主任医師への昇進の経緯
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年9月21日】私は専門学校の卒業生ですが、主任医師に昇進しました。私の昇進に対して、多くの人が何か手を使ったのではないかと疑っていました。現在の中国社会は玉石混交しており、人々が私の昇進を疑うのも当然で、驚くほどのことでもありません。他人がどう思うかについて、私は気にしません。

 しかし、専門学校の同級生のある同僚と話したことがきっかけで、私は自分がいかに昇進したか、その経緯を書くことにしました。

 その同僚は私にどのようにして昇進したかを尋ねました。私は「法輪功を学び、真・善・忍に従っていたから」と答えました。彼女は私が明らかにでたらめを言っていると思い、「法輪功を学んで頭が良くなったのですか?」と言い、私の話を信じませんでした。

 彼女の信じない様子をみて、私は自分の昇進の本当の経緯をはっきりと彼女に伝えるべきだと思いました。

 私は言いました。「法輪功の功法の口訣に『生慧増力(智慧を生み 力を増し)』 [1]という4文字があります。本当にこのような効果を得るには、必ず『真・善・忍』の基準にしたがって行わなければなりません。あなたもご存知の通り、私とあなたはかつて専門学校の同級生でした。つまり私達は同じレベルの基礎をもっています。就職した後、2人とも成人高考(成人高等学校招生統一考試)を受け、大学卒の学歴を取得しました。私は誰よりも頭が良いわけではなく、ただ誰よりも何事に対しても真摯に対処しただけです。ご存知の通り、昇進は学歴を見るだけでなく、受けた試験の英語、コンピュータの成績、論文、著作、研究課題なども見るのです。課題は受賞したものでなければなりません。受賞した課題を持っている人もいれば、持っていない人もいます。また不正な手段で受賞した人もいます。しかし、私の受賞課題はすべて本物です」

 「法輪功を学んでいるから、それらの成果を得たのですか?」と彼女は再び不信な態度で反問しました。

 「必ずしもそうではありません。しかし、法輪功を学んで人生に対する態度が変わりました。態度が変わり、物事に対処する方法も変わり、それにつれて良い結果も出るようなりました。

 ご存知の通り、専門学校で本当にどのくらい学んだのでしょうか? ほとんど書き写しです。目的は昇進に必要な卒業証書を獲得するためです。しかし、私は違います。私は大法を学んでいるので、皆が書き写しても、私は本当に学びました。書き写しで100点を取ろうとする考えを捨て、私は本当に勉強し、実力で70点か80点が取れるように頑張りました。

 「研修の時ですが、指導の先生を決めることで面白いことがありました。 誰もが良い先生に指導してもらおうと思い、皆コネを利用して良い先生を見つけようとしました。指導の先生を決める当日、皆先を争って前に出て、先生に選ばれていましたが、私には何のコネもないので、同級生らがみな良い先生に選ばれていくのをみて、とても羨ましく思いました。最後に私だけが残りました。その時、「残った人は私についてきて」と見栄えのしない男性の先生が声をかけてくれました。

  私は非常にがっかりしました。その先生は身長が160センチあまりで、みすぼらしい男性でした。それにも関わらず、同級生(その病院の院長の令嬢) は私を羨ましがりました。「良かったですね! あなたは他の先生に選ばれなかったけれど、結局主任につきましたね。あなたの指導の先生は内科の主任で、中山医科大学の卒業生ですよ」と教えてくれました。

 その後分かってきたのですが、そのみすぼらしい主任は技術方面で確かに非常に実力があり、他のベテランの主任も解決できないことがあれば彼に聞きにきました。

 外科で研修することになり、私は行きたくありませんでした。自分は内科の医師なのに、外科の研修は必要ないと思っていました。その先生は「あなたはいろんな分野に触れた方が良いですよ。将来やらない分野であればあるほど行って研修すべきです。なぜならあなたには再びそれに触れる機会がないからです。外科の分野はあなたにとって永遠に分からないままになりますよ。成功したければ、分からない分野があってはいけません。実際やらなくてもいいですが、できなくてはいけません」と言いました。確かにその通りです。私は内科、外科、婦人科、小児科などすべての科で研修しました。これらは私のその後の仕事と勉強において、また論文を書いたり、著作を編集したり、研究課題を行うにしても、しっかりとした基礎を築いてくれました。

