【明慧日本2012年10月11日】遼寧省の撫順市順城区に住む宋文良さん(49歳男性)は1997年に法輪功を学び始めて以来、いつでもどこでも法輪功の「真・善・忍」の信条に従って自分を律し、地元では模範人物となっていた。しかし、法輪功を学んでいるという理由で、何度も不当に連行され、迫害を受けてきた。
宋さんは地元役人の脅迫に屈せず、法輪功をやめることを拒否した。宋さんは当局からの迫害を逃れるため、2001年から流浪生活を余儀なくされた。その翌年、法輪功の資料を作る拠点が監視され、強制連行された。華山派出所で独房に監禁された宋さんは、手足に枷を掛けられたまま、頭や顔をひどく打たれた。拷問に加担した警官は、宋さんの指1本ずつに、爪と肉の間を針で刺し、合計10本の針を次々と指の間に突き刺した。そのうえ、窒息寸前になるまで次から次へとバケツで冷水を頭から大量に浴びせた。
その後、撫順市第二留置場へ送り込まれた宋さんは、日頃から受刑者による暴行、行動制限、辛い労働、会話禁止、嫌がらせなど、一連の迫害を受け尽くした。その間、宋さんは湿度の高い環境に置かれたため、皮膚に出来物がよく出ていた。施設側は治療をするどころか、受刑者に宋さんの出来物の部分を潰し、殴り、鞭打ち、塩水をかけるなど数々の虐待を行わせた。
2003年、宋さんは遼寧省第二刑務所へ移された。それ以降、辛い労働や悪質な洗脳、行動制限、多種の拷問を加えられる日々となっていた。
宋さんは拘禁されてから、ずっと面会禁止を強いられていたため、宋さんの母親は会うことのできない息子の名前をつぶやきながら、無念の思いを抱いたままこの世を去った。
2008年1月頃、宋さんは遼寧省東陵刑務所へ移送された。入所当初から、宋さん1人につき監視員2人が24時間体制で監視していた。さらに、宋さんは結核性胸膜炎や胸腹水に到るまで迫害された。それにもかかわず、治療を受けながら、辛い労働を日々強要されていた。その間、施設側は治療を口実に、宋さんの家族から金銭を騙し取ったという。