正道からはずれ道を探し 法輪功に出会え正道に立ち返る
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 【明慧日本2019年2月3日】(シドニー = 明慧記者・雪莉)彼が子供の頃、人類の苦しい生活を超越したすばらしい世界が存在することを、知らず知らずのうちに信じていました。この世界に通じる精神的なエネルギーを探し続けましたが、現実生活の中でケンカばかりをするチンピラになってしまい、もう少しで薬物依存症者の回復施設に送られるところでした。現在、彼は明るく健康で、税関の職員をしています。彼はどのようにして人生の危険な状態から抜け出し、真人間に生まれ変わったのでしょうか?

图:马特乌什(右一)和<span class='voca' kid='59'>同修</span>在二零一五年欧洲法轮<span class='voca' kid='53'>大法</span>修炼心得交流会会场
マテウスさん(右)と法輪功の仲間たち

 アルコールによる暴力に満ちた少年時代

 マテウスさんは有能な少年で、手や体が敏捷(びんしょう)です。マテウスさんはいろいろなスポーツやその他、マラソン、武術が好きで、その中でも最も得意なのがムエタイ(格闘技の一種で、発祥地はタイで、国技に指定され、両手、両肘、両脚、両膝の八箇所を用いて相手と戦う)です。マテウスさんは熱心にトレーニングに励み、得意なムエタイでストイックに目標を決めて肉体を鍛えあげ、自分の肉体の改造を目にしてきました。

 マテウスさんと弟と父親が住んでいる地区では、いつも暴力事件が発生していました。その地区の雰囲気は、拳で自分を守ることに貫禄があり、値打ちがあるという考え方が一般的でした。父親は幼い頃からマテウスさんに「侮辱を受けたら、必ず『目には目を』だぞ」と教えました。しかしマテウスさんは「好きでケンカをするのではなく、弱い者を助けるとか、誰かが危険な目に遭っているとか、自分を守るために手を出すべきだ」と考えていました。ところが彼の思いとは裏腹に、街中でケンカをして殴り合いをする騒動は、彼の最も得意とする分野でした。

 マテウスさんは酒の味とタバコの味がとても嫌いでしたが、家では寝ても覚めてもモウモウとしたタバコの煙が立ち込め、地区全体がアルコール臭いのが普通でした。それは地区全体の皆が現実逃避するための方法だったからです。彼はだんだんとタバコと酒をやり始め、いやだと思っていましたがやめられませんでした。

 他の世界を探す

 マテウスさんは威勢を張ってすぐケンカするような堕落した生活の中でも、同時に精神的に向上することを探し求めていました。大量の玄学の書籍を読み、東方の瞑想や武術、果ては、幽体離脱経験などに及び、怪しげな薬も使いました。しかし苦痛と不公平と偏見に満ちている現実の中で、いつも途方に暮れていました。しかしそんな暮らしの中でも、本当に素晴らしいと感じられる世界があることを確信していました。

 しかしそれらの書物でも、マテウスさんの疑問は解決しませんでした。例えば、生命の意義とは何なのか、なぜ人類は地球上に存在するのか、などでした。他の星も苦痛と不公平に満ちているのか? 気功と修煉の本当の目的は何か? 境地を高める目的は何か? なぜ悪人が権力を握るのか? 古い文献や予言で「末法時期」に触れているが、これが起こる本当の原因は何か、などでした。

 表層の世界のベールをはがそうと決心し、いかなる代価も惜しまず、これらの問題の答えを探し、それを最も重要なこととしました。すべての夢をパソコンに記録し、座禅した後、どのように意識がはっきりしたか、意識の離脱の経験などを記録し、自らさまざまな薬を試してみました。

 マテウスさんはいつもインターネットで超能力関係の書籍を探していました。ある日インターネットの書店で、数百冊の本の中から偶然に本当にきれいな青色のカバーの表紙を見て、すぐに注意を引かれました。インターネット上の読者の評価は「この本は根本から人の考えを変えることができ、さらによくない嗜好を改めることができる」、そして「核心から人の体を変え、昇華し、圓満成就できる」と言っていました。「これは自分がずっと探していた本ではないのか?」。頭に電気のプラグがつながれたかのように、すぐに『轉法輪』という本を購入しました。

 しかし巻頭の「論語」を読み終わって、この本を置きました。なぜなら、自分の体がタバコや酒や様々な薬によって汚れていると感じ、この本を読むには値しないと、その時、感じたからです。

 あらゆる試みを惜しまない

 マテウスさんは精神領域を探索する実験を1人でやり続け、超能力も体験しました。高い知恵に富む生命に接触できることを期待し、この混乱した世界の中で自分を導いてくれる人を探しました。いつも服用していた怪しげな薬の量はだんだんと増えていき、家族はとても心配し、友人たちは「やり過ぎだ」と注意するように促しました。マテウスさんの孤独感は日増しに倍増し、何を言っても誰も信じてくれないし、理解してくれませんでした。その日、いつもの量の10倍の幻覚剤を飲みました。夜になって突然目が覚め、絶望で泣き叫びました。悲哀を感じ、もうこの悲惨な世界で生きていきたいとは思いませんでした。

 マテウスさんは、そんな中でも『轉法輪』の本は静かに近くの本棚に置かれており、静かで暖かな光に覆われていると感じました。さらに、自分は大きな慈悲の中に包まれていると感じ、鋼鉄をも簡単に溶かす大きな慈悲の中で、次第に心に希望が湧いてきました。その時、私のこの一生の一幕一幕が目の前に再現されました。それ(法輪功を学ぶこと)は自分がこの世に来た本当の目的であり、一生をかけて待っていたものだと気づき、思わず大声をあげて泣きました。大声で「もう眠ってはいられないぞ! 法輪功を学んで、本当の家に帰るんだ!」と叫びました。

