北京女子刑務所の「檻の中の檻」―心理相談室(二)
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 【明慧日本2013年1月16日】

 二、修煉者の全行動を監視し、洗脳計画を立てる

 北京女子刑務所に入所した法輪功修煉者は皆、心理テストを受けさせられる。略歴・家庭・婚姻状況・経済状態・性格の特徴・需要・願望などを含む試験問題は分厚く、すべて海外の心理テストの研究成果である。このような書面のテストを通じて、警官は修煉者の教育レベル・性格・社会生活などに対して初歩的な掌握ができ、またコンピュータ分析を通じていわゆる科学的な結論を出している。警官らはその結論に基づいて修煉者を研究し分類する。警官らはまた、様々なルートから修煉者の学歴・職業・勤め先・業績・親族関係などの情況を収集して、一人一人の情況に応じて洗脳計画を立てる。北京女子刑務所で法輪功修煉者の「転向」を担当する警官はまず、裁判所まで行ってその法輪功修煉者への裁判を傍聴し、状況を把握して修煉者の状態を観察する。そのため、修煉者が入所する前に、本人の状況はすでに警官におおよそ把握されている。入所した後どの部屋に入れるか、どの警官に管理させるか、どの囚人に修煉者を監視させるか、誰に洗脳を担当させるかは、すべて事前に手配が済まされている。

 法輪功修煉者は入所時から全行動を録画され、監視役の服役者らは「優しく」法輪功修煉者を迎え入れて、生活面の手助けをして、修煉者に信頼してもらう。実は彼女らの任務は修煉者に近づき、修煉者の言動や思想の動向を刑務所の警官に報告することである。 

 意志の固い修煉者に対して、監視役は警官の命令を受けて彼女を24時間体制で監視する。彼女の情緒、どんなことに対して敏感になり、または抵抗するのか、どんなことを受け入れるのか、どんなことに対して喜び、または心配、怒りを示すか、一日の全ての振る舞い、言動、異常行動があるか、何回水を飲んだか、何回窓の外を見たか、何回便所に行ったか、眠る時の様子など、すべてこっそりと記録して、『矯正教育日記』を書いて警官に報告する。これら書面記録は一日に2回も警官に提出されることもある。警官はモニターで修煉者を観察するほか、一日に数回も「監視役会議」を開いて、彼女らから修煉者の一日の情況、心理動態を聴取する。突発的な問題が起きた時、警官は迅速に洗脳方案を調整して、監視役らは随時に呼び出されて命令を受ける体制になっている。

 新しく入所した法輪功修煉者は、伝染病予防という理由でまず心理相談室に入れられる。もし罪を認めて「転向」をしなければ、ずっと所属の部屋に戻ることができず、または部屋に戻っても指定されたベッドに寝るように要求される。普通、部屋の真ん中にある二段ベッドの下段を指定される。その位置は監視モニターに一番はっきりと映る位置だからである。警官が24時間見ているスクリーンの中心に映っているのは、ベッドに座る法輪功修煉者の一挙手一投足である。機械による監視のほか、夜には専門的に当番をする監視役も設けられて、トイレに行く時も記録される。普段、一日の全てを監視役や「矯正教育係り」の十数個の目に厳密に監視されて、修煉者のどんなに小さな言行も報告され、推察され、指摘されて非難される。法輪功修煉者はいかなる人とも単独で接触することは許されず、会話することはなお更禁止されている。修煉者の顔の表情や目つきも厳しく管理されている。許可されていない人と目を合わせたり会話したことが発覚すれば、その相手も罰を受ける。このような24時間体制の精神的圧迫は、法輪功修煉者に大きなプレッシャーを与える。

北京女子刑務所囚人室の実写真

法輪功修煉者は監視モニターに映りやすい特定の位置で寝ることを強制される。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/1/5/267419.html)
 
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