 私は*黒五類(こくごるい)だったため、卒業後、誰も希望しなかった救急診療科に配置されました。あなたもご存知の通り、救急診療科は一時的に手当をするところで、様々な患者に対応しなければなりません。専門の病室のある病気であれば、患者はその科の病室に移され、頭痛や風邪を引いた人、酔っぱらって殴り合いをした人などは救急診療科で手当てを受けてから帰り、残りの服毒自殺を図った人だけが残ります。これらの患者はどんな毒物を飲んだかはっきりせず、治療が困難です。したがって、どの科も受け入れようとしません。最終的には救急診療科で観察しながら、治療することになります。

 中毒患者を受け入れる科がなかったため、私は中毒について研究しようと思いました。したがって、私の課題は昇進のために書いた論文と違って、すべて事例でした。私のすべての課題は私の10年間の仕事のまとめとも言えます。

 課題の評議と審査が始まったときですが、私の学歴が低かったため、私の書いた論文に偽りがあることを懸念して、著名な専門家が私の論文を評議し、審査することになりました。審査に携わった専門家はみな有名な大家でした。私の課題はまるで千里の馬が伯楽に逢った如く、非常に幸運でした。審査員からの評価は一致していました。彼らは自分たちもみなこのように治療していて、効果も良かった。しかし、教科書と矛盾していたため、そのように治療するだけで、誰も敢えてそれを書き出す勇気のある人はいなかったと言いました。

 こうして、私の課題は科学研究の一等賞を受領しました。

 この小さな成功が私に大法の師父の教えを思い出させました。「現在、科学界が発見したことは今日の教科書を十分書き換えられるのです。人類は固有の古い観念により、ある種のやり方、考え方を形作ってしまうと、新たな認識を受け入れることが難しくなります。真理が現われても、それを受け入れる勇気がなく、本能的に排斥したりします。伝統的観念の影響により、これらのものを系統的に整理する人がいないので、人類の認識はいつも発展に追いつきません。このようなことは、まだ広く知られていないことではありますが、すでに発見されています。にもかかわらずそれを言い出すと、迷信だと言って認めようとしない人がいるものです」[2]。私は法輪大法を学んでいることを嬉しく思っています。そして、私は恩恵を受けました。

 私が昇進したその年、政策が変わり、、科学研究の課題が昇進の80%を占めるようになりました。ちょうど私の学歴の低いことを補うことができ、私は順調に昇進しました。私より何倍も優秀な他の同僚は、課題がなかったため、落ちてしまいました。みな背後で私がずるいと議論していました。

 昇進に定的的だった課題に関して、また泣くに泣けず、笑うに笑えないエピソードがあります。当時私に課題がとても重要だと教えてくれた同僚ですが、その同僚は課題がなかったため、昇進しませんでした。

 学歴が低かった私は、自分に昇進する可能性があるかどうか確かめるために、その同僚に昇進に必要な条件を尋ねました。同僚は課題が非常に重要で、80%を占めると教えてくれました。本当は、彼は私に噓を言っていたのです。

  実は当時、昇進するには、課題は10%だけ、審査委員が80%、学歴は10%を占めていました。同僚が私に教えてくれた条件が嘘と分かっていれば、私は課題をやらず、審査委員と関係づくりをして、昇進を待っていたでしょう。しかし、私は彼の話を信じ込んで、真面目に課題をやり始めたのです。

 私の論文と著作、課題はすべて本物だったため、省に送られた後、レベルA(最高)に判定されました。

 最後に決定的な面接があり、応答の際に、審査委員の提出した問題は私にとって、非常に簡単で、私はすらすらと答えました。そして私は満点を取りました。

 私と一緒に昇進した人には副院長、数人の主任、また同期の大学院卒業生が1人いました。私だけが専門学校を卒業した、黒五類でした。

 最も可哀想だったのは私に課題が80%を占めると教えてくれたその同僚でした。

 私は専門学校の卒業生で、もともとそれほど聡明ではありませんでした。法輪功を修煉してから、カンニングをしなくなり、噓をつかなくなりました。

 私の話を聞き終わった、同級生のその同僚は、たちまち態度が完全に変わりました。

*黒五類

 黒五類(文化大革命) - 文化大革命に労働者階級の敵として分類された五種類の出身階層で、地主、富農、反革命分子、破壊分子、右派を示す。

 黒五類 (教育) - 中国での放送大学、職業大学、夜間大学、通信大学、成人教育機関における大学卒業資格の総称。就職面で大卒と扱われないため黒五類と俗称される。 (ウィキペディアより)

 注:

 [1] 李洪志師父の著作:『大圓満法』「二、動作図解」

 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/8/10/313904.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/8/22/152190.html)
 
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