日本明慧
■印刷版   

安徽省合肥市「610弁公室」が法廷に指示、模範裁判官への不当判決を企む

(明慧日本)合肥市瑶海区裁判所は2009年12月8日、法輪功修煉者・黎梅さんに対する審理を行ない、法律で定められた順序やプロセスに従わずに開廷した。しかし、正義ある弁護士の弁護の下で、裁判官は改めて証拠を取る必要があるという結論になり、2週間後に再び審理することになった。

 黎梅さんは元安徽省合肥市中級裁判所の一級裁判官だった。彼女はいつでもどこでも法輪功の「真・善・忍」の教えに従って自分を律し、汚職、横領などはいっさいしない模範裁判官だった。さまざまなトラブルや数々の難題を解決したことにより民衆に高く評価され、「黎青天(青空のよう真っ白であることを意味する)」と呼ばれるようになった。

 しかし、黎梅さんはちょうど法輪功を修煉し、「真・善・忍」に従ったことで、中共の警官に2001年自宅から連行され、安徽省の女子労働教養所に移送されて2年間不法に監禁され、迫害を受けた。2003年3月、精神的・肉体的に屈辱を与える中共の洗脳班に入れられ、2007年11月まで監禁された。2008年6月12日、合肥市「610弁公室」、政法委員会、公安局は結託して十数人が彼女の自宅に侵入し自宅から黎梅さんを連行して、不当な判決を下した。そして、安徽省の南湖労働教養所に移送し、一年間過酷な労働教養を強制し、さらに裁判を開廷して期間を延長しようとした。

 しかし、法廷で弁護士の程海さんは事実と国家法律を基に、黎梅さんに対する無罪を強調し弁護をした。法廷の違法性や裁判のやり方を強く非難した。例えば、裁判の前に当事者に何の通知もしなかったことや、証拠を収集する過程でのさまざまな卑劣な手段、自宅に不法に侵入したこと、証拠を偽造したことなど、憲法や法律を無視し、中共の権力のもとで動いたことなどを指摘した。

 法廷で弁護士から立件した書類を見せてほしいと要求したところ、裁判長は書類がないと答えた。すると、程弁護士は立件書類すらないのに何の裁判を行うのか、と疑問を提示した。実は、黎梅さんに対する労働教養は全て違法であり、2006年8月7日以降のすべての迫害は立件すらないままに勝手にやったことに間違いはない。現在、中共は法輪功に対して、「一つに三つの罰」という、一つの偽造証拠で三回も繰り返し迫害する方針を取っているのだ。

 裁判所の法廷の場で、裁判長は法輪功修煉者に対して双方の弁護人の答弁を許さず、弁護士が証拠を示すことも許していない。弁護士は強く反論したが裁判長はそれを無視した。弁護士は原告側の主張を述べる時も、裁判長に途中で中断させられた。裁判長の楊聯文(男性)は、弁護士の話を聞こうとしなかった。弁護士は中共の法廷の公平性がないことを指摘した。事実を無視し、不当判決を下すことは事前に企てていたことだ。

 正義ある弁護士の弁護の前で、裁判長は答える言葉すら見つからなかった。黎梅さんに対する裁判は3時間に及んだが、結局何の判決も下すことはできなかった。休廷後、弁護士が証人を法廷に呼びたいと要求したが、時間がないことを理由に裁判長はそれを拒否した。

 今回の法廷では、裁判長の楊聯文、裁判官の呉明霞、陪審員1人、原告2人(女性、姓名不詳)がいて、その他に傍聴人30人もいたが、その中には「610弁公室」、政法委、公安局、裁判所の者もいた。傍聴席が30席あるにもかかわらず、当事者の家族には5席しか許可しなかった。他はほとんど中共の公安、私服警官らであった。法廷の外にも警察やスパイ、「610弁公室」、政法委員会、公安局の警官ばかりだった。また、黎梅さんの「案件」に関心を寄せた正義のある人々を中共の警察は脅迫、尾行し、盗撮したりしている。

 情報によると、弁護士はすでに裁判官の呉明霞を告訴したという。

 2009年12月13日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/12/11/214219.html

■関連文章
安徽省合肥の裁判官・黎梅さんは真善忍を堅持したことで迫害を受ける
安徽省合肥の紀広傑さんは迫害され左目失明
安徽省ダン山県:法輪功修煉者10数人が「610弁公室」に強制連行される
安徽省合肥市:謝紅さんは再び連行され、幼い子供が残される
遼寧省:江志秋さんは4年半の不当判決を言い渡される
湖南省チン州永興県:29人の法輪功修煉者が強制連行される
安徽省:二年の労働教養させられた後 王芸さんは路頭に迷う生活を強いられる
王会藍さん死亡 河北省チュオ州公安局は口封じを企む
ハルビン:栗志剛さんに対する不法な裁判で、弁護士が無罪を力強く主張(写真)
深セン市:法輪功修煉者・葉微さんは10年以上迫害される