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湖南省:9人の法輪功修煉者に不当判決

(明慧日本)湖南省婁底(ろうてい)市の婁星区裁判所は2010年8月3日、秘密裏に9人の法輪功修煉者に判決を下した。そのうち、曹貢勲さん、劉新平さん、周慶峰さん、欧陽鐘さん、賀錦林さんがそれぞれ懲役10年、9年、5年6カ月、3年6カ月、2年の不当判決を下され、鄧蓮珍さん、謝閨栄さん、李再英さん、袁求デさんが懲役3年、執行猶予4年の不当判決を下された。これらの法輪功修煉者は判決結果は不当だとして、すでに上告したという。

 婁星区裁判所は2010年3月12日に開廷したが、判決を下したのは8月3日で、4カ月以上かかった。開廷から1カ月半後の判決は、法律上無効である。また、いわゆる「判決書」は8月10日に当事者に届いたという。

 婁底市の警官は2009年7月15日夜9時過ぎ、法輪功修煉者の自宅に侵入し、家財を没収した。また、曹貢勲さん、劉新平さん、周慶峰さん、欧陽鐘さんおよび妻の袁求デさん、鄧蓮珍さんなどを強制連行した。

 婁底市の中共関係者は当地の裁判所に指示し、こられの9人の法輪功修煉者に対する裁判を開廷させた。裁判官の周敏をはじめ、法廷で法輪功修煉者への態度は極めてひどく、権勢を振るっていた。そのため、弁護士の張伝利さんは手を挙げて抗議したが、取り合ってもらえなかった。そして、張さんは立ち上がって「私は検察官の態度に抗議します」と言った。張さんはその後、すぐに私服警官に無理やり写真を撮られた。弁護士の蘭志学さんは手を挙げて「私は抗議します。身分証明を提出してください」と要求した。裁判官・周敏は「1人は裁判長から許可をもらった」と答えた。そして、1人の私服警官がその場で去った。

 北京の弁護士は検察官の訴えが人的証拠、物的証拠、時間、場所など揃っておらず、検察官と弁護士が持っている「起訴状」も異なることを指摘した。弁護士・蘭さんもいわゆる「起訴状」はぼろだらけで、証拠がないと弁護した。そして、法輪功修煉者の自宅で没収したパソコンなども個人財産であり、侵害してはならない。法輪功の真相資料も他人に害がなく、法律に違反するわけではないと弁護した。裁判官と検察官は、法輪功修煉者に対する関連法律の条文を読みあげるよう要求されたが、答えられなかった。

 また、北京の弁護士は法輪功を修煉することは合法であり、真相を伝える活動も合法であると指摘した。9人の法輪功修煉者も自ら、無実であると表明した。北京の弁護士は法廷で、これらの当事者を直ちに無罪釈放することを要求した。

 裁判は当日の午後3時頃に終わり、結果が出なかった。その後、曹貢勲さん、劉新平さん、周慶峰さん、欧陽鐘さん、賀錦林さんが婁底市留置場で拘禁され、ほかの4人は私生活を監視された。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2010年8月22日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/8/14/228318.html

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