百元の物語
文/雪蓮
(明慧日本)私と主人2人はかつて人も羨む夫婦であり、仕事が順調で家庭生活も円満に過ごしていました。仕事の後に一緒に同修と煉功や学法して、身体と心をともに浄化しつつ、毎日幸せでした。しかし、江沢民の残虐な迫害により、幾千万の我が家と同じような家庭が、苦痛な淵に陥っています。
私と主人は共にもともと得意な仕事を奪われて、私は一番汚い仕事をさせられて、しかも月にただ数百元の生活費しかもらえなくなりました。私が妊娠中に、警察が我が家を家宅捜査して私物を没収し、主人を滅多打ちしてから連行しました。その後、主人は留置場を脱出して流浪生活を送り、消息を絶ちました。
赤ちゃんが生まれて、母と義母が世話をしてくれました。入院中にただ私一人だけ、主人がそばにいなかったのです。両方の親を安心させるため、私はなるべく平気にしていて、それからの日々も主人のことを心配しながら一人で数百元の給料をかせいで子どもを育てています。
ある日給料をもらって、家で数えたところ普段より100元多いことに気付きました。明らかに出納の人がミスしたので、今はまさにこの100元を探して焦っているだろうと思いました。当時、電話を持っていなかったため翌日に返そうとしました。この時に自分がすでに「真、善、忍」に基づいて自分を律して、他人のために配慮することができたと気付きました。
翌日お金を返して、とても安心しました。その後、買い物をする時などに余分におつりをもらった時もちゃんと返しました。たとえ家に戻った後に気付いた時も返しに行きます。もちろん法輪功修煉者としては当然のことです。
これを理解しない人がいます。「煉功者のあなた達は、良い人になって何の意味があるのでしょうか? 社会を変えることができますか? 一人で子どもを連れて大変なのに」と言いました。私は微笑みながら「全世界の一億人の法輪功修煉者が良い人になっています。心から自分を律して、人のことを見るのではありません。今たくさんの人が法輪功こそ社会の良心と希望であると言っています。誰もが騙されたくないでしょう。もしあなたの周りに真実、善良、忍耐の人がたくさんいたら、生活の環境は良くならないでしょうか? もちろん迫害はまだ存在していますが、世界で正義のある人がどんどん立ち上がって迫害を反対しています。去年11月、スペインの法廷はジェノサイド罪と拷問罪で江沢民、羅幹など5人を逮捕する判決を下しました。去年12月、アルゼンチン法廷も同じく上記二人を逮捕する裁定を下しました。善悪ともに報いがあるので、早いか遅いかだけの問題です」と、私は答えました。相手は黙ってうなずきました。
2010年6月9日
(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/5/27/22302.html)
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