文/台湾の大法弟子
【明慧日本2012年9月2日】
三、観光名所で知恵を使って真相を伝える
天象の変化につれ、大陸の観光客が絶えず台湾を訪れるようになりました。観光名所で真相を伝えることは台湾で真相を伝える重点プロジェクトですが、ガイドに真相を分かってもらえば、より多くの生命を救うことができるので、私はいつも積極的にガイドに近づきました。一度ガイドの1人が「私はあなた達を支持し ますが、展示板を持ってみんなを妨害することだけは、どうしても理解できません」といいました。私はガイドに「台北の101広場で、ある法輪功修煉者が展示板を掲げたことで交通妨害とみなされて警察に罰金300元を取られました。修煉者が裁判所に提訴した結果、裁判官は『法輪功修煉者は平和で理性的に中国から来た観光客にアピールしており、交通妨害もしていないので、憲法の保護を受けるべきだ。中国からの観光客がよく来る観光名所でスローガンを挙げなければ、どのように彼らに真相を知らせるのか』と無罪の判決を下したのですよ」と話しました。
私はガイドに「ローマ帝国で当時のキリスト教徒を迫害したのは国王および政権を握る人達ですが、4回の急性伝染病でほとんどの民衆が亡くなったのは、彼らが直接迫害に参与しなかったものの、キリスト教徒への弾圧を結果的に認めてしまったため、彼らの生命は守られなかったのです」と教えました。
現在、中国共産党の影響を受けて、同じように法輪功への弾圧を認めるなら、 将来、悪の報いがやってくる時に、この人たちも同じ結末に直面するのではありませんか? そのため、法輪功修煉者は中国大陸で迫害を受けている同修を救援するとともに、一方で思想を毒害された生命を救わなければならないのです。法輪功が迫害を被る時、公平な態度で接すれば、将来どれほど大きな福があることで しょう! もしガイドさんが彼らに真相を分からせ、彼らの脱党を助ければ、大きな福が得られるのですよ」と言いました。
このガイドは聞き終わった後に「分かりました」とうなずき、光り輝く笑顔で私にお礼を言いました!
ガイド以外に、警官に対しても知恵を使って真相を伝えることが重要です。最近、警官が観光名所に来て私達が置いた展示板を取りはずそうとしました。私はまた、ガイドに述べたと同じように上述の真相の内容を伝えました。警官は切符を切りましたが、以前、敗訴が言い渡されたことを話して、慎重に対処してほしいと言いました。彼は「国立公園にこれらのものを置いてはいけません」と答えました、私は 「人を助けるために赤信号でも救急車が突進できるかどうかお聞きします。現在この迫害はこんなにも深刻で、人を助けるために私達はどうしてもこのようにしなければならないのです。分かって下さい」と言いました。警官は返す言葉もなく、傍らで静かに私達を観察していましたが、しばらくしてまたやって来て、「私はあなた達の意図が分かりました。見たところ、あなた達も大陸の客にそれほどひどいことをしていないし、行き過ぎがなければ結構です」と言い残してその場を離れました。
私達の地域では、 直接、真相を伝えることができない同修がいて、彼らは面と向かって相手に真相を伝えることは弁舌の才がある同修しかできないと思っています。私は彼らと交流し、実は直接真相を伝えることの重要性が分かれば、自らやりたくなり、伝えれば伝えるほど経験が豊富になると言いました。 私達は心性が規定の次元に達すれば、師父は私達に知恵を与えてくださいます。時に、私はどうしてこのような効果的な話ができたのかと思いますが、実は師父がすべて私達を加持してくださっているのです。
四、講演する中で正念を持って真相を伝える
私は台湾国民中学の教務主任でしたが、退職して約3年になりました。修煉した後に道徳が喪失したことの重大性が分かり、私は新しい学校へ赴任する時に、自ら校長先生に教頭の職務を引き受けさせていただくよう申し出ました。この仕事は責任をもって生徒の日常生活を管理しなければなりません。現在の社会は道徳がひどく退廃しており、生徒の乱れた行為はたくさんあり、キャンパスは荒れています。この役はほとんどの人がやりたくありません。しかし、私は修煉して体が健康になり、道徳が高まって心が落ち着き、この仕事に耐えることができるし、またしなければならないと思いました。更に重要なことは、学校で生徒に道徳の基礎を植え付ける事ができると思ったのです。
仕事を引き継いだ後に、これは私の予想より遥かに難しいということが分かりました。生徒の行働は私の想像を超えていました。4年経ちましたが、多くの教師は私がどのようにしてできたのかと敬服しました。もし大法の支えがなければ、耐えることはできませんでした。
教頭を務めていた4年の間、私はずっと道徳を最優先に考え、「真・善・忍」の法理を3千人余りの生徒たちに伝えました。そして、だんだんと環境が変わっていったのです。4年の間に私のいる中学校は、教育局から道徳教育は95点で第一位と評価されました。学校の進学率も上がり、私たちの学校に子供を入らせたい人がますます増えました。定年になる年に、私は卒業式で「千言万語の祝福より『法輪大法好』という一言がベストだと思います」と言いました。その時、卒業生の全員 が熱烈に拍手をして「張先生、私はあなたを愛しています」と大声で叫びました。暖かい雰囲気に包まれて私は感動しました。
