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友人の行動から法輪功の高尚さが見て取れた


文/中国の一般人

(明慧日本)私と友人は2010年8月6日、野菜の市場価格を調査するのに、野菜の卸市場に行きました。夜が明ける前に市場に到着しました。その市場の賑わいに驚きました。人が多く、車も多かったのです。私たち二人は人の群れにのまれながら、野菜の価格を調査していました。気がつけば友人と離れ離れになり、携帯電話で彼の居場所を確認したところ、胡瓜を卸す場所にいると言い、バッグを拾ったそうです。私は、そのバッグの中に何が入っているのか、期待をはずませながら彼がいる場所に向かいました。
 
 私は駆け足で彼を見つけ、バッグを持っていた彼に、慌てて聞きました。「バッグの中に何が入ってるんだ? 早く見せて」その友人は、「勝手に中を見てはいけないよ」と断りました。私は冗談半分で、「中のものを半分に分けてとは言っていないし、恐れることはない」と言いました。彼は、「私が法輪大法を修煉しているのを知っているでしょう。今頃、落とし主は大変困っているだろう。だからこのバッグを落とし主に返そう」と、まじめな顔で言いました。私は、「おまえには負けたよ。とはいえ、中に何が入っているのかを見なければ、持ち主が現れたときに、バッグの中に入っているものを言われても分からないだろう」と言うと、彼は私の言い分が理にかなっていると思い、バッグを開きました。すると、中には身分証明書、運転免許書、現金1万2千元が入っていました。1万2千元という金額は大金であり、私は心が動じました。友人は私の心理状態を見ていました。そして私に、失と得の関係について話してくれました。善い事をすると福の徳を積み、相手の気持ちを考えなければいけないことも話してくれました。
 
 ちょうどそのとき、一人の中年男性が、「誰かバッグを拾いませんでしたか?」と慌てた様子で走ってきました。友人はその男性に声をかけ、「慌てないでください。私はバッグを拾いましたが、あなたのものかどうかは分からないので」と、その男性に言いました。私は「バッグの中に何が入っているのか言ってみてください」とその男性に言いました。その男性は額の汗を拭き取りながら、息が切れたまま言いました。「1万、1万、2千、2千元が入っています! このバッグは私のです。よかったやっと見つけることができました。神様に感謝します」と、喜びであふれていました。友人はその男性に、「ゆっくりとお話しください。他に何か入っていますか?」と聞きました。男性は、「身分証明書、運転免許書、それから1万2千元が入っています」と答えました。友人はその男性のバッグだと確信し、彼に中のものを確認にするよう言いました。そしてバッグを彼に渡しました。その彼は、「今日は本当にいい方と出会えました。バッグはもう戻ってこないと諦めていました」と話しながら2千元を手に、「これは私の感謝の気持ちです。受け取ってください」と、友人に渡そうとしました。友人は、「私は法輪大法の修煉者です。良い人を目指しています。だから恩返しはいりません。以前の私であれば、バッグごと持ち逃げたに違いありません」と言い、丁寧に断りました。その男性は不思議に思ったようで、口を開いたまましばらく言葉が出ませんでした。そして、我に返った彼は、「法輪功を修煉する人は本当にいい人ばかりです。彼のようないい人を世の中で探し当てることはできないでしょう。バッグが私の手元に戻ったのですね。夢じゃないですよね、このことは一生忘れません」と感激した様子で、友人にお礼を言いました。
 
 友人は彼を慰めました。「お金を納めてください。今日、私と出会えたのは大法と縁があるからと思います。今日のことは真の法輪功修煉者であれば、皆が同じようにすると思います。これは私たちの師父からの教えであり、感謝されるのは私ではなく、私の師父に感謝してください。ひとつ教えますが、今後は常に、『法輪大法は素晴らしい』『真善忍は素晴らしい』と念じてください。災難に出会うとき、難を吉に変えてくださいます」
 
 彼は夢から目が覚めたように、両手で顔を軽く叩いて、「よく分かりました。必ず『法輪大法は素晴らしい』『真善忍は素晴らしい』と念じます」と話したところで、膝を地面につけ、手を合わせて叩頭しながら、口で「李大師に感謝します、李大師に感謝します」と繰り返し言いました。私と友人は急いで彼を起こしました。友人は彼に「三退」を薦めました。彼は目に感激の涙を浮かべながら、「脱退します、脱退します」と潔く共産党組織からの脱退に同意しました。
 
 私は一人の傍観者として、この場面にとても感動しました。もし皆が友人のように高尚なる人間になれば、どれほど良いことでしょう!
 
 彼と別れを告げるとき、彼は感謝しきれないような表情でお礼を繰り返し述べて、遠くから手を振っていました。
 
 私は友人の後を歩きました。彼がいつもより大きく見えました。そして、私は小走りして彼に追いつきました。 
 
2010年12月11日

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