北京女子刑務所の「檻の中の檻」―心理相談室(一)
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 【明慧日本2013年1月15日】北京女子刑務所は中国共産党が巨額の資本を投入して作ったいわゆる「中国人権のショーウインドウ」である。外見は一見すると大学のキャンパスのようであるが、しかしここは名実ともに「現世の地獄」である。囚人に対して肉体面の虐待のほか、精神面でも残酷な迫害を行っている。ここは北京の法輪功修煉者に迫害を実施する拠点の一つとなり、他の刑務所や強制労働所に比べて、ここで行われる迫害は、痕跡を残さないために隠蔽され、更に狡猾な手段がとられている。

 ここ数年、北京女子刑務所は宣伝に力を入れ、様々な精緻な嘘を作り上げて、国内外のメディアを騙し、そこで発生している罪悪を隠蔽している。本来、心理相談(カウンセリング)とは心身の健康を促すことを目的にしているが、ここでは法輪功修煉者に対する精神面の迫害のために使用されており、心理学を本来とは逆の目的に使うことは、北京女子刑務所の迫害手段の特色の一つとも言える。これは北京女子刑務所で起きている反人類的な犯罪の一部分であり、中国当局が上から下まで系統的に行っている制度的犯罪、理論指導の元で行われている。

北京女子刑務所
外からは一見して大学のキャンパスのようにも見えるが、しかしここは名実ともに「現世の地獄」である

立派な看板を掲げる北京女子刑務所の心理相談室(ネット写真)

北京女子刑務所の心理相談室の内部図(ネット写真)
ここは北京女子刑務所の中で法輪功修煉者を隔離・拘禁する「獄中の獄」である

 一、心理相談室とは北京女子刑務所の「拷問執行室」である

 北京女子刑務所で行われる心理相談は、「心理的健康に対する教育を強化」、「情感に対する教育を強化」するとの名目を掲げているが、法輪功修煉者にとって心理相談室とは北京女子刑務所の「拷問執行室」で、「獄中の獄」である。

 2001~2003年、建て替え前の旧北京女子刑務所では、監視機器が設置されていない心理相談室は実質上の「拷問執行室」であり、「心理相談室」に閉じ込められることは、人の耳と目を避けて「懲らしめ」を受けることを意味していた。「心理相談室」では、どんなに恐ろしいことも発生する可能性があり、各種の人を苦しめるが外傷が残らない拷問手段が発明された。例えば、数日間眠らせない、心理的攻撃をする、長時間トイレに行かせない、洗面・歯磨きをさせない、各種の姿勢でしゃがむことを強制する、長時間各種の奇怪な姿勢を保ったままじっとすることを強制する、両足を組んだ状態で縄で縛る、無理に開脚させるなどである。「教育、転向、救済」の名目のもと、各種の違法な拷問手段が、心理相談室の中ではすべて許可され、さらに「あなたの修煉を手伝う」などと言っていた。

心理相談室で実際に行われた残虐な拷問:開脚

 法輪功修煉者のゴン瑞平さん、呉嵐嵐さん、雷暁婷さん、袁林さん、許那さんなどは旧北京女子刑務所の心理相談室で非人道的な虐待を受けたことがあり、董翠芳さんは心理相談室で縄で縛られて殴打され、最後には相談室で死亡した。旧北京女子刑務所の心理相談を担当した警官・呉蕾は心理学の知識を悪用して、心理学的に「減感」の方法を用いて、部屋の壁や地面に法輪大法と李洪志先生を誹謗し侮辱する言葉を大量に書いて、修煉者に踏むように強制し、また字を法輪功修煉者の靴底や体に書いたりした。「減感矯正法」と呼ばれた法輪功修煉者への侮辱行為は当時、法輪功修煉者を「転向」させる重大な研究成果とされた。法輪功修煉者・李莉さんは全身の服を脱がされて、体中に字を書かれたり紙を貼られたりして、極度に侮辱された結果、重症の不安神経症になりかけた。

心理相談室で実際に行われた残虐な拷問:飛ぶ燕

心理相談室で実際に行われた残虐な拷問:縄で縛る

 北京女子刑務所が建て替えられた後、心理相談室はきれいに内装され、ソファー、机のほか造花まで置かれて、壁に「仕事規定」も貼られたが、実際のところ、そこは依然として北京女子刑務所の中で法輪功修煉者を隔離・拘禁する「獄中の獄」であったが、ただ虐待の手段が更に隠蔽され狡猾なものとなり、外部を戸惑わせるものとなった。女子刑務所の第10番区にある相談室の扉にシーツが掛けられた時(本来、心理相談室のガラス扉にはカーテンなどを掛けないという規則がある)、中でどのような事が発生しようとしているか、言わなくても皆が知っている。法輪功修煉者・趙秀環さん、周姿さんは第10番区の相談室で繰り返し虐待を受けた。女子刑務所第8区は法輪功修煉者・李雪賓さんを、「堅塁を攻略する」と称して「転向」させようとした際、李さんには精神的な問題があり心理相談室で「矯正」を受ける必要があると言った。それから、心理相談室からは昼夜を問わず泣き叫ぶ声と罵声が聞こえるようになった。法輪功修煉者・虞培玲さんは「心理相談室」に行くことを拒否したため、数人に抱えられて強制的に相談室に連れて行かれ、深刻な虐待を受けた。第4区では、法輪功修煉者・劉兵さん、田玉華さん、杜鵑さんなどが長期間相談室に隔離され、24時間法輪功を誹謗するビデオを見るよう強制され、また各種の基本的な生理的需要が制限され、トイレに行くことも、眠ることも禁じられた。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/1/5/267419.html)
 
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