北京女子刑務所にある「檻の中の檻」―心理相談室(三)
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法輪功学習者に施す心理戦

心理相談を担当する警官は普通、比較的 気さくな性格だが、実は彼女らも「洗脳チーム」に編入されているのだ。心理相談の職種上、心理相談員には守秘義務があり、法輪功学習者との会話の内容を第三者に漏えいしてはいけない。そのため法律によれば本来、心理相談室に音声監視の機器を装具してはいけない。しかし北京女子刑務所の心理相談室とそこの担当警官は、完全に「転向」と洗脳のために使われている。どのようにこの警官らを利用して「転向」の目的を達成させるか、刑務所側は熟知している。それで、ここの警官らは職業上のモラルに反して、刑務所側に協力し、法輪功学習者に対して心理面の迫害を行う。リラックスできる環境で何気なく雑談をし、学習者に心を開かせる。警官は洗脳をする過程で、学習者から「思うこと」「望むこと」「心配すること」などを聞きだす。、また「修煉前の状態」「長所、弱点」「趣味ないしプライバシー」も聞き出すのだ。そのような雑談を彼女らは「個別談話」と称して、とても頻繁に行われ、毎回レポートを作成し上司に報告する。このレポートは刑務所側が法輪功学習者の状況を掌握する際の有力な資料になる。

彼女らは雑談の中では中立の立場を取っており、通常は会話の中で「転向」の話題には触れない。しかし彼女らは和やかな態度で学習者の頭にでたらめな理屈を注いで、洗脳のために弁解して、それを学習者のために「心理状態を整える」と称する。例えば、学習者が洗脳に協力しない時、彼女らは「積極的に洗脳に反対して、抵抗しないでください。さもなければあなたに人格の欠陥があるということだ」と言う。もし学習者が眠らせてくれないことに不満があれば、彼女らは「我慢を覚えよう、我々警官もよく徹夜するから」と言う。もし警官や囚人に殴られたり虐待されたりすると、彼女らは「相手を寛容して思い遣って、相手の良いところを多く考えるように」と言う。もし学習者は刑務所の中の違法行為を告発しようとすると、彼女らは「善良な心で恨みを解消しよう、恨みを抱かないでください、相手のために考えよう」と言う。もし学習者は警官との会話を拒むと、彼女らは「あなたの心理が健康でない、人格は不完全だ」と言う。も学習者は中国共産党が悪いと言うならば、彼女らは「あなたは反抗的で過激な性格、反社会的な人格があって、矯正しなければならない」と言う。所属の警官は10数人ほどいて、よく深夜の2時まで学習者と「雑談」をして、毎日そうする。学習者に眠らせないと明言しないが、就寝時間を狙って学習者を呼び出す。一方、学習者は毎日 早起きしないといけない。

刑務所側は当学習者の情況を全面的に掌握した後、学習者の情緒や心理を推察する。学習者の弱点を探して、心理面の攻撃を準備する。いつ複数の警官が学習者を包囲して攻撃するか、いつ「個別談話」をするか、いつ学習者を優しく慰めるか、いつ厳しい態度で学習者を恐喝するか、どの警官が「慰め役」をするか、どの警官が「恐喝役」をするか、すべて事前に研究され、対策を作られているのだ。目的は、学習者の弱点を狙って攻撃して、学習者を心身ともに疲れさせて、考えを錯乱させて精神状態を崩壊させることだ。最終的に彼女らの邪悪な理論を受けさせる。これは中国当局の政治・法律系統が育成した「転向専門家」が法輪功学習者に対して施すいわゆる「教育と救済」なのだ。

北京女子刑務所で法輪功学習者の「転向」を担当する3人の「プロ級」と言われる女子警官、黄清華・劉迎春・張海娜は、みな心理学の訓練を受けたことがあって、心理攻撃術を弄ぶことに優れている。元第8番区の区長だった黄清華は今、北京女子刑務所「邪教反対事務室」の主任に昇進した。彼女は勤勉に心理学を研究し、弁舌も立つ。積極的に法輪功学習者を迫害するため、何度も政治法律委員会の「表彰奨励」を受けた。彼女の外見はとても優しくて真面目だが、実際のところ、とても陰険で狡猾な人である。彼女は陰で監視役に指図して、法輪功学習者袁林さんを虐め侮って侮辱させ、袁林さんを限界状態まで追い込む。そののち黄清華が登場し、袁林さんに関心と同情を表してちょっとした恩恵を与える。心理学上の「ストックホルム症候群」心理を利用して、袁林さんに北京女子刑務所の暴行に対する告訴を放棄させた。最後とうとう袁林さんを「転向」させて、その上黄清華と北京女子刑務所に恩まで感じさせることに成功した。

