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台北地裁の裁判官「施政は国民に帰すべき」(写真)

(明慧日本)中共(中国共産党)が法輪功への迫害情報を封鎖しているため、台湾の法輪功修煉者は毎日、台北市の101ビルの前で横断幕を掲げて、中国人の観光客に法輪功の真相を伝えている。

 2009年12月4日の夕方7時ごろ、信義警察分署の警官は交通妨害の理由で、法輪功修煉者・許柏坤氏に、300元の罰金を科した。許氏は不服として、台北地裁に不服を申し立てた。台北地裁の林孟皇裁判官は、「警察の行動は国民の表現の自由を奪った。罰金処分を破棄する」という判決を警察に言い渡し、同時に中共の言論管制についても譴責した。そして、台湾政府に「国民の人権」を第一に考えるよう呼びかけた。この判決結果は「台湾自由時報」がトップ記事として報道した。

台湾自由時報の報道記事

 記事は次のように書き記した。「林裁判長は、法輪功が中共から迫害を受けていると公言しているが、それは事実かどうかは、自由な言論を通して明らかにすることができる。しかし、中共政府は言論を巧みに管制している。Googleが中国から撤退したことで、中共政府によるネット検閲で、国民が法輪功の真実を知ることができないことが明らかになったと示した。林裁判長は、台湾政府に対しても『施政は国民に帰すべき』と指摘した」

 「林裁判長は、法輪功修煉者・許柏坤氏が、平和で理性的な方法で中国人の観光客にメッセージを伝えており、交通妨害していないため、憲法の保護を受けるべきと示し、許氏は、もし観光地で横断幕を掲げなければ、法輪功の真相を伝えることができない。それで、本案に関する判決は許氏への罰金を破棄すると宣告する」

 報道の中で許氏の話も引用された。「中国では法輪功が違法組織と見なされ、関連する情報が完全に封鎖されている。法輪功修煉者は中共による専制統治の真の姿を中国人に知ってもらうため、観光客が出入りする場所で横断幕を掲げ、中国人に法輪功が迫害されている事実、及び『真善忍』の理念を知ってもらうためにやっている。私達はただそれだけを願っている。中国人を挑発する行為ではないと考えている」

 「私はずっと平和的な気持ちを持って横断幕を掲げてきたので、人とトラブルになったこともなく、それでも罰金しようとするとは、もしかして台湾政府が中共と同じように法輪功を弾圧するつもりなのだろうか」と許氏は語った。よって、許氏は台北地裁に不服を申し立てし、罰金を破棄する判決を得た。

 台湾自由時報の報道によると、信義警察分署の副署長は「裁判所の判決を真摯に受け止める。当初はある人から許さんが交通妨害しているという通報を受け、現場に駆けつけた警察官が、法に基づいて告発しただけで、他の要素は含まれていない」と話したという。

 2010年4月11日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/4/8/221203.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/4/10/116018.html

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