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母が再び大法の修煉に戻った過程(二)

(明慧日本) 三回目の説得のとき、母は私に佛教を修してくださいと言いました。
 
 このような説得が何回あったか自分にも覚えきれないほどでしたが、とにかくこの二年ぐらい、時間があれば実家へ帰るようにしていました。しかし、ときには母は私の話をいやがり、実家に帰るのも嫌がって、私の電話まで取ってくれなかったのです。ほかの家族が裏で私に「あんなに苦労して説得しなくていい、お母さんは絶対に改心しないから」と言い、私も意気消沈してしまいました。しかし、真に母の立場に立って考えてみたら、本当に焦ります。師父に代わって焦ります。自分はなぜ母の誤解を解くことができないのでしょうか? このままでは、結果は想像できます。
 
 その後、師父の法を思いつきました。「修煉は自分を修めることであり、いかなる状態が現れても、自分の問題を探さなければなりません。皆さんに教えますが、常人の場合、問題に遭ったら、自分の問題を探すことができれば、この人は常人の中の聖人になります。大法弟子はいかなることを行なうときでも、困難にぶつかり、その解決策を考えるとき、必ず自分の方から探して、大法弟子と法を正すことに必要な環境の状態に順応すべきです。問題が現れたら、それは自分が法理とねじれてしまったからです。問題の所在を探し、ねじれている部分を解きほぐし、問題を整理して解決します。最も良い方法は、問題に出遭ったら、前へ前へと突っ込んではならず、追い詰めて解決を求めてはならず、心を放下し、一歩下がって問題を解決すべきです。(拍手) 問題があったら、すぐにあなたが正しいのか、私が正しいのか、これはあなたの問題で、あれは彼の問題で、私は如何に行なったかと責め合い、見た目では問題を解決しているかのように見えますが、実はまったく違います。見た目では理性的に見えますが、実はちっとも理性的ではなく、一歩下がって、心を完全に放下して問題を考えていません。冷静に、穏やかにトラブルから抜け出して、トラブルを見れば、はじめて本当に解決することができます」(『各地での説法七・米国首都法会での説法』)
 
 私は心を放下して、冷静に問題を考えることにしました。まず、母が今日まで至ったことは自分にも責任があります。なぜ母が法に基づいていない行動があったときに、止めることができなかったのでしょう。なぜ、自分が師父の新しい経文を見ることができた際に、母に見せてあげなかったのでしょう。母が受けいれないとか、母が法を実証することを妨害してくることを恐れるなども口実ではないでしょうか! それにこの数年間、自分が他地区にいて、経済的に母の面倒を見る必要がなくても、これらは母の生活に関わらない口実にはなりません。母と世間話をして、仕事上のことを話せば、母は結構喜んでくれます。これは旧勢力が母を戻らせないように頑なに抑制しているので、母を連れ戻すためには、まずこれらを取り除かなければなりません。
 
 それから生活上でよく母に関心を寄せ、時間があれば母と世間話をし、同時に強大な正念を発して、母を阻む黒い手、卑しい鬼をすべて解体しました。最後に母が言及した佛教を調べて、私はこれらの如何なるものをも受け入れないと自分に告げ、問題点を見つけました。そのいわゆる「法師」の人が中央テレビの取材を受けたときの答えは、佛教の修煉の目標は共産邪党の目標と同じだなどと言っていました。これは常人でも見破れる真っ赤なうそでしょう!
 
 今回、十分に準備をしてから、もう一回、母の前に座りました。私は常人も話題にしている2012年に人類が面するマヤの予言から話し始め、マヤの予言の99%がすでに適中して、この最後の予言が嘘の可能性は低いと母に言いました。師父は2003年の「北米での巡回説法」の中で「皆さんにお聞きしますが、もし衆生を救い済度することがまだ十年かかるのであれば、皆さんはやりますか?」と説かれたことがあります。法を正し終える時間が2012年に限らないにしても、しかし、真に修煉している大法弟子がすべて法を正すことがすでに最後の最後に来たと分かり、もしこのようでしたら、私たちに残されている時間は実に短いものでしょう」と、ここまで話をして、話題を佛教に向けました。
 
