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香港:神韻公演妨害で、千人が抗議のパレード(写真)

(明慧日本)香港政府が中国共産党に屈服して、主要な技術者6人に入国ビザを発給しなかったため、神韻芸術団の香港初公演は余儀なく中止となった。主催者は2010年1月31日に「神韻を守る、香港を守る」をテーマとするパレードを行った。神韻の応援者約千人がパレードに参加した。

「神韻を守る、香港を守る」パレード

「神韻を守る、香港を守る」パレード

パレードの参加者が発言

民主党劉慧卿副主席が発言

 香港民主党の劉慧卿副主席は、香港政府が中国共産党に屈服して神韻公演を妨げる行為は、香港における自由・人権・法治を侵害することだと厳しく非難した。

 黄大仙区徐百弟議員は、「神韻公演を妨害する行為は伝統的な古典文化に対する攻撃です。一国の文化は、その国とその将来にとって重要な役割を担っています。そしてその国を守っているのです。良質の文化は悪質な政治を変えることができるのです。だから私達は文化の堕落を許しません。中国共産党の行使した妨害の手段は、悪質的な文化であり、堕落した文化です。私達には優れた文化を守っていく責任があります。我々の文化を尊重するために、今回の事件に対して当局にクレームを出すべきです」と発言した。

 香港市民愛国民主運動支援連合(下記は「香港支連会」とする)の司徒華主席が集会に参加できなかったが、応援メッセージを録画して集会現場に届けた。司徒華主席は、「香港市民はみな神韻の初公演を期待していました。香港政府は、卑劣な手段で市民から素敵な伝統文化の公演を鑑賞する権利を奪いました。憤りを感じます。一方、香港政府の行為は香港の一国二制度、高度な自治権を破壊するものだと、市民が感じているのです」と述べた。

香港支連会の蔡耀昌副主席

 香港支連会の蔡耀昌副主席は集会で、「去年4月、司徒華主席と北米を訪問した際、カナダのカルガリー市で神韻公演を鑑賞したことがあります。その完璧な演出に魅了されました。香港で神韻との再会をすごく楽しみにしていました」と述べた。

 甘浩望神父は香港政府の間違った行為は、かえって良い効果をもたらしていると指摘し、「神韻公演を観ることができませんが、今、より多くの人が『神韻』を知るようになりました」と述べた。

 故中国共産党元総書記・趙紫陽氏の秘書を務めた鮑タン氏は当日、応援メッセージの録音を集会に届けた。鮑氏は、「香港市民が政治が文化を破壊した行為に怒っています。また、香港市民が芸術を鑑賞する自由を剥奪したことが非常に恥じるべき行為だと思っています。かつて『中英共同声明』に『香港人は高度の自治権を持つ』と宣告しましたが、今の香港政府の行為は、みずからこの声明を踏みにじったと同然です」と指摘した。

 全世界で延べ42の法輪功団体が共同声明を出し、香港政府と中国共産党の神韻公演妨害を厳しく非難した。


千名近くの抗議者は西区にある「中央人民政府在香港特別行政区連絡弁公室」へ行進

パレード参加者は神韻が全世界で広く歓迎される資料、及び香港政府の神韻妨害の特別号を配る

神韻公演中止の真相資料を読む通行人

 パレード当日、米国神韻芸術団の李維娜団長が国際電話を通して、香港市民の支持、及び香港市民が自由の権利を守る努力に謝意を述べた。

 「神韻公演を期待していた香港の観客にお詫びを申し上げたいです。神韻はいつかきっと香港で公演を行い、素晴らしい演出で香港市民に恩返しをしたいと思います…。ビザ申請過程の中で香港政府が行ったこと、及び最後に主要な技術者のビザ発給を拒否したことは、すべて巧妙な策略だと思います。神韻公演の妨害目的だったことは明瞭です。神韻公演を妨害したと同時に、香港市民が神韻を鑑賞する基本的な自由も奪われたことになります。」 

