大法を修め 悠然として満ち足りた歳月を送る
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019718日】私は昔、ある専門学校の副校長でした。1996年から法輪大法を修煉し始めました。修煉する前に、私は心臓病や不眠症、扁桃炎、内外の痔疾、それに消化系統の炎症、特に年中になると腹部の膨満など、数々の持病に苦しんでいて治療しても治らず、40代の私はまるで老人のように見えました。

 法輪大法を修煉してからたった1カ月で、奇跡のようにすべての症状が消え、体重も10kg増え、顔色は白に赤みがさしてきて、自転車に乗ると後ろから誰かに押されているように軽く感じ、10歳以上も若くなったと言われました。絶望の境地から生まれ変わり、師父に感謝する気持ちは表現し難いものでした! 人生の真諦を理解した私は、修煉の機縁を大切にし、大法に従って心を修め、返本帰真して師父について真の故郷へ帰ると誓いました。

師父はこのように説いておられます。「山東省某市のメリヤス工場で働くある学習者は、法輪大法を学んでから、同僚たちにもそれを教えました。それによって、この工場の人々の心掛けが大きく変わりました。以前、従業員たちが工場からタオルの端切れを家に持ち帰ることがしばしばあり、みんなやっていました。しかし功を学んでから、彼はタオルの端切れを家に持ち帰ることをやめただけでなく、それまで家に持ち帰った分も工場に返しました」[1]を初めて読んだ時、私は震撼されました。かつて自分も職務を利用して、利益を得たことがありました。今は大法修煉者として、得るべきではないものを絶対に得ようと考えず、手に入れた不正な利益もできるだけ返却するようにすると、全身病気だらけの私を師父がきれいにしてくださいました。私も清く正しい行ないで、師父に恩返をし、同時に大法の素晴らしさを周りに伝え、大法の恩恵を受けられるようにしています。

 13年の間、ずっと費用を自分で支払い続けた

 在職中、授業と学生管理の責任者だった私は、校長先生からの信頼が厚かったため、事務用品を購入したレシートを提出すれば、ほとんど清算してくれました。当時、私は私用でも学校の車をよく使いましたし、自分が読む本や習字の手本、筆、たまには自分の生活用品も職場の経費と一緒に不正請求して、清算してもらうことがありました。

 私は法輪大法の修煉を通じて、職務を利用して自分の利益を図る行為が貴重な徳を失い、黒い業力をもらうことになると分かりました。「真・善・忍」を修めることによって、私は「徳」を重んじ、堕落が進む現代社会の中で清い人間になろうと思いました。

 あれ以来、私は以前に清算してもらった本を全部学校の図書館に返し、私用の場合は学校の車を使わないようにしました。満員バスに乗り始めた頃は、お金の問題だけではなく、メンツもつぶされたように感じました。これこそ良くないもので、この「虚栄心」と「顕示心」を取り除かなければならないものです。

 私の家は職場から遠いので、以前、学校の通勤バスの運転手さんはいつも私を先に家まで送りました。師父は私達にどんなときにでも、自分のことより先に人のことを考えるようにと教えてくださいましたので、修煉してから私は運転手さんに、小さな子供がいる女性職員や家が遠い同僚を先に送るように、とお願いして私はバスに乗り、バス停からは家まで自転車で帰るようにしました。悪天候に遭うと、風雨の中で自転車に乗るのは大変ですが、私の心の中には充実感がありました。修煉とは、とてもとても素晴らしいものです!

 修煉する前、私はほとんど毎月のようにレシートを清算してもらいましたが、1996年に大法を得てからは、2009年に定年退職するまでの13年間、一度も清算してもらったことはありませんでした。学校の事務用品を買った時にも自分で支払いをしました。以前の自分の不正の借りを返すためです。

 仕事のために個人の携帯電話を使うこともよくありますが、学校の決まりで原則的に清算できません。そのため、校長先生は私ともう1人の副校長に毎月「電話代」の名目ではなく、「接待費」や「事務用経費」の名目で、1人に100元の手当を出すと言われました。私はこれが大法の「真」に合わないと思い、どんなことでも正々堂々と、大法弟子にふさわしくなければならないと思いました。幸いその副校長も『轉法輪』を読んだことがあり、2人は相談して、校長先生の提案に感謝した上で、丁重に断りました。

 修煉してからは、目の前の利益を求めることを一切しなくなりました。このことについては、校長先生と会計担当者は一番よく分かっていました。学校の会計責任者は若い女性で、ある時彼女は皆の前で、「私は自分が損していると思う時もありますが、ある方と比べると全然損なんかしてないわ」と言いました。その「ある方」とは私のことです。

 「お金」になる名誉を人に譲る

 ある時、省庁からわが校に1人だけの「先進教師」の名誉の割りあてがありました。長年に渡り学校に貢献した理由で、校長先生はこの名誉を私に与えると決めました。校長先生は私に「これは『お金』になる名誉だ。定年退職後には100%の給料の支払いがある」と教えてくれました。私は大法弟子として利益が大きいほど人に譲るべきだと思い、校長先生に「今まで学校から十分お世話になり、とても満足しております。自分は修煉者であると同時に、学校の役員として一生懸命努力するのは当たり前のことです。学校の教育レベルを一層高めるためにも、この貴重な名誉職を毎日教壇に立つ現場の教師に与えるべきだと思います」と断りました。校長先生は私の話を聞いて、笑って理解してくれました。

