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少女の願いー「パパに会いたい」(一)(写真)


文/今銘

(明慧日本)中国河北省保定市に11歳の欣欣ちゃんという女の子がいます。欣欣ちゃんの父親・劉永旺さんは北京のある外資系企業のエンジニアで、母親は大学の教師で、2人とも法輪功修煉者です。1999年7.20以後、中国共産党が法輪功への弾圧と法輪功修煉者への迫害を開始してから、この幸せな家庭は破壊されてしまいました。
劉永旺さん
 
 
 2歳前の欣欣ちゃんが両親とともに連行される
 
1歳の欣欣ちゃんと父親・劉永旺さん

 2001年9月15日、欣欣ちゃんの両親は法輪功修煉者だという理由で一家3人が警官に連行されました。両親は派出所に監禁され、欣欣ちゃんは顔見知りの人の家に預けられました。警官はその養育費として、欣欣ちゃんの家にあった数千元を没収しました。その後、警官は欣欣ちゃんを河北省に住んでいる父親の実家に送り、まだ2歳前の欣欣ちゃんはおじいちゃん、おばあちゃんと暮らし始めました。
 
 その後、両親は3年の労働教養処分を言い渡されました。両親を思う時、欣欣ちゃんはいつも両親の写真を取り出しては、話しかけたり、歌を歌ったりしていました。
 
 欣欣ちゃんの伯父・劉永紅さんと叔母2人も法輪功修煉者です。ある日、警官が伯父を連行しようとしたところ、伯父はそれを免れようと5階から飛び降り、両足を骨折しました。警官は歩行できない伯父を「洗脳班」へ送りました。「洗脳班」で、伯父は信仰を放棄するよう強いられ、拷問を受けました。警官は伯父の指をペンチで挟み、粉砕骨折させました。そのことを知ったおじいちゃん、おばあちゃんは毎日、涙を流していました。
 
 2003年6月、欣欣ちゃんの母親が釈放され、家に帰って来ましたが、父親はまだ、労働教養所で迫害を受け続けていました。
 
 劉さんが労働教養所で受けた迫害
 
 欣欣ちゃんの父親・劉さんは、労働教養所で肉体的、精神的に苦しめられました。ある日、警官は数多くの高圧スタンガンを台車で運んで来て、劉さんに「これから、お前に電気ショックをお見舞いするぞ。これらのスタンガンの電気が全部なくなるまでだ」と脅迫しながら、実行しました。
 
 劉さんは迫害に抗議するため、断食しました。警官は劉さんの口を乱暴に力一杯こじ開け、口がすぐに血だらけになったにもかかわらず、お粥と高い濃度の塩水を強引に灌食しました。塩水が気管に誤って入り、あまりの苦痛で劉さんは意識不明になりました。その後、劉さんは重い肺結核患者と同じ部屋に監禁されました。後に、劉さんは肺結核に感染し、高熱や喀血の症状が現れるようになりました。
 
 2002年10月13日、警官は高熱の劉さんを別の部屋に移し、細い縄や太い縄でがんじがらめに縛りあげました。その縛られた時の傷痕が数センチ、いまだに残っています。そして、ベルトやゴムの棒、スタンガン、竹の棒など振り回して、劉さんの全身を猛打しました。前歯が1本折れ、他の歯も全部緩み、顔、口、鼻が血まみれになりました。
 
 それだけではまだ終わらず、警官はさらに拷問を加え続けました。スタンガンを持ってきて、劉さんの心臓、頭頂部、口に電気ショックを加え、肉の焦げる匂いが部屋中にあふれました。全身に水泡ができ、口は腫れ上がりました。その後、警官は劉さんを「大」の字にして、ベッドに丸々21日間縛り続けました。背中やでん部などが黒く変色し、次第に傷つき、さらに皮膚が破れ、出血しました。左の足には麻痺の症状が現れました。警官はボロボロになった劉さんに「告訴しても無駄だぞ。これは共産党が私たちに与えた権力なのだ」と脅迫しました。
 
 父親は3年ぶりに一時出所、懲役8年の不当判決
 
 2004年6月、劉さんはさまざまな病気を患い、左足の神経麻痺や脊椎の変形があるため、一時出所の措置を受けました。パパが帰ってくることになり、欣欣ちゃんは大喜びでした。 
 
5歳の欣欣ちゃんと父親・劉永旺さん、おじいちゃん

 しかし、劉さんは家にわずか1年しかいることができませんでした。2005年8月、テレビ放送に入り込んで法輪功の真相を流したという容疑で、再び北京国家安全局のスパイに連行されました。
 
 そして、劉さんは再び残虐な拷問を受けました。同年11月、7日間にわたって、警官は劉さんに足かせをつけ、椅子に縛り、強い光を目に当てたり、スタンガンで電気ショックを加えたりして、一睡もさせませんでした。
 
 その後、2006年5月11日、裁判所は何の証拠もなく、劉さんに懲役8年の不当判決を言い渡しました。
 
 (続く) 
 
2010年12月09日

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