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河北省:10年迫害され続けた法輪功修煉がいまだ釈放されず

(明慧日本) 河北省唐山市に在住、電力会社に勤務する法輪功修煉者・焦雪梅さんは、1999年に法輪功の修煉を始めた。修煉してまもなく、長年患っていた尋常性白斑(シロナマズとも言われている皮膚病)やアレルギー鼻炎が全治した。しかし、1999年7.20から、中共(中国共産党)は法輪功への弾圧を始め、焦さんは法輪功を修煉しているとして、10年の間に4回にわたって連行や拘禁などの迫害を受け続けてきた。現在もなお、河北省女子刑務所に監禁されている。
 
  2004年9月、焦さんは1年の労働教養処分を下された。その後、関連部門は焦さんの家族や勤務先にまで圧力をかけた。焦さんを一時出所させるため家族は大金を支払った。勤務先は焦さんの労働教養期間中の賃金をカットし、その後、本来なら賃上げすべき時期に3回も上げないままだった。さらに、2006年6月〜2008年6月までの焦さんの給料1700元のうち、最低生活保障金580元しか支給されなかった。
 
  2007年4月30日、警官は何の理由もなく、焦さんの自宅を家宅捜索し、5月2日に焦さんを唐山第1留置場へ連行した。その後、5000元の保証金を支払って釈放されたが、警官は焦さん本人だけではなく、家族にも普通の生活と仕事ができないほどの嫌がらせを続けた。その嫌がらせを止めさせるため、家族は嫌がらせをする人たちにお金を渡したが、その人たちはお金をもらったものの、嫌がらせをやめなかった。
 
  2008年6月16日、唐山市西山道派出所の警官は、令状の提示もなく仕事中の焦さんを強制連行した。裁判所は9月、秘密裏に焦さんに対して裁判を開廷し、何の犯罪証拠も犯罪事実もないまま、焦さんに懲役3年の不当判決を下した。焦さんは判決に対して上訴した。
 
  焦さんの案件が2審判決の段階に入ったとき、焦さんと弁護士の面会は留置場の3号室で行なわれた。その部屋の電気は壊れて暗く、弁護士は「仕事ができないので他の部屋に変えるように」と、担当警官に頼んだが、空いている部屋があるのに、警官は「面会するなら、ここだけだ」と言った。
 
  弁護士はその警官に、「弁護士と当事者との面会は法律上権利がある」と説明したが、警官は野蛮な態度で弁護士に「弁護士証書と委任状を出すように」と要求し、弁護士証書をコピーした後、外に投げ捨てた。仕方がなく、弁護士は留置場の所長と会い、交渉した。そして、焦さんと短時間の面会ができた。
 
  その後、焦さんの弁護士は唐山市中級裁判所宛に、案件の主な裁判官・李富強に何度も電話をして書簡を送り、何度も交渉に行き、審理内容を公開するようにと求めた。弁護士は、「第2審は、第1審の違法行為を是正するのが監督の責任を果たすことだ」と強調した。しかし、李は弁護士を避ける一方で、弁護文の提出だけを求め、特に開廷を公開しないことを決めた。
 
  焦さんの弁護士は「1審判決は、立案する事実と証拠に対して、調査している段階で全部処理したと言いますが、そのものは検察院の審査を通さず、法廷にも証明を出さなかったのです。今回の案件は法律上の手順に従わず、1審の段階で違法行為が多く存在しています。ですから、2審判決を公開するべきです」と指摘した。
 
  しかし、唐山市中級裁判所は、法律を無視し、元の判決を維持した。
 
2011年02月22日

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