【明慧日本2011年12月30日】2002年に世界を驚かせた長春市ケーブルテレビ局予定外放送事件からすでに10年近く過ぎた。中共(中国共産党)の残酷な迫害により法輪功真相予定外放送事件の参加者の内、すでに5人がこの世を去った。当時、26歳だった孫長軍さんは、吉林市の刑務所ですでに9年以上も監禁されて続けており、残酷な迫害によって危篤状態に陥ったこともある。
長春市テレビ局予定外放送事件の参加者・孫長軍さんは、中共当局から10年近く、刑務所で「トラの椅子」と呼ばれる拷問、高圧スタンガンによる電気ショック、暴力による肋骨骨折、厳しい監視などの迫害を受け、肺結核、結核性胸膜炎、結核性腹膜炎、胸水、腹水などによっても苦しめられている。しかし、中共の610弁公室と警察は孫さんの保釈を拒否している。孫長軍さんの体調は今のところ若干好転している。各界からの早急な救援が孫さんには必要である。
(「長春TV法輪功真相放送-10年監禁の修煉者が迫害され危篤 緊急救援求む(一)~(三)」の続き)
「焼身自殺」実は落とし穴
2001年1月23日、春節(中国、台湾などでの旧暦の正月のこと。新暦の正月よりも盛大に祝う)の大晦日、天安門広場には観光客があまりいなかった。新華社の報道によると、午後2時41分、人民英雄記念碑の東北側で、王進東がまず火をつけ、「警官4人がすぐ消火器を持ち出し」、「1分も経たないうちに、火を迅速