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温家宝首相ドイツ訪問 「迫害元凶に法の制裁を!」法輪功が呼びかけ(写真) (明慧日本)中国の温家宝首相は、2011年6月27、28日にドイツを訪問した。会議では経済が議題となり、会場の外では人権問題がホットな話題となっていた。
中国政府の4人の役人が、法輪功修煉者たちが掲げている横断幕を指さしながら、ドイツ警察に長々と何かを話していた。法輪功に対する中国政府の迫害が始まって以来、中国政府がドイツを訪問する時は、必ずドイツ政府に対して法輪功修煉者たちの横断幕を覆い隠して欲しいと求めてきた。しかし今回、ドイツ警察は中国政府からの要求に応じることなく、温家宝首相の訪問団を乗せた車が法輪功修煉者のデモ隊の前を通ることになり、車の中からは法輪功修煉者が掲げた横断幕が目に入るようになっていた。
翌日の28日、法輪功修煉者たちは引き続き、首相府前に集まって迫害停止を呼びかける活動を行なった。 5万人の署名を提出
法輪功修煉者たちは28日、集まった57,600人のメルケル首相宛の署名を提出し、法輪功修煉者に対する中国政府の生体臓器狩りの制止を呼びかけた。 首相府前で署名を提出した法輪功修煉者の王さんは、「これらのほとんどの署名は、様々なイベントが行われた際に法輪功修煉者たちが集めたものです。中には、雨に濡れた痕跡のあるものも含まれていますが、雨の日も法輪功修煉者たちは屋外で人々に呼びかけ、迫害停止を呼びかけてきました。署名用紙には透明なビニールをかぶせるのですが、雨の量が多い時はどうしても濡れてしまうのです。多くの人々は法輪功修煉者たちの諦めない確固たる強い意志を見て自ら尋ねてきて、迫害の真相を知ろうとしていました」と述べた。 署名は社会各方面から集まった。その中には、ある診療所から届けられた1枚の署名に「最後まで頑張るように」と法輪功修煉者たちへの励ましのエールの手紙も同封されていた。 大学生「信仰の自由がないとは信じられない」
ベルリン・フンボルト大学の学生であるグレドニューブさんとイセブケールさんは、それぞれ社会学と文学を専攻しており、ある授業で報道文を書くことになった。ちょうどそれと合わせたかのように温家宝首相ら中国政府役人がドイツを訪問することになり、もしかしたら何か書く内容が見つかるかも知れないという思いで首相府前にやってきたことが、法輪功修煉者たちの迫害制止デモ隊と出会うきっかけになった。彼女たちは素直にパネル資料の前に座って、法輪功修煉者たちと人権について討論を始めた。彼女たちは「民主の国で育った私たちに言わせれば、信仰と言論の自由がないということは想像すらできないことです」と、ドイツ首相府前で迫害停止を呼びかける法輪功修煉者たちを眺めながら残念な表情を見せた。 旧東ドイツ人「紛れもない犯罪!」
スチローダー氏は生涯のほとんどを旧東ドイツで過ごした。彼の勤務地はちょうど中国駐ベルリン大使館の側にあるという。10年間にわたって彼は、毎日迫害停止を呼びかける法輪功修煉者たちの姿を見てきたので、法輪功に対する迫害の真相はよく知っているという。「これは紛れもない犯罪行為であり、憲法に反するものだ。旧東ドイツ共産党も宗教に対して信仰を持つ人々を迫害し、しかも抗議活動を許さなかった。共産党はどこの国においても人々の自由を制限している」と、キリスト教徒であるスチローダー氏は、共産党の本質を語った。 イスラエルからの観光客「法輪功修煉者たちの幸福を祈る」 イスラエルからの観光客は、わざわざ英語を話せる法輪功修煉者を尋ねてきて、法輪功はどういうもので、なぜ迫害を受けているのかと質問をした。法輪功についての詳しい説明を受けた後に、すでに何千人もの法輪功修煉者たちが迫害により死に至り、何万人もの法輪功修煉者がいまだ労働教養所と刑務所で迫害を受けているということを聞かされ、彼女は、「ユダヤ国家のイスラエルから来ている私だからこそ、迫害というのがどういうものなのかよく分かります。中国本土で迫害を受けている法輪功修煉者たちの幸福と、この迫害が一日も早く終わるように心からお祈りします」と、両手を合わせて法輪功修煉者たちに理解を表すと同時に応援のエールを送った。 迫害を受けた経験のある法輪功修煉者「中国の学習者たちのために迫害停止を呼びかける」
かつて迫害を受けた経験のある法輪功修煉者・郭居峰さんは、片道4時間をかけてベルリンを訪れ、法輪功に対する中国政府の迫害停止の抗議活動に参加した。郭さんは2008年にドイツに来たが、中国にいる時は法輪功の修煉をしていたため、4回にわたって正当な理由もなく連行され、最後には3カ所の労働教養所をたらい回しされたという。その中で、郭さんは30種類以上にも及ぶ拷問を受け尽くした。 温家宝首相の訪問団を乗せた車隊がゆっくりと近づいて来た時、郭さんは思わず涙を流した。10年以上にわたり法輪功に対する中国政府の残虐な迫害が続けられ、迫害を受けて死に至った修煉者たちのこと、この2日前にも地元にいる3人の修煉者が強制的に逮捕されたことを思うだけで、郭さんは胸がはり裂ける思いだった。「刑務所に入れられた法輪功修煉者たちは声を上げることができません。しかし、私たちはここで彼らに代わって迫害停止を呼びかけることができます。中国にいた時、私は陳情するため上京したこともありますが、相手にされませんでした。今このように、私は信仰と言論の自由の国ドイツに来ており、自分の考えをそのまま表現することができます。私は温家宝首相が真相を理解し、良心を持って法輪功迫害を制止するよう正しい選択をすることを期待します」 警察官「法輪功の抗議活動は永遠に私の記憶に残る」 首相府前で警備をしていた警官の1人は、法輪功修煉者に対して「あなたたちの抗議活動は永遠に私の記憶に残ると思います。このような平和的な抗議活動は、大きな騒ぎを起こすよりも力があります。今日の法輪功修煉者たちの抗議活動を見たすべての人々は、みな同じ感じを受けたと私は確信しています。法輪功修煉者たちは真善忍に基づいて自分を律しており、これには私も賛同します」と、自分の考えを述べた。 もう1人の警官は、中国政府の法輪功に対する迫害の実態を聞いて「ドイツにも類似のことが起きたことがあります。20年前の旧東ドイツがまさしくこのようでした。しかし現在、中国政府はその時の東ドイツよりもひどいです」と嘆いた。 2011年07月12日 (English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/7/1/126380.html) |
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