  私は母にこう言いました。「当時の人類は人類に元も近い神のことしか知らなかったので、佛教の経文にこの宇宙の根本的な大法である—法輪大法まで記載するわけがないでしょう。あの◯◯法師は魔に決まっています。なぜなら、彼は人が正教を信じることを厳重に妨害しています。彼はどうして修煉の目標が共産党の目標と同じだと言うのでしょうか? これは明らかにでたらめな話でしょう。しかも、現在の佛教だって、すでに人を済度することができなくなっており、太古の時期に済度されたのも副元神だったのですよ。お母さんはどれだけ冒険をしているでしょうか?」
 
 「息子の私はずっと実修してきて、自ら大法の不思議さと素晴らしさを実感しています。私がお母さんを騙すわけがあるでしょうか? 自分に絶対の自信がない限り、こんなに固くお母さんを説得するでしょうか? ほかの学習者の行いの善し悪しは個人的なことなので、学習者の足りないところを大法のせいにするわけにはいきません。これは簡単な道理ではないでしょうか?」と続け、「文字が浮き出た石(蔵字石)」のストーリーと「天が中共を滅する」道理を話して、大法が政治に参与しているという母の誤解を正しました。「師父が弟子を守らないのではなく、師父はずっと私たちを見守ってくださっており、弟子の安全をいつも一番に考えておられます。一部の学習者が迫害されたのも、自分の強烈な執着心あるいは心の状態が正しくないことによるもので、旧勢力の存在を含めて、師父は『転法輪』の中にすでに説かれていたのですが、われわれが悟らなかっただけです」と話しました。
 
 「師父は最大の慈悲で私たちを対処しておられ、かつて反対方面に行ってしまった学習者にしても、もし戻ってくることができれば、師父はやはり彼らを弟子として見ておられるので、お母さんは反対方面に行っていないし、なおさらでしょう」
 
 このとき母は精神が蘇ってきたように感じて、母は「あんなに厳しい時期だって、いかなる大法弟子も裏切ったことはないよ」と言いました。私は続けて励まして「お母さんはこの数年修煉をしていませんが、しかし、常人から見れば、やはりお母さんは法輪功学習者であり、いい人であることを見れば、お母さんは大法とつながっているのではないでしょうか? そうしたら、お母さんは知らないうちに彼らを救い済度したのではないでしょうか?」と、話し続けました。途中で母は私の話を中断して「もう話さなくていい、ママは分かりました。明日、佛教を修めるすべてのものを返して、大法の修煉を始めます」と言いました。
 
 こうして、母の誤解を解くことができました。
 
 続いて起こったことは、さらに大法の不思議さと大法弟子の正念の威力を実証しました。その次の日、母は佛教のすべての経文と経文を読む機械を返しました。そして、同修から師父の新しい経文を持ち帰りましたが、家に帰ったら全身がだるくて、経文を読むときも頭がぼんやりしていて、元気が出ず、何日も続きました。
 
 それから、母は2004年に師父が説かれた「善解」の説法を見て、母は固く一念を発しました。「私は法輪大法を修煉することに決めました。あなたたちは私に法を読ませず、私をはっきりしていませんでしたが、こういうことを決してしてはいけません。もし、私を妨害しなければ、私が円満成就したらあなたたちを善解します。もし、あなたたちが私から離れず、依然として妨害するなら、法を正す基準で取り除くしかなく、私が取り除かなくても宇宙の法もあなたたちを残すわけにはいかない」と。そのとき、母はまだソファの上に横になっていて、この一念を発してから、ソファから起きて、頭から全身まで一つの熱いエネルギーが貫通して、瞬間に何の妨害もなくなり、突然に元気で爽やかになって、しかも一気にとても長い時間、法を読むことができました。
 
 現在、母はすでに師父の多くの経文を拝読し終えて、『転法輪』を読んでいます。師父が要求された三つのこともやっていて、師に手伝って法を正し、衆生を救い済度する認識はまだ深くないのですが、すでに立派な一歩を歩んでいます。
 
 母はとても感触深く私に言いました。「あのとき本当にもうだめになっていましたが、師父は慈悲で、あなたに私を救いに来させてくださいました。慈悲で偉大な師父に言葉で感謝することはできません! 今、再び『転法輪』を読むと以前の感じと違います。もう安心してね、ママは固く修煉していきます」
 
 (完) 
 
2010年11月07日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/25/231453.html

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