印刷版   

神韻を広める過程で自分を清める（四）

（明慧日本）

体験2

　ある日、あるデパートでチケット販売をする時、向こうから二人の若い男性が歩いて来ました。その中の一人は、自然と一枚の神韻紹介のパンフレットを取りました。

　私は彼らの方に行き、神韻について紹介しました。彼らはカウンターの横を通り、テレビの画面に背を向けてしまう状態になりました。私が彼に紹介する時、彼は首を回すだけで、足は動かそうとせずに、体をひねってテレビを見ました。

　その姿勢を見たら、いつでも足をあげてその場を離れる可能性がありました。私は思い切って彼にテレビの一つ一つの画面を紹介しました。

　彼が体を回してテレビに近づき、心を落ち着かせて見てくれることを期待しました。しかし、彼にはちっともそういう意思がありません。私の心は乱れ始めました。一種の知らぬ憂慮が浮かび始めました。そして、私の紹介する時のスムーズな思考に影響を与えました。

　私は頑張ってこれらの不純なものを抑制しながら、紹介している合間に猛スピードで「法正乾坤、邪悪全滅」を一回念じ、自分の本性である一面が作用を発揮するようにしました。

　紹介映像を一回見終わった後、私はテレビに近づき、場面を取り上げて一ページずつ彼らに開いて見せました。この時、若者はついに体を回してテレビに向かうようになりました。

　紹介を終えて、私は「チケットを買ったらどうですか」と勧めました。若者は少し笑い、「行ってみたいのですが、誰か私と一緒に行く人がいれば」と言い、断りました。そして、その場を離れようとしました。

　突然、私は彼の後ろに立ってずっと黙っていた、もう一人の若者の姿が一気に私の眼の前に飛び込んできました。

　師父のヒントに感謝を申し上げます。私はその若者を指しながら「彼を誘って、一緒に行ってみたらどうでしょうか」と言いました。

　私は、その時の場がとても清く明るく感じました。その若者は爽快に「いいですよ」と答えました。私はすぐ「では、私があなた達のために座席を選びましょう」と言い、彼らを一刻も躊躇させず、彼らのためにチケットを取って置きました。この二人の若者は救われる機会を得ることになりました。

体験3

　ある日、私は元々ある常人のチケット売り場で私達のチケットの業務を処理していました。その時、若い男性が入って来て、部屋の中を一回りしましたが何のチケットも買わずに出て行こうとしました。

　私は彼が神韻を観る機会を逃がしたらいけないと思い、すぐ立ち上がって彼に神韻を紹介してあげました。しかし、当時部屋の中で唯一見られる情報は一枚のドアの上に貼ってある神韻ポスターでした。

　私は内心緊張し始めました。テレビの前でないと私は自信がありません。このことを意識すると、私はこのような不安を抑制しながら、その心が出て来るのを感じた途端に、私は心の中で「滅」を一回唱えました。

　真念で自分を主宰しながら、私はこのポスターを指しながら他の公演にはない神韻独自の特長を紹介しました。彼は「行きたくても行けません」と話しました。私が「なぜですか」と聞いたら、彼は「私には４人の子供がいます」と答えました。私は「それはいいですね。子供達も全員連れて行って見たらいいじゃないですか」と言いました。彼は「だめですよ。5歳、4歳、2歳、1歳です」と言いました。子供達があまりにも小さいので、私は「人に頼んで世話をしてもらったらいかがでしょうか」と提案しました。

　こんなに素晴らしい世界一流の公演が、初めてここに来て上演されるので、滅多にない機会ですよ、と言いました。彼は「いいですよ。では2枚ください、少しいい席を」と応じました。少しいい席、彼にどの席を勧めたらいいかしら？　私は頭の中で「高い価格？　それとも最も高い価格？　彼は見た目では高級官僚でもないし、最高価格のチケットを彼が買えるかしら？」と1秒間考えました。

　私はこれらの考えは、私ではないことを分かっていました。私はその考えを排斥し、その考えに従いませんでした。私は最高価格のチケットを指しながら「ここにまだ2枚良い席がありますよ。近くも遠くもなく、真ん中ですよ」と言いました。彼は一目見てから「いいですよ。この2枚にしてください」と答えました。

　私は、チケット販売の過程も自分を清める過程であることに気付きました。始めた時は、テレビもパンフレットもないのを見て、潜在的に他人を説得できないのではないかという心配がありましたが、私が絶えず抑制し、そのような心配をなくした時、だんだん思考がとても清らかになり、雑念がないことに気づきました。

　その日、子供の世話をする人が見つかるかしら？　奥さんはその日に時間があるかしら？　等々のことを考えずに、そのまま私は彼が神韻のチケットを購入できるように導いたのです。その場は完全に、私のエネルギー場のコントロール下にありました。実は、彼の分かっている一面が、本当に彼を神韻のチケットを購入するように導いて来たのです。

（続く）

2010年8月19日
（中国語：http://search.minghui.org/mh/articles/2010/7/26/227536.html）