 毎年、年末になると、省庁から各学校の職員全員に対して年間の評価活動を行ないます。管理層、教員、総務部など三つに分けて、評価表に「優秀」、「適任である」と「不適任である」とチェックを入れます。3年間連続「優秀」であれば、給料が1段上がります。私は真剣に考えていました。自分は仕事に全力で取り組みましたが、修煉者の基準から測るとまだまだ距離があると思い、自己評価の部分を「優秀」ではなく、「適任である」にチェックをしました。

このことをめぐってあるエビソードがありました。ある年の新学年が始まった時、年末評価のデータをパソコンで処理する先生が私に、「昨年の評価結果では先生の『優秀』が一番多かったが、課長は私に先生の数を校長先生に移させるように指示しました」と秘かに教えてくれました。それを聞き、私の心のバランスが少し崩れましたが、すぐ冷静になりました。師父は私たちに、現実の利益の前で損を被ることこそ心性を高めるチャンスだと教わりました。また、私は人のことを先に考え、人の名誉を大切にすべきだと思い、その先生に「先程の話を誰にも言わないでくださいね」と頼みました。

 ある時、校長先生は親しい友人と法輪功の話をしたことがありました。その時、法輪功を修煉する前後の私の変化が話題になったそうです。仕事の関係で校長先生と私は18年余りの相棒で、私のことを尊敬してくれましたが、以前は私から仕事の支持を得るためだったかもしれませんが、今は修煉者である私の品格に敬服すると言われました!

 受け取った謝礼を返す

 私が勤務する学校は農村出身の学生を非農村身分にすることができるだけではなく、就職率も高いので、90年代前後から人気校でした。子供をわが校に入校させるため、私に謝礼をして便宜を図る保護者もいました。当時私はその謝礼を受け取り、自分の職務範囲内で手助けしましたが、悪いと思わず平気でした。しかし、法輪大法を学んでから、これらの謝礼は「不義の財」と分かり、返すべきだと思いました。決意をしましたが実行するのは容易ではありませんでした。関わった人数が多く、住所の範囲も広く、人間関係も複雑で、名前すら知らない人もいましたので、探し出すのは無理がありました。大法の修煉が深くなるにつれ自分の基準も高くなり、最終的には正念が人心に勝ち、真の修煉こそ過ちを直し、不正な利益を返すべきだと決意を固めました。

 謝礼を返すには、名目もなく唐突に返すと相手も困ることになると思い、私は相手の結婚式や誕生日祝い、それに病院の見舞いなどを通じてお金を返し、逆に自分の子供の結婚式などは相手に負担を掛けないように考え、伝えていませんでした。

 以前、ある経営者の知り合いがわが校に数十台のパソコンを販売し、その後、私に1000元の謝礼を渡したことがありました。数年前、彼の一人娘が結婚すると知り、私は1000元のお祝い金を出しました。同時に私は彼に法輪大法の真相を伝え、「三退」を促しました。彼は私としっかり握手して「テレビの宣伝は皆嘘でしたね。法輪大法は本当に素晴らしい!」と感動しながら、すぐに三退しました。

 昔、妻の遠い親戚が義理の兄を我が家に連れて来て、娘のことを頼み、謝礼を置いて帰りました。娘が無事入学でき、とても私に感謝してくれました。近年になって、その親戚が亡くなり、連絡が途絶えました。最近偶然にあの義理の兄が心臓病で手術したばかりと知り、私は数百元のお土産を送り、「ほんの気持ちですが、元気になることをお祈りします!」と伝えました。

 2015年の春、前述の学校の女性会計責任者は脳梗塞で入院して手術をしました。私は1000元を包んで見舞いに行きました。私は彼女に「あなたがわが校を卒業した当時、あなたのおじさんはこの学校に就職させてほしいと私に頼んだことがある。あなたのおじさんとは長年の友人なのに、その際に、2本の高級酒をもらった。このことがいつも気になってしょうがなかった。今あなたは病気になってお金も必要だと思う」と言い、続けて「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」と心を込めて念ずると奇跡が現れると教えました。私の話を彼女は涙ながら聞きました。その場に彼女の夫もいて、私に「今まで妻は副校長先生のお世話になりました。私たち夫婦は先生をとても尊敬しており、先生のお話を信じます」と言い、2人揃って三退をしました。その後しばらく経つと、彼女は予想以上に早く回復して元気になりました。

 かなり以前に、私の中学時代の先生は同僚とその同僚の友人を連れて私の所を訪ねて来て、私に謝礼を渡して依頼したことがありました。

この謝礼を返そうとしましたが容易ではありませんでした。先生とその同僚の先生は、すでに定年退職して地元に戻りました。私はお正月に故郷へ行く機会を利用して、先生を訪問し、お金を返す気持ちを伝えました。先生は私に「その謝礼は返さなくていい。あなたはその方のために気をつかったし、彼もそのぐらいのお金を出すのは当たり前だ」と説得しました。昨年のお正月に実家に帰って、私は強い決意で先生にお金を渡し、その方に返すように頼みました。こんな私の姿を見て、先生は感動して「教師として、あなたのような教え子がいることは私の誇りだ!」と言い、謝礼を返すことを了承してくれました。

 結びの言葉

 修煉して23年間、もらえるお金は少なくなったり、「謝礼」を返却したり、人を済度する善いことにお金を使ったりしましたが、私の家庭の状況はかえって益々よくなり、家族も皆、健康になり、一家は幸せです。全てが師父からいただいた幸福だと思います。私の体験から法輪大法の奇跡と素晴らしさが証明できます。

 慈悲なる師父に感謝いたします!

 素晴らしい法輪大法に感謝いたします!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/7/1/389116.html)
 
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