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山東省:「寿光市法制訓練センター」における法輪功迫害の内幕

(明慧日本)山東省「寿光市法制訓練センター」は、もっぱら法輪功修煉者に洗脳を行う私設牢獄であり、「洗脳班」と称するともっと適切であろう。同センターは寿光市東北の辺鄙なところに位置し、周りは畑とビニールハウスに囲まれている。寿光市北部の車交易市場のそばに道路があり、その道に沿ってずっと東に向かっていけば「洗脳班」に辿り着く。「洗脳班」の玄関は終日閉じられて看板もかかっておらず、近くの電柱に二つの防犯カメラが設置されている。「寿光市法制訓練センター」の看板は中の門に設置されている。
 
 2008年北京オリンピックの前、寿光市は100万元(日本円で約1500万に相当)を超える財政を費やして、元寿光市弾薬倉庫の古い建物を改造した。また、新たに20軒の平屋を建てて、テレビ、コンピュータ、スライド映写機、書籍、監視カメラ、ベッド、布団などを増設して、すべての部屋に監視カメラを取り付けた。市は毎年、数十万元の経費を同センターに割り当てている。同センターには事務室、警備室、寮、台所、教室、診療室、カウンセリング室、心理相談室、図書室などもある。
 
 同センターは、寿光市政法委員会(情報、治安、司法、検察、公安などの部門を主管する機構)の管轄下に置かれ、主任は王樹愛、副主任は劉涛、そして10数人の従業員がいる。
 
 2008年北京オリンピックの前後、ここは不法に法輪功修煉者70人を2カ月拘禁したことを発端に、法輪功修煉者に真・善・忍の信仰を放棄させるために、2008年11月から正式に「洗脳班」を開設し、10〜20人の修煉者を拘禁するようになり、今に続いている。2010年8月、武漢市に「610弁公室」の全国会議が開かれた後、3年かけて、すべての法輪功修煉者を転向させると寿光市の「610弁公室」は言いふらした。

寿光市「洗脳班」

 「洗脳班」の主な迫害手段は下記のとおりである。
 
 一、連行、金銭をゆすり取る
 
 法輪功修煉者の居住地の住民委員会は、法輪功修煉者に「洗脳班」で数日だけ「勉強」をして、修煉をやめる保証書を書けば、これから政府部門は監視、管理などを一切やめると嘘をつき、修煉者を「洗脳班」に送り込ませる。「勉強」に行かない修煉者は、警官らが「洗脳班」まで強制的に連行する。連行する時、警官はまた修煉者の家宅を捜索して、法輪功の資料を見つけたら修煉者の家族をからお金をゆすり取る。法輪功修煉者の家族は1、2万元(日本円約20〜30万に相当)をゆすり取られることがよくある。
 
 二、面接
 
 「洗脳班」に入ったら、教育係が一人一人の修煉者と面接をし、彼らの心境、およびどこまで法輪大法を固く信じるかを探る。釈放される前に、彼らの「転向」状況を把握するため、市の「610弁公室」スタッフが来て一人一人と話をする。
 
 三、洗脳
 
 教育係は法輪功修煉者に法輪大法を中傷するビデオ、例えば「天安門焼身自殺」、「転向」された王志剛のでたらめな発言などを強制的に見せる。
 
 四、修煉者に保証書と個人情報を書かせる
 
 法輪功修煉者に修煉をやめる保証書、反省書、法輪功と創始者を裏切る文章などを書かせる。また、アンケート表に記入する形で、修煉者の個人情報を聞き出そうとする。アンケート表には、姓名、職業、性格、北京へ陳情に行ったことがあるか、法輪功の真相材料を配ったことがあるか、どんな資料を配ったか、連絡者を知っているか、どんな理由で法輪功の修煉を始めたか、誰に教わったかなどの項目がある。
 
 五、迫害を粉飾する
 
 勝手に法輪功修煉者の写真を撮って、共産党の迫害行為を粉飾する。法輪功修煉者が食事をする時、雑草を抜く時、将棋をする時、「洗脳班」を離れる前に係りに握手される時まど、任という係りがよく写真を撮っていた。食事の写真を撮る前に、まったく芝居をするように「おかずは美味しいか」と聞くこともあった。
 
 六、「鉄椅子」の残虐な拷問
 
 「洗脳班」の南西部に一つの庭があり、庭に4軒の平屋が並んでおり、平屋には鉄椅子を置いている。張発香さん、鄭発信さん、張文英さん、黄金葉さん、魏蘭英さん、孟凡さん良、趙世恒さん、桑鳳英さんなど多くの修煉者が鉄椅子に縛られたことがある。一部の修煉者は連日縛られて、足が腫れて歩けなくなり、また、一部の修煉者は拷問を受けていた。
 
 同センターで働く担当者に、「転向」した元修煉者が2人いる。イ坊市の郭静と、寿光市の楊玉峰である。一部の担当者は法輪功の真相が分かっても、依然として共産党の言いなりになって法輪功修煉者を迫害している。ほかの真相を知らない人は、無知の中で罪を犯している。
 
 世の中には、善悪の因果応報がある。法輪功修煉者を迫害している警官と担当者たちは、自分の未来のために、一日も早く悪事を止めてほしい。
 
2011年01月30日

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