 「神韻公演の趣旨は、正統な中国神伝文化を復興させることにあります。中国共産党の考え方は正統的な中国神伝文化の理念にまったく背くものなのです。中国共産党の歴代政治運動の中で、極力中国5千年の文明を破壊しようとしていました。神韻公演は『華人の希望』だと感想を述べた観客がいます。神韻公演を観た多くの華人は、中華文化は神韻公演を機に世界の各民族に称賛されました。『神韻は本当に中華民族の誇りで、自分は中国人に生まれたことに誇りに思う』と言ってくれました」

 「香港市民が神韻を観覧する権利を剥奪されたことを、とても残念に思います。自由を大切にする香港市民に、自分の権利を守る行動を始めてほしいです。『東方の真珠』が永遠にキラキラと輝くことを祈ります」

 元アジアテレビ局のプロデューサー・沈四海さんは、「苦労の末、やっと神韻の入場券を手に入れた。友人と一緒に鑑賞するのを喜んでいたのに、突然こんな結果になってとても惜しいと思う」と語った。

テレビプロデューサー沈四海さん(真ん中)

 沈四海さんは、「香港は国際都市で、神韻はきっと香港の芸術界に衝撃と啓発を持たせると思います。しかしとても惜しいことに、入国管理局は何人かの技術者のビザを拒否しました。『技術者は香港にもいる』というのがその理由です。音響・プロデューサー・舞台演出家は確かに香港にもいますが、どの公演でも長期間の試演と協力を重ねてやっと成功できるものです。特に照明と音楽に関しては、香港のプロでも技術的なことは分かりますが、レベルの高い公演は、入念に制作するものです。入念とは長期間の育成のことで、すぐにも誰かを引っぱって来て、できるものではありません。6人の主要な技術者が入国しない限りは、ジョン・ウー(香港の天才映画監督)が来ても仕方がありませんよ」

舞踊を教える何穂瑩先生

 舞踊を教える何穂瑩先生も入場券を買って、神韻への期待に胸が高まっていました。彼女は、「芸術者として、私はこのような事件を許しません」と残念そうに語った。

 「神韻芸術団は今回の香港公演のために念入りに準備していたのに、最後このように妨害され、私達はとても残念に思います。文化と芸術は自由なものです。多くの文化と芸術の交流があるからこそ、私達の香港ははじめて進歩できるのだと思います。」

 香港市民:神韻を守ることは自分自身を守ること

 神韻を鑑賞するために中国本土と海外からわざわざ香港に来た人たちも、当日パレードに参加した。参加者は、神韻公演を観ることができない不満を表明するためであり、また香港の自由を守るためでもあると言った。

市民は神韻が妨害された真相を聞く

 香港市民・劉鉄民さん、「これはとても悪質な決定です。怖くて神韻を香港に入れないこと自体は、神韻の素晴らしさを語っているようです。それで妨害するなんて、最低です」 

 劉さんはまた「パレードに参加するのは自分のためでもあります。中国共産党の言ったことは表裏があります。香港は大陸化していて、あれこれが禁止されています。だからみんな一緒にこの正義のパレードに参加するのは、人のためでなく自分のためです」

 4枚ものチケットを購入した鄭さん(女性)はこの結果にとても怒っていた。「私達はどんな公演を観るにつけ、中国共産党政権が口を出してきます! 香港市民はこれほど高いレベルの中国芸術を鑑賞する権利さえ無くすなら、将来ほかの自由も失うのではありませんか」と憤慨した。 

 「神韻が香港で公演する自由さえないなら、将来、私達は今の中国本土のように、自由な発言さえ禁じられるかもしれません。だから私は今日、パレード参加で自分の不満を表すのです。そうしないと、私達の自由はこのように剥奪されます」

 香港市民・梁さんは、「神韻に入国ビザを交付しないこの香港政府は卑劣な政権で、曾蔭権(現香港行政長官)は中国共産党の番犬だ」と言った。

 2010年2月6日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/2/1/217402.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/2/2/114328.html

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