印刷版   

神韻を広める過程で自分を清める（五）

（明慧日本）

体験4

　ある日、一つのチケット販売店でのことです。私がご飯を食べ終わってチケット販売店に戻る時でした。一組の夫婦が前を歩くのが見えました。旦那さんは一束の現金を手に持っていました。おそらく買い物をし終わったばかりで、お金をまだ財布にしまっていないのでしょう。

　私の目は一瞬光り、頭の中に一つの思いが浮かびました。「これらのお金は神韻のチケットを買うために使うべきだ！」私は急いで彼らを追いかけて、彼らをテレビの前に連れて来て、彼らに神韻を紹介しました。紹介し終わった後、私は「先に座席を見ましょう」と言いました。それで私は彼らを案内し、チケットを販売する部屋に入りました。私達のチケットの座席を見て彼らはとても満足し、チケットを買うことを決めました。

　私が「どのような形でお支払いされますか？」と聞いたら、旦那さんは袋から一束の現金を持ち出しました。私がチケットを出し始めると、彼はスピーディーにお金を数え終わり、パッと手元のお金を全部テーブルの上に置きました。私が見たところ、一銭たりとも多くも少なくもなく、ちょうどチケットを買う値段でした。

体験5

　ある日の昼食時に、私達のテレビの前を通り過ぎた歯科医に神韻を紹介しました。すると、彼はとても良いと感じましたが、奥さんと相談してから決めようとしました。私は「今、奥さんに電話してみたらいかがでしょうか？　良い座席はもう残り少なくなっています」と言いました。

　彼はその場で奥さんに電話をかけました。相談し終わった後、チケットを5枚買いました。翌日、彼はまた来てさらに2枚買って、彼の助手と娘に贈りたいと言いました。しかし、一緒に座れる座席はありませんでした。

　彼は一緒に座れるチケットを要望しました。私は、彼が以前に買った5枚のチケットを持ってくれば他の列に替えて、7つの座席が一緒になるようにします、と勧めました。

　彼が行った後、1時間経っても帰って来ません。私は急いでこの状況を販売店のもう一人の同修に伝え、私達は一緒に発正念をし、邪魔を破り、なくしました。

　2、3時間過ぎて、彼はついにチケットを持って帰って来ました。私は彼に他の列のチケットに替えてあげました。

　2日後、また彼が遠くから歩いて来るのが見えました。私は「またチケット買いに来られましたか？」と聞きました。彼は笑いながら「そうです。私はまた1枚追加し、私の助手の旦那さんにあげます」と答えました。彼は少し照れたように「これを最後にします」と言いました。私は「いいえ、私はまたあなたが来られることを願っていますよ」と言いました。

　数日後、また遠くから彼が笑いながら歩いて来るのが見えました。彼は「今回は私の母のためにチケットを1枚買います」と言いました。私は座席表を見ましたが、また一緒になっている座席がありませんでした。彼は「私はもう経験がありますから」と言って、以前買っておいたチケットを全部持ち出してきました。

　私は彼に他の列のチケットにしてあげました。私は替えてあげた列の座席が全部で10席であることを見て、彼に「この列は座席が全部で10席です。あなたは今9枚買われましたが、残りの1枚も買ったらどうですか」と薦めました(彼はもう5回来ました)。彼は少し考えてから「そうしましょう。とにかくこれは人に贈るとても良いプレゼントだから」と言い、一列の10枚の座席をすべて買いました。

　衆生が救いを得た体験談はまだたくさんありますが、ここではこれ以上例を挙げません。とても深い体験は、すなわち私達の念がとても重要であるということです。チケットを販売する時、自分の不純な観念を正しく直し、自分の場を清め、どんな雑念も邪魔もできなくさせたら、私達の言葉はとても強く浸透する力があり、この時、私達が何かを話したら常人はそのことを聞くようになります。これぞ「佛光が普く照らせば、礼儀が圓明となる」ということです。

　師父は『二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法』で次のようにおっしゃいました。「大法弟子の心が落ち着いていれば、周りの環境をも変化させます。あなたが恐れているとき、衆生もおかしくなることに気づきます。あなたが清清しい気持ちで、胸襟が広くなり、明るくなったとき、周りの環境も変化すると分かります。真相を伝え、法を実証する中で、皆さんが行っている事が困難に遭ったとき、自分を調整してみて、正念を持って問題を考えれば、かなりの効果を得られるかもしれません」「ですから、大法弟子は法を実証し、衆生を救い済度するとき、自分の態度、思想状態、やり方はいずれも肝心なことであり、世の変化を決めることができます」

　私達は、さらに純粋な心で師に手伝って法を正し、先史の大きな願いを成し遂げ、師尊の期待に応えましょう。

　師父、皆さん、ありがとうございました。

（完）

(二〇一〇年ワシントンDC交流会で発表)

2010年8月20日