日本明慧
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トラブルの中で内に向けて探し、人心を取り除く(四)

本当の自分と偽りの自分を見極めよう

 トラブルが最もひどくなった時、私は何度も「このプロジェクトを離れよう」と考えました。しかし毎回離れることを言い出す前に、私の心はとても苦しくなりました。私はこのプロジェクトから離れたくはありませんでした。このプロジェクトに入ることができたのは、師父が機縁を作ってくださったからだと、わかっていたからです。今思えば、当初私がこのプロジェクトに入った時の一連の偶然の様な現象は、いずれも師父の按排がなければ起こりえないことでした。私はこのプロジェクトに入ることができ、十年以上の独修の状態がやっと終わり、同修たちと交流ができるようになり、一緒に困難を乗り越えることができるようになると、喜んでいました。難を超えられない時は同修と協調し、困難を解決しあい、同修と切磋琢磨するチャンスがあるのに、なぜ私は離れることがあるでしょうか。

 ある日、私は困難の中で、ある同修に手紙を書いて交流しました。しばらくして同修から「やめないでください」との返事をもらいました。当時、なぜこのような返事をもらったのか驚きました。私は文章の中で「やめたい」と書いた覚えはありませんでした。私が彼に出した手紙をもう一度読み直すと、なんと冒頭に「もうここにいたくない」などと書いてありました。その時私は初めて、このプロジェクトを離れようとする心は自分ではなく、旧勢力が意図的に按排した思想業力による妨害であり、明らかに手紙のこの言葉は自分が書いたものではなく、悪いものの妨害だと気付きました。私は問題の重大さに気付きました。やめるという考えがそれほど強かった私は、仕事をするたびに苦悩し、悪い考えにより妨害され、小さなトラブルにも動じていました。これらのことはすべて常人の考えです。

 同修に助けてほしいと思った私は、協調人に「他の同修が発正念する時に、私を妨害する要素、私にプロジェクトをやめさせようとしている要素を取り除くように加持してほしい」と伝えました。この手紙を出してから丁度、次の発正念の時に絶えず強いエネルギーがやってきて、自分の身体を覆いつくしていることに気付きました。私は初めて同修に発正念を助けてくれるようにお願いしましたが、発正念をする時にこれほど強いエネルギーを感じたのは初めてでした。特に十数分後、目の前に金色の光が見えて、どんよりとした空が突然金色になった様に感じました。同修と私の発正念の中で、私は自分の妨害を突破できるようになりました。

 今では、このプロジェクトをやめようという心はなくなりました。どんな困難があろうと、同修と協調して突破できるようになければならないと思っています。

思想業力を取り除く

 長年、私に対する最大の妨害は思想業力でした。それは直接自分の脳を妨害して、私の仏性を隔てていました。特に発正念をする時、私に対する妨害は非常に大きなもので、発正念に集中できないほどでした。しかしそれがどんなに妨害しようと、私は発正念を堅持しました。一秒だけでもいいから、考えを静かにすることができれば、私は発正念をすべきと思いました。しかし、十数年たってもこの状態をずっと突破できませんでした。常に頭の中に何か大きな汚いものがたくさん入っているように感じ、どのように排除したらよいのかわかりませんでした。学法し発正念するときも、調子が良い時は妨害が減っているのを感じましたが、根本的に解決されませんでした。肉体的な表れとして、その部分に白髪が多く現れてきました。

 この魔難の、特に最後の段階に至ったとき、私は悪夢を見始めました。寝ると悪いものが私の身体の上に乗っているように、もしくは私の横にいるように、私を金縛りのような状態にさせました。私は「師父!」と叫び、「法輪大法はすばらしい!」と叫んで発正念をしましたが、いずれも効果がありません。このような日が数日続いた後、私は恐怖心を抱き始めました。夜になると、寝ることが怖くて眠ることができませんでした。それらの悪いものが、私のところにやってくるのを恐れ、私は電気をつけて、やっと二日間眠ることができました。昼間、仕事が忙しくない時は、休みをとって家で法を学びました。会社に行っても時間があれば法を学び、毎日必ず転法輪の一講を暗記するようにしました。法だけがこの状態を突破することを助けてくださると、わかっていました。その数日間、法を学ぶ時の状態は非常に良いものでした。しかし夜になると悪夢が現れる状態は変わりませんでした。十日以上悪夢が続きました。なぜこのようになるのかわからず、私は師父に啓示を求めました。夜寝る時、また悪いものが私の身体の上に乗っているのが見え、私は動くことができないようにされました。すると、これらの悪いものは、前世に私が殺した生命だと言い、私に命を返せと言ってきました。私が「善解したい」といくら言っても相手は納得しませんでした。

 昼間、その夢のことを考えましたが、どういうことかわかりませんでした。しかし突然これは、長期にわたって自分の考えを妨害する悪いものではないかと気付きました。思想の中に現れた、様々な観念と執着心が、これらの悪いものを繰り返し招いていました。最近、私が発正念で自分の思想に対する妨害を取り除く時、それらが嫌がって様々な方法で私を妨害しはじめました。どうしたら取り除けるのだろうかと、同修と交流した後、以下の師父の経文を同修が教えてくれました。

 「宇宙で法が正される中で、私が法を正すことを妨害しないものに対して、適切な処置を取り、未来の生命になるようにします。善解されたければ、私から離れて、私の周辺で待ってください。もし本当に私から離れる力がなければ、私を妨害するための如何なる作用もしないでください。将来私が圓満成就することができれば、皆さんのことを善解します。それらの全く良くないもの、まだ私を妨害しているものは、基準に従い、残ることができなければ、根絶されるしかありません。私があなたを消滅しなくても、宇宙の法もあなたを残しません」(『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』)

 この説法を繰り返し暗記すると、明らかに様子が変わり、時々頭の中にある汚いものが消えたようになりました。その次に発正念する時、それがまだ少しあることに気付きましたが、だいぶ減りました。どんなに茨の道が前途にあろうと、そしてそれがどんなに長い道であっても、師父のご加護があり、法のご加持があれば私は必ずそれを突破することができます。

(完)

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/8/13/245278.html)
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