 その日の晩、多くのことを理解し、体と心の中のひと筋のよくない物質をはっきりと感じ、そこには執着と捻じ曲がった観念も含まれていました。まさにその物質の存在が『轉法輪』を読み続けることを妨害していました。

 マテウスさんは酒を飲み、たばこを吸い、覚せい剤を吸うという、常人と同じ自分の行為を目にしました。もししっかりと修煉すれば、これらの物質は必ず捨てられるはずです。今から法輪功を学ぼうという心からの願いが湧いてきました。

 これらのよくない物質を先生が片付けてくださったのだと確信し、さらに、自分の体を浄化してくださったのだと確信しました。そのことがわかったので、必ず厳粛に法輪功を学び、どのように行うべきかを知るために、この『轉法輪』の本を読めば、きっとこれらのことがわかるはずだと思いました。

 次の日、マテウスさんは家族に「俺は今までの自分を改める。これまでの薬を全部止めて、いい息子になる」と宣言しました。その年、マテウスさんは19歳でした。

 体が元に戻り、法輪功の不思議な力を体得する

 本当に法輪功を学び始めてから、体に大きな変化が現れました。最初は重い風邪の症状でした。ずっしりと重く感じ、めまいがし、目もよく見えませんでした。何も食べられず、全身の骨がひどく痛みました。しかし心の中は落ち着いていて、これは非常に良いことだ、先生は私に関わり体を清めてくださっている、本当に法輪功を学ぶための準備をするためだとわかっていました。それから8日目に、マテウスさんは基本的にぼうっとした状態になりました。幸いにもゆっくり這いながらトイレに行く気力があり、トイレから戻ってきてベッドに這い上がりると、また、ぼうっとした状態の中で奇妙なことが起きました。

 ある時、夢の中で体が空中に浮いており、全身に数百本の電線がからみつき、非常に複雑な機械に繋がっていました。そして見る影もなく壊れ果てた私の体のすべてのツボと体の各箇所に、コードが繋がっていました。この「機械」は最もミクロな表面で私の体を修復し、よくない物質を取り除き、新しく体のパーツを組み立て、エネルギーを補充していました。

 十数個のミクロにある法輪が私の体の基礎部分を修復しているのが見え、中から外に向かって全身を貫通しました。体が巨大な宇宙体系のように感じ、巨大な空間で、無数の空間がびっしりと充満していました。そのすべてが壮観で不思議でした。

 巨大な業力とよくない観念が、次々と体から離れていくのをマテウスさんは毎日感じ、体がどんどん軽くなっていくのを感じました。この時、マテウスさんは赤ん坊のように泣き、心の中で「法輪功を学ぶぞ、今度こそ、法輪功を学ぶぞ」と大声で叫びました。マテウスさんは何度も灌頂を受けているのを感じました。マテウスさんはその感覚について「『巨大な慈悲』を感じ、高密度のエネルギーと高い知恵に富む物質が頭から体の中に入ってきました。知恵が体の中に広がるのを感じ、体の中から外までさわやかで清らかに感じました」と語りました。

 その時マテウスさんはまだ少年で、顔には多くの丘疹(きゅうしん・直径1cm以下の皮膚の隆起で、発疹の一つ)がありました。法輪功を学び始めると、皮膚が治り始め、丘疹は自然に消えました。

 良い人になり生活が軌道に乗

 マテウスさんはむさぼるように何回も何回も繰り返し『轉法輪』を通読し、心から望んでいた物に出会ったかのようでした。マテウスさんはこの本はどのように良い人になるのかを教え、さらに良い人になるかを教えている、さらにこの上ない境地にまで向上することができ、出家せず世の中から離れず、普通の生活の中で自分を向上させ、どのように最終的に覚者になるのかを教えていると、はっきりと認識できました。

 マテウスさんはポーランドの法輪功を学ぶ他の人にも会い、その人たちが法輪功を学んだ経験を学んで参考にしました。また、法輪功の「真・善・忍」の法理を、どのように自分の生活のあらゆる面に溶け込ませてゆくのかが、少しずつわかってきました。

 マテウスさんは両親の家を出て、グリヴィツェを離れ、ポーランドの首都へ行きました。私は自分の生活に責任を持ち、両親に負担をかけたくありませんでした。そのため独学で英語を学び、空港で税関の職員になりました。そして、この活力に満ちたアップテンポな環境の中で、文化の背景の異なった人達に毎日会うことができ、彼らを助けることができることがとてもうれしく思い、日々税関の職員として誠意と真心をもって対応しているといいます。

 法輪功を学んで、マテウスさんのトラブルに対処する方法は完全に変わりました。すべてのトラブルで私は業を償っており、トラブルは自分を向上させることができる良い方法でもあります。例えば数日前、上司が理由もなく私を怒り、彼女は本気で怒り大声で当たり散らしました。その時に絶対に感情的にならず、冷静であるように自分に言い聞かせました。私は微笑みを浮かべて彼女と冷静に話をし、彼女を理解するよう努力しました。すると、彼女はすぐに態度を改め怒らなくなりました。私は思うのですが、その時、私は業を償わなければならなかったので、こんなことになったのだろうと思いました。

 法輪功は良い人になるように教え、さらに良い人になるように教え、物事を量る明確な基準がそこにはあります。深い善念を持つように求められ、さらに穏やかであるように求められます。8年間法輪功を学ぶ過程で、善の力とその状態を体験し、会得しました。しかし多くの努力をして、やっとこの方面で法輪功をしっかりと学ぶことができるのです。

 法輪功でかつて正道から外れた私のような生命が、心を修めた良い人間に変わりました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/11/11/318767.html)
 
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