黄清華は法輪功学習者ゴン瑞平さんを隔離拘禁してた。外部との連絡をすべて断ち切って、警官と監視役以外、いかなる人と接触をさせない。そして、人間は隔離される環境の中で生じる寂しさ・恐怖心・圧迫感・絶望感などを引き出し、ゴンさんに精神錯乱と感じさせる。また絶えずゴンさんに「精神問題がある」と暗示する。また、ゴンさんの肉親に対する感情を利用して、「修煉を続けると、法輪大法を破壊することにもなって、子供と夫までも駄目にさせてしまう」と言う。ゴンさんは旧北京女子刑務所ですでに残虐な体刑を受けて、黄清華によってまたでたらめな「心理矯正」をされた。

法輪功学習者虞培玲さんは眠らせてもらえないため、精神状態がぼんやりとし思考能力も鈍くなった。黄清華は「虞培玲にヒステリーがあって心理は不健全で、社会を憎んでいる」とでっち上げて、目的は虞さんを醜悪化して孤立させて、さらなる迫害を実施するために口実を作ることなのだ。

第8番区の区長を務めた張海娜もとても偽善的な人物である。彼女はよくとても誠実そうな顔をして、見た目では全然他の警官のように威張る様子はない。しかい人を懲らしめる手段はとても陰険である。彼女は法輪功学習者張利前さんの、基本的な生理権利も剥奪して、眠ること・トイレに行くことを禁止し、張さんをぼんやりとした状態に追い込んだ。それから監視役に指図して、恐怖心が溢れる場面を作って張さんを驚かせ、とうとう張さんを重症不安神経症まで追い込ませた。法輪功学習者黄進香さんは眠らせてもらえないことで刑務所を告訴しようとして、張海娜は黄さんに「人格欠陥と復讐心理がある」と言いふらして、黄さんに心理戦を実施するための口実を作った。

第4番区の元区長劉迎春は、「教育と転向に奥の手がある」と言われて、「転向」しない法輪功学習者に対して、手紙を書く権利と電話をかける権利を剥奪する。李桂平さんはそれで長年も家族と面会できなくなっているが、劉迎春はかえって李さんを「自己中心、自分のことにしか関心がない。家族を顧みない、親心がない」と責めて、李さんを「心が暗い、頑固、偏屈、矯正しなければならない」と言って、李さんに対する「親心感化教育」に更に力を入れるように刑務所側に促した。恐喝・脅迫・で李さんの親心を利用し彼女にプレッシャーを加えた。家族まで巻き込むと恐喝するなど、人間の正常な感情を利用して李さんを苦しめ、長期的に苦痛を与えた。

以上に述べた迫害の数例から、なんと3人の心理相談担当者の業績として中国当局の表彰と奨励を受けた。北京女子刑務所が「心理相談」を利用して実施している犯罪行為は、中国当局の上から下まで貫徹した制度的犯罪であり、中国共産党は国家の司法系統をコントロールして、行わせた犯罪である。

要するに、本来は人間性を尊重して関心と愛を与えることを基本とする心理カウンセリングと心理矯正は、もともと患者の心理的プレッシャーを軽減して心理障害を解消させ、患者を精神的苦痛から救うことを目的にすべきだ。北京女子刑務所では、それは服役者(特に法輪功学習者)の心身を害する術になってしまった。いわゆる「温情マネジメント」「科学的管理」「服役者の人格を尊重」などは真っ赤な嘘である。北京女子刑務所で行われる心理相談と心理矯正は、心理学を悪用して服役者の正常な考え方をねじ曲げて、もともと正常な心理を崩壊させて、真・善・忍を信仰する良い人を善悪の区別がつかなくて良心に背く人に「転向」させるために実施している。北京女子刑務所の邪悪は中国共産党の邪悪の縮図であり、その異常な迫害手段は中国共産党が歴代の政治運動で積み重ねた暗黒な手段の再現である。それを理解してこそ、はじめて中国共産党の邪悪な本質を見抜くことができる―中国共産党には道義の原則など持たず、すべてのすべては自分の利益を守るためにあるだ。そのため、中国共産党は文化と科学を歪んだ形で使用して、思うままに人類文化の概念を入れ替える。それからその変異した概念で相手の精神を制御し、思想を改造し、良知を壊滅させる。その罪は甚大なもので、決して道義的に許されることではない。中国共産党を崩壊させることは、すぐさまやらないといけないことだ!

 

北京女子监狱恶警黄清华

北京女子刑務所の警官・黄清華

北京女子监狱恶警刘迎春

北京女子刑務所の警官・劉迎春

北京女子监狱恶警张海娜

北京女子刑務所の警官・張海娜

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/1/5/267419.html)
 
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