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国連特別調査官:中国共産党による法輪功修煉者への臓器狩りに関する報告

(明慧日本)国連のレポートではこれまで何度も中国で行われている法輪功修煉者の臓器狩りの事件を強調してきたが、中国当局の似て非なる解答に対して、国連がさらに厳しく指摘してきた。下記の資料は国連拷問特別調査官(以下「拷問特別調査官」とする)、宗教・信仰の自由に関する特別報告官(以下「信仰特別調査官」とする)、および国連拷問禁止委員会によるもの。

 拷問特別調査官の報告

 拷問特別調査官のマンフレッド・ノーワーク(Manfred Nowak)氏は『全ての人権、民事、政治、経済、社会と文化の権利、及び発展の権利における保護と促進』を題とする報告書を国連人権理事会に提出した。この報告書の原文は国連のホームページからダウンロードできる。(http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/7session/reports.htm 文書番号:A/HRC/7/3/Add.1)

 マンフレッド・ノーワーク(Manfred Nowak)氏は報告書で以下のように述べた。 「(中国)政府の回答では最も肝心な部分が省略されています。それは臓器移植の数が調査できる臓器移植の数を遥かに超えているところです。この調査できる臓器は以下の範囲に止まります:衛生省の副大臣・黄潔夫氏が2005年に発表したものは、毎年多くの死刑囚が臓器を寄付しています。さらに親族の寄付、脳死者の臓器寄付ですが、しかしそれだけではありません。中共の宣伝のように、短時間でレシピエントの状況(血液など)を合わせて、合致する臓器を提供できるのはネットワーク上の管理と大きな生体臓器提供源が必要です。実際の臓器の数と立証できる臓器の数の差が大きく、そしてその差が法輪功修煉者の臓器狩りから説明ができるのです。2000年から臓器移植が増えており、これは法輪功修煉者に対する迫害が始まった時期と一致します。2006年11月15日、黄副大臣は広州の外科医会議上、大半の臓器が死刑囚によるものだと話しましたが、11月28日、中国の政府筋では、自らの意志で寄付する者と親族の間で行う寄付が二つの合法な提供源と発表しました。中国医療器官移植協会のデータによると、2000年〜2005年の間、6万件の臓器移植があり、毎年約1万件にのぼります。これも法輪功修煉者を迫害する時期と一致します。2005年に僅か0.5%の臓器移植が親族によるもの、2006年の脳死者による寄付が僅か9例。推定(中国政府は死刑囚の数を公表しない為)では、2005年に1770人が死刑に処せられ、3900人が死刑を言い渡されました。ここでいわゆる合法的な臓器提供源が実際の移植案例と合っていないことが分かります。その差が法輪功修煉者の生体臓器狩りと関連している可能性があります。ある報告では毎年1770人ではなく、8000〜10000人の囚人を死刑に処したといっています。拷問特別調査官の中国報告(文章番号:E/CN.4/2006/6/para.82)では中国政府は死刑囚のデータを公表すべきだと強調し、臓器移植の提供源について全面的な説明を求めています。2000年〜2005年の間に臓器移植の実例の食い違いについても釈明を求めています」

 ノーワーク氏の最新の報告書では、死刑囚と法輪功修煉者の臓器が採られていると主張している。報告書の原文は国連のホームページよりダウンロードできる。

 (http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/10session/reports.htm 文章番号:A/HRC/10/44/Add.5)

 文章番号A/HRC/4/33/Add.1 http://www2.ohchr.org/english/bodies/chr/special/sp_reportshrc_4th.htmには、法輪功修煉者の生体臓器狩りについて記載されている。 多くの法輪功修煉者が強制的に臓器移植のドナーにされ、詳細不明な薬物を打たれ、心臓が衰弱し、手術中または手術の直後に死亡するケースが多い。死亡した法輪功修煉者の死体が臓器移植の提供源としての証拠を残さないように、火葬されているという。摘出された臓器は移植センターに運ばれ、中国人患者または外国人患者に使われる。2006年3月から、中国が法律上で生体臓器売買を禁止し、臓器提供者に許可証を提出するように求めている。さらに移植手術は指定される機関でしか受け付けていない。その臓器の提供源も査証してはいけないと定めた。この法律は2006年7月1日から有効とするものの、中国では依然、臓器提供者の同意書がなくても移植手術できる。しかも臓器の摘出・移植機関について法律上での制限はなく、臓器提供源について合法かどうかも調査しない。移植論理委員会の事前許可も要らない。さらに、2006年4月までに、臓器移植の費用などの情報が中国サイト上で公開されていた。

 注:報告書で指摘された法輪功修煉者の臓器移植に参与した機関(順不同)

 遼寧省瀋陽市蘇家屯病院、上海市中山病院器官移植センター、山東省千仏山市肝臓移植センター、広西自治区南寧市民族病院、上海市交通大学肝臓移植センター、河南省鄭州医科大学器官移植センター、天津市東方器官移植センター、湖北省武漢市同済病院、広東省広州軍区病院、黒龍江省密山拘留場、河北省秦皇島第1,2拘留場、河北省秦皇島中級人民法院、錦州市中級人民法院、昆明高級人民法院など

 拷問禁止委員会の報告

 報告書(http://www2.ohchr.org/english/bodies/cat/cats41.htm 文書番号:CAT/C/CHN/CO/4)は「法輪功に対して拷問問題について指摘し、さらに臓器移植源の疑問について解明するように求めました。資料では法輪功修煉者が拷問、虐待され、一部の人は臓器移植の提供源とされていました。今すぐ法輪功修煉者の虐待問題及び(臓器移植)提供源に関して立件し、その責任者を起訴すべきです」と主張した。

 信仰特別調査官の報告書

 信仰特別調査官Asma Jahangir氏も法輪功修煉者の臓器狩り問題について報告書を発表した。

 (http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/7session/reports.htm 文章番号:A/HRC/7/10/Add.1)

 (http://www2.ohchr.org/english/bodies/chr/special /sp_reportshrc_4th.htm 文章番号:A/HRC/4/21/Add.1)

 2010年5月7日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/5/1/222579.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/5/6/116705.html

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