日本明慧
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善についての理解


文/ドイツ大法弟子

(明慧日本)善とはなんでしょうか。1年前からいつもこのことを考えています。その時から、たびたび師父から啓示を受け、たえずこの問題について考えてきました。「真・善・忍」を同時に修める大法弟子である私は、特に善について深く考えていました。長い間どうしてこのようになっているのかさえ、わかりませんでした。

 天国楽団の活動

 今年天国楽団のニュールンベルク、アウクスブルクとミュンヘンでの活動の中で、私は指揮を担当しました。指揮者には大きい責任があるため、私はしっかりしたいと思いました。楽団と一緒に練習したときはとても順調でした。しかしパレードを開始してから心に不安と少しの恐怖感が湧いてきました。初回のパレードが終わってから、自分自身に多くの技術的な問題が存在すると気付き、同修にも指摘されて、一時自信がなくなりました。私は気分屋で、人に言われると私への批判だと思いこみ、傷つけられた感覚になり内心で同修に愚痴をこぼしました。しかも、これは修煉のチャンスであり、自分の技術の向上に有益だと思わず、ずっと天国楽団から脱け出して、他のプロジェクトに参加しようと思いました。

 この躊躇している間に、9月に天国楽団のハンブルク文化祭にも参加しました。多くの楽団員は、私に自信がないことを見て励ましてくれ、私も心がオープンになりました。同修たちの思いやりと慈悲に感動した私は涙を流し、指揮への理解が徐々に変わりました。かつて考えの中にあった同修へのよくない念も、飛んでしまいました。同修の指摘はみな大法のプロジェクトをしっかりと行うためのものなので、自分の態度を正して、同修の良い指摘を理解できれば良い方向に行く事ができると悟りました。

  フランクフルトでの神韻の推奨

 神韻のチケット販売に参加した私は、いつもいろいろな困難に直面します。ある時は、その場に立って、チラシを配りながら勧めるのですが、誰も受け取ってくれません。私が心を閉ざしているため、人々は私の傍を通っても知らないふりをしているのです。しかし彼らはショッピングセンターの中では熱心に自分の欲しい衣服を探します。私はこの風景を見て「不思議ですね、人々はセーターばかりを見ています。私がここにいて、人々が救われる神韻が待っているのに、これだけ綺麗な写真とビデオが流れているのに見落としている・・」と思いました。そして私は自ら交流するように努力しましたが、あまり効果がありませんでした。そのため私の表情もさらに硬くなり、変えようとしても出来ませんでした。

 ある年配のお婆さんが私の傍を通った時に、「人々はこれが何かを知らないのですよ。さもなければそのまま通ることはしません。人々はこれがただの広告宣伝と同じだと思っているのだから」と微笑みながら私に言いました。私は神韻のビデオを見て、やっとはっきりと神韻の音楽を聴き取ることができました。公演を成功させ、救い済度する法船に衆生を乗せるために、師父とすべての神韻の芸術家たちが、どれほどの努力をしただろうと思いました。こう思ったときに、私は一筋の熱いエネルギーが全身を流れたことを感じて、今までにない軽快さを感じました。そして微笑みながら人々と簡単に交流を始め、相手も微笑みながらチラシを受け取りました。よく話した結果、たくさんの人はチケットを買って、公演を見るといいました。

 「ずっとこのような友好的な状態でいて欲しい」とある女性は説明を聞いてから私に語りました。慈悲は人の良くない要素を解体することができます。忍はチラシを受けとらない人、或いは説明を聞いてくれない人への怨恨を解消することが出来ます。さらに相手に微笑みを浮かべさせることができると、私は認識しました。

 私たちがするすべてのことは「真・善・忍」がなければなりません。『転法輪』の第一講に「真・善・忍は良い人か悪い人かを判断する唯一の基準」、「善を修煉すれば、大いなる慈悲心が生まれます。慈悲心が生まれると、すべての衆生(しゅじょう)を気の毒に思うので、衆生を済度しようとする願望を持つようになります」と書かれています。

 すべて私を指摘しており修煉の機会を与えてくださった方に感謝します。「最も苦しいことが、すなわち最も貴いことになります」(『転法輪』)を認識しましたので、私への批判を謙虚に聞くことができ、面子を失うことを恐れません。修煉は、苦を嘗めるだけではありません、苦を嘗める過程で執着を無くし知恵を得て最後に円満成就することなのです。

 師父が私に按排してくださったすべてに感謝いたします。

 (2009年ドイツ法会の交流文)

  2010年1月20日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/1/8/215878.html

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