道徳教育に成功したことで、私は退職後よく台湾各地の学校に招かれて、校長、先生、親子、学生やその他のいくつかの部門、あるいは刑務所で講演し、 真・善・忍を各地に伝えました。常人が真・善・忍を知るだけで福があるのです。師父は『洪吟二』の「大法行」でこう説かれました。
「三字の真言
理(明)白言(葉)明らか
常人知るは表で得る厚福
官吏知るは浅明にして鏡の如し」(『洪吟二』「大法行」)
しかしその後、私は何回かの講演の中で、進んで自分が法輪功修煉者であることを紹介することができないことに気づきました。それから絶えず法を学ぶことによって、これは間違った考えだと認識しました。師父は「修煉とは偉大にして殊勝なものですが、なぜ取材をする人に、それは大法を修めたから成したことだと 正々堂々と言えないのでしょうか?」と、『精進要旨』「法は人の心を正す」で おっしゃいました。そのため私は間違った認識を突破し、講演の最初から、正々堂々と「私は法輪功を修煉したから、このような勇気があり、自ら教頭の役を引き受けたのです、多くの困難に直面する中で、修煉者としての堅持と使命感によって、一つの関門、また一つの関門を 乗り越えて、やっと今日までやってきました」と話しました。
講演の回数は増える一方でしたが、 私は自分を緩めることなく、更に学法と発正念を強化しましたので、毎回いくつかの突破がありました。大法の素晴らしさを表すだけでなく、必ず迫害の真相を伝えなければならないと認識しました。そして、神韻のプロモーションビデオを毎回の会場で放映しました。
私はある県の副県知事に招待された時、会議の中で、全県のすべての校長(幼稚園から大学まで)と教育処すべての主管に講演する時に、講義が始まる3分前に、 私が法輪功修煉者であることを知った副県知事は、表情を少しこわばらせて私に「この県は大陸にあまりに近いので、くれぐれも法輪功を伝えないでください。観光名所であなた達がいつも横断幕や展示板を持っているので、観光の発展に影響します」と言いました。
聞き終えた後、私は落ち着いて言いました。「私の講演の内容から、彼らは必ず私の身分を知ります。避けることはかえってよくないので、私自身から説明し ます」と言うと、副県長は私が少しも動揺しないことを見て、「では、私が直接あなたが法輪功修煉者であることを紹介します」と言いました。
講演の中で私は機会を利用して、凛として彼らに真相を伝え、「法輪功修煉者は中国で中国共産党から厳しい弾圧を受け、甚だしきに至っては生きたまま臓器を摘出されています。大陸の観光客に真相を分からせるため、法輪功修煉者は寒い日も暑い日も人を助けるために外に立つのです。この迫害が終わらなければ、法輪功修煉者は迫害が終わるその日までずっと立ち続けるでしょう。あなた方は観光名所や街で真相資料を配る法輪功修煉者の偉大な行動に、最高の敬意を送ってく ださい」
「一部の校長は『大紀元時報』が法輪功を報道するので、学校が新聞を購読して学生に見せることを許さないのです、皆さん考えてみてください。ナチスがユダヤ人を殺戮した当初、もしそれを摘発するメディアがあれば、600万のユダヤ人は虐殺されなかったでしょう。今日法輪功が被った迫害は更に血生臭く残酷です。これは学校の人権教育の最適の教材ではありませんか? もし私達がそれを避けるなら、将来私達はどのように生徒に説明するのですか? 彼らが将来大人になって真相が分かったとき、『どうして真相を隠したのか』と詰問するでしょう」と話しました。
講演の数日後に、私は副県知事に電話をかけて「昨日の講演はご迷惑をかけたでしょうか」と尋ねると、彼は「そのようなことは全然ない」と言いました。かえって校長達はみなとても敬服したと言います。講演の内容が彼らを惹きつけたほか、更に重要なことは、私が真相を彼らに伝えたからだと思います。毎回の講演のために、地元の同修達が、講演する時にどのように真相を伝えればよいかをみんなで一緒に交流します。私の講演内容を豊かにするため、夜急いでファイルを編集 する同修や、私が講演する時に発正念で助けてくれる同修もいます。みんなの無私の協力に私は深く感銘を受けました。
真相を伝える過程は本当に一つの修煉の過程です。毎回、公安、ガイド、大陸の観光客に真相を伝える時、あるいは講演をする時、私が感じた一つ一つは正邪の戦いです、毎回行動する前に、私は法をより多く学び、発正念の回数を増やします。毎回真相を伝えることはすべて高まる機会です。例えば公安、ガイド、大陸 の客に罵られた時、心性をしっかり守ることが重要です。そして理性と智慧をもって彼らに真相を伝える過程の中で、業力が転化され、心性も高まり、功も上がってきます。師父は「私は今なぜ向上がこれほど遅いのかと言っている人がいます。本ばかりを読んでもだめだと答えました。大法弟子は三つのことを行わなければならず、一つのことだけを行なっているから、向上を感じていません」と、『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』で説かれました。
今年、法を正す勢いは飛躍的に進展しています。人を救う時間はもうあまり残っていないと感じます。師父は「皆さんに教えますが、歩んできた道、行なってきたこと、そして法を実証する歳月を大切にしましょう。歴史は過ぎ去り、二度と戻ってきません」(『二十年説法』)と説かれました。
修煉者のみなが千古の機縁を大事にするよう希望します。
師父、ありがとうございます! 皆さん、ありがとうございます!
(完)
(二〇一二年米国ワシントンDC法会で発表)