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広東三水労働教養所は騒音で法輪功修煉者を苦しめる

(明慧日本)多くの新聞や雑誌の報道によると、超高音や騒音は人の精神を破壊し、死に至らせる場合もあるという。しかし、これを利用した残酷な迫害が、実際に広東三水労働教養で法輪功修煉者を対象に行われているのである。

 三水労働教養所では、大勢の受刑者に法輪功修煉者を迫害するよう指図したほか、数多くのテレビや音響機器を購入して専ら迫害に使っている。「専管大隊」というチームは2004年、2005年以降、ほとんど全ての牢屋にテレビやDVDデッキを設置し、法輪功を中傷するデマの映像を流した。一見、設備が健全化しているように見えるが、実際には悪行を果たすためである。「当番」とは修煉者を迫害する役となった受刑者のことであり、彼らは当初、設備の健全化に喜んでいたが、2日くらいで精神が錯乱し始めた。

 「専管大隊」に配属された受刑者は、室外当番と室内当番に分けられ、それぞれ修煉者に法輪功をやめさせるために段取りされた。

 室内当番は修煉者の一挙一動(テレビに向かわせる時も)を常に監視する。牢屋の状況はそれぞれだが、テレビの画面に目を向けさせ、修煉者を椅子に座らせる所もあれば、ずっとしゃがんだままにさせる所もある。当番もテレビを見ることは許されず、徹底的な監視を果たさなければならないことが決まっている。テレビに映された内容はほとんど法輪功を誹謗し、共産党を称賛する共産党の革命歌やロック音楽などであり、いずれも「幹事(所内の警官)」の指示によって内容を決めている。テレビの内容に対して強制的に目に映るようにしなければならず、一度指定された内容が一日中繰り返され、目を休めることを許さない。「幹事」はテレビの音量を最大にするため、修煉者はもちろん「当番」にまで被害が及ぶ。たまに「幹事」の目を盗んで、音量を小さくする当番がおり、気づかれると今まで以上に音量を上げられ、ひどい思いをさせられる。また、牢屋によって違うが、爆音を浴びせた後、食事の時間に一旦止めるところと、一日中爆音を浴びせて休ませないところもある。

 当番は時々テレビの番組を見ることがあり、それを知った幹事は「当番の任務とは、法輪功のデマしか見させないことであり、ほかはすべて禁止だ」と注意をするが、それでも言うことを聞かない場合は電撃し、自省書を書かせた。

 音響機器は室内だけでなく室外の廊下にも設置され、まさに爆音三昧の建物だ。その爆音は、離れた別の建物にまで侵入し、騒音を加えた。実は、最もダメージが大きいのは一日中爆音に浸る「当番」らであり、彼らは精神の錯乱がひどくて夜も眠れない。みな顔色が悪く、毎日死人のように歩き彷徨っていた。ここで当番になった人は誰もが約20日間の任期が早く終わるよう願っていた。

 テレビや音響機器による爆音での精神的なダメージは、法輪功修煉者を「転向」させようとする目的として長い間、三水労働教養所で実施されてきた。まさに実質的な迫害ではあるものの、暴行のように傷跡が残らない手口だ。また、このような迫害は、暴行には抵抗のある一部の警官に好まれている。数人の警官は、法輪功修煉者にテレビや資料を見せるだけであるため、迫害にはならないと思い込んでいるようだ。爆音に晒された所内に長い間いると精神が崩壊し、いつも極度な緊張感に襲われる。そのため、ちょっとした上からの命令があると神経質になり、「当番」らはますます法輪功修煉者への迫害をエスカレートしている。

 「専管大隊」は大量の設備がなかったころ、昼間は修煉者に本を読ませ、夜は法輪功を誹謗するような映像を見させていた。これは、初期の迫害として毎日のように繰り返された。その後、全ての部屋の設備が揃うと、朝から晩まで一日通して音声での迫害が行われるようになった。迫害に耐えられない修煉者らは、少しだけでも休ませて欲しいと要求すると、監視役は「俺も全然寝ていないんだ」と言い返した。ある修煉者は二ヶ所にある「攻堅基地」に監禁された時、一日中流れる映像の爆音で精神病になった。また、修煉者に暴行を加えたり電撃を打つ際に、悲鳴が外に漏れないよう爆音を利用することもあった。

 上述はテレビや音響機器の爆音による迫害であるが、迫害のほんの一部に過ぎず、もっと残酷な迫害は山ほどある。この迫害で「転向」を強いられた人、精神病に至った人、危篤状態で病院へ運ばれた人、断食で迫害に反対する人などが現れた。

 2009年8月29日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/18/206756.html

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