いて、師父は私を指さして、「色欲の関について、乗り越えられますか」と聞かれました。私はこの色欲の関を長い間引き伸ばしており、今日ちょうど師父が居られて、師父は私の良くない物質を取り除いてくださると思い、「乗り越えられます」と答えました。師父はまた「小説をまた読みますか?」と聞かれ、私は「すでに長い間読んでいません」と答えました。師父は、「これはあなたへの初めての警告です」と言われました。私は頷きました。師父は「まだ多くの人に警告する必要があります」と言われました。
翌日の夜、また夢の中で、1人の男の人が私のベッドの横にきて、私に布団をかぶせて、そして私を引っ張って、一緒に寝ようとしました。私はその人を見て、「いけません」と言いながら、起きて離れました。
その後、私に天地がひっくり返るような変化が顕れました。色欲の考えが徹底的になくなり、体の敏感な所にも異変を感じなくなりました。小説やドラマなど、私から遠く離れています。私は徹底的に色欲の魔のコントロールから脱出しました。色欲の関を乗り越えて、正常な修煉者であるべき清浄な状態に戻り、すべての良くない状態がなくなりました。
師父の無限のご恩に感謝し膝まずいて拝礼します。弟子は意気地がなく、修煉が緩み、意志が固まっていませんでしたが、4年をかけてこの関を乗り越えました。師父に警告されて、私はその事について考えた後、恐れる心が生じ非常に危険だと感じました。
同修のみなさん、ぜひ参考にして、この万古の機縁を失わないようにしましょう!
自分の体験ですが、不適切なところがあれば、ぜひご指摘をお願いいたします。
注:
[1] 李洪志師父の経文:『オーストラリア法会での説法』
[2] 李洪志師父の経文:『妨害を排除せよ』