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蘇州裁判所の裁判長、法輪功修煉者の家族に暴言

(明慧日本)江蘇省蘇州市の法輪功修煉者・路通さんは2008年12月17日、蘇州金タン裁判所で4年の不当判決を言い渡され、洪沢湖刑務所に送り込まれた。路通さんの娘・路燕さんは2009年5月6日、弁護士の協力で父親の無罪を提訴し、再審を要求した。しかし蘇州中級裁判所(日本の高裁にあたる)はいい加減で、責任を回避しつつ路燕さんを拘束し、路通さんの家族に対して乱暴に対応した。裁判所の裁判長・顧迎慶は法律を無視し、「俺と法律の議論をしてどうなる? 俺は政治を言っているんだ」とわめきたてた。

 2008年7月4日、路通さんは現地の彩香派出所により連行され、その後4年の不当判決を言い渡された。最初は無錫刑務所に監禁され、刑務所は法律を無視して家族との面会要求を断った。路通さんの娘・路燕さんは数回刑務所に行って面会を要求したが、刑務所は拒否するとともに、刑務所管理局に報告して路通さんを数百キロ離れた洪沢湖刑務所に移送するようにした。しかし、家族には刑務所管理局の決定であり、自分たちとは関係がないと弁明した。

 2009年5月6日から、路通さんの家族は正義ある弁護士の協力で、提訴の準備を行った。その過程は苦難ではあったが、その間、中国の法律によれば法輪功の修煉は違法ではなく、共産党が公然と法律を違反している事実が分った。

 本来、判決が不当で不服だとして提訴した場合、法律に基づいて再審を行うべきであるが、関連部門は次へ次へと手続きを後回しにして、わざと人を困らせるのは共産党独裁下ではごく普遍的な現象である。蘇州裁判所の裁判長・顧迎慶は路通さんの提訴状を棚上げにしたまま、立案も再審もせず、終了したと家族に通知し、家族からの書面回答要求も乱暴に断った。

 2010年5月12日、路通さんの娘は蘇州中級裁判所へ行った。7度目となる。1年前に弁護士の同行で提訴状を中級裁判所に提出したが、断られて蘇州金タン裁判所で再審することになった。金タン裁判所は家族に「釈明」を行ったが書面ではなかった。数カ月後、家族は弁護士の同行で裁判所に行って提訴結果を尋ねると、前回の「釈明」が回答で、不服の場合は再提訴しなければならないと回答した。そこで、路通さんの家族は再び書類を作成して再提訴した。その後、蘇州金タン裁判所で聴証会を開き、直系親族が身分証明証を持って入場した以外、親友などは入場を一切許可されなかった。また、弁護士には基本的な発言もできないようにし、提訴文を読む時など、発言を数回中止させ妨害した。そして、裁判を早々に終了させ、提訴も断った。

 家族はこれを不服とし、2009年末に再び提訴状を提出したが、結果は無期限で待つことになった。路通さんの娘は数回に渡って裁判所の裁判長・顧迎慶と交渉したが結果がなく、裁判所の玄関で結果を待つことにした。しかし、蘇州中級裁判所は自分たちに理がないことを承知しながら、悔い改めようともせず、路通さんの娘を無理やり拘束し、自宅の近くまで送り返した。

 その直前、路通さんの家族は裁判所の責任者・顧迎慶と交渉し、法律に基づいて処理することを希望した。しかし、顧迎慶は「裁判所は当然として共産党の指導を受けるものである」「俺と法律について議論してどうする? 俺は政治について言っているんだ」「法律は政治を超えていると錯覚してはいけない」「提訴しても意味がない、このような案件の結果はすでに決まっているんだ」「刑務所では彼のために絶対に提訴書にサインしない」など法律を無視した、でたらめな話ばかり言い続けた。

 2010年6月1日 

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/5/17/223841.html

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