天国楽団の活動と家庭を同時に両立させる
文/フランスの大法弟子
(明慧日本)私は2006年8月、新唐人テレビを通じて法輪功の修煉を始めました。その年の9月、公園で同修と煉功していた時、同修たちは楽団を作る話をしていました。以前、私は楽団で笛を吹いていたので、この話を興味津々に聞いていました。しかし、修煉を始めたばかりのころで、修煉者が楽団を作ることを理解できませんでした。私たちは修煉さえすればよいものを、楽器なんかで遊ぶ暇はないと思っていいましたので、話に参加しませんでした。
ある日の集団学法の時、また誰かが楽団を作る話をしていました。私は何も言いませんでしたが、ある同修が「あなたは何か楽器を習ったことがあるの?」と聞いてきました。修煉者は嘘をついてはならないので、笛を吹いたことがあると答えました。その同修はとても喜び、入団を勧めてきました。
その年の12月の末、数日後の正月のパレードに備えて、パリで合同練習しました。クリスマスから正月にかけてのこの期間は、欧米人にとって家族や友人と一緒に祝福することに欠かせない時間です。しかし、この数日間は合同練習をしなければなりません。私の妻は修煉していないので、毎日2歳の子供の世話をしなければならず、この期間に私が一緒にいることができないことをとても理解できず、不満に思っていました。
集中練習の日々、私は朝こっそりと家を出ました。練習していると、家庭のことを気にかけないと妻が電話をしてきて、涙ながらに訴えたこともありました。夫として父親として、とても辛く感じ、どうすればよいか分からず、その数日間は涙を飲んで耐えていました。
その後、楽団は相次ぎ数回外国で公演し、いつも2泊3日要します。しかも元旦の夜に家に帰れないこともありました。このことで、妻は法輪功に対して反感を抱きましたが、どう説明しても理解してもらえませんでした。夫としても父親としても責任を果たせなかったことを自覚しています。また、妻が一人で正月を過ごす気持ちも分かります。どうにも仕様がなく、師父にお許しくださいと心の中で念じました。私が大法の活動に参加することで、妻は苦しみに耐え、そして、以前のように夫と一緒に週末や祝日の日々を過ごす時間を失いました。
師父はマンハッタン説法で次のようにおっしゃいました。「皆さんが常人社会で修煉しており、修煉していない家族に対してずっと正しく対処できていません。もちろん、やはり先ほどの言葉ですが、ここまで達したのは 長い間の積み重ねによるもので、最初のとき適切に対処できず、怨念が積み重なり、時間が経つにつれ、隔たりができてしまい、まったく解決できなくなったように見えます。
これらの問題は大法弟子が法を実証することに困難をもたらします。これらの問題が起きた場合、やはり大法弟子に間違いがあり、最初のとき正 しく対処できなかったから、このようになったのです。実は多くのことは良く協調し、按排することができれば、大法の仕事に影響することはありません。原因 はほかでもなく、自分がしっかり対処できておらず、このことをおろそかにしたからです」
私は自分のどこが間違っているかを考えてみました。法輪功を修煉してから、周囲の人に良くなったと言われる人がいます。しかし、私が法輪功を修煉してから悪くなったと妻は感じています。この点において、私は以前よりもよくできていません。修煉してからもっと良い夫になったかと自分に問いただしました。
『転法輪』第八講「歓喜心」で述べられているように、常人社会で人と人との付き合いの中で常軌を逸してはなりません。私は大法のことしか考えておらず、家族を忘れていました。真剣に妻の話を聞かず、真心で家族と接していませんでした。妻は自分が重視されていないことをはっきりと感じており、私は全く妻のことを大事にしていませんでした。私が法輪功を修煉してから、以前より良くなったと感じないのも無理はありません。
そこで、妻と過ごす時の心理状態に注意し、真心を込めて気を配り、毎日家族と食事をする際に話をしたり、少し時間をとって子供と遊ぶようにしました。こうして1年が経ち、家族の間に以前のような緊張した雰囲気はなくなり、妻は自分のことに気を配ってくれていると感じているようです。私は変わりました。連日の活動に出る時、妻はいつもうれしくはありせんが、私がとても行きたいと分かっており、私のことを考えてくれます。活動に参加する時は私も何も心配しなくなりました。
(ヨーロッパ天国楽団2010年法会で発表)
2010年10月16日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/8/230692.html)
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