上海市:会社の元部長が暴力的な尋問を受け重傷
(明慧日本)上海市長寧区裁判所は2011年4月18日、暴力的な尋問を受け半身不随になった法輪功修煉者・何冰剛さんに対して秘密裁判を行い、5年の懲役刑を宣告した。執行猶予中だった何さんは、裁判の前日の夜に、同区の国保(国家安全保衛)大隊・王ギョクらに自宅に侵入され、正当な理由もなく尋問を強いられ、腰と足に傷害を負うまで暴力を受けた。
開廷の当日、何さんは普通に歩くことができなかったため、人に担がれて入廷した。何さんは、4時間にわたる不公平な裁判の間、体調不良により嘔吐し続けたものの、国保大隊による暴力的な尋問や、自分の潔白に対する多くの事実証明を述べた。にもかかわらず、裁判所は何ら犯罪の証拠もなく、当事者の健康状態や弁護士の弁護を完全に無視して、強行に判決を下した。
2010年4月15日、国保大隊は、会社の元部長・何さんを強制連行し、3度もの尋問を行い冤罪を着せることを画策した。その際、警官らは密室で、罪もない何さんの首や上半身、腰をひじや拳、足を使って滅多打ちにした。その後、何さんは断食を行うことで暴行に抗議し続け、病院へ運ばれた。
何さんは2010年7月、収容施設で骨髄を損傷し、腕などに痛みが走るようになり、歩行中にしばしば転倒するようになった。9月、何さんは腕に激痛が走り、痙攣するようになり、11月には歩行困難となり、大小便を失禁するようになった。このような状態にもかかわらず、施設側は何さんの健康診断すら行わず、治療も受けさせなかった。2011年3月までの間に、何さんは病院での検査が必要なほどの重症を5回も負ったが、執行猶予や治療は許されなかった。結局、何さんを手術しなければ、全身不随になる恐れがあると医師から指摘されたことで、国保大隊はようやく何さんの執行猶予を認めた。
何さんの家族は、2010年7月からすでに何度も裁判所や検察庁に何さんの病状を訴え、健康診断を行うことを要求したが、何さんが下半身の感覚を2011年3月14日に失うまで、家族の訴えは当局に無視され続けた。その後、検査と治療が行われたが、何さんはすでに自力での生活ができなくなり、半身不随となった。
何さんの家族は2011年3月16日、長寧区留置場の面会場所で何さんと面会したが、顔色が白く、立つことも困難になった何さんの様子を見て、施設の中でどれほどの拷問が行われたのかを目の当たりにし、迫害の残酷さに衝撃を受けた。
2011年4月7日、何さんは4月18日予定と記載された裁判通知書を届けられた。4月17日夜、出廷を拒否した何さんは警察によって強制連行された。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
2011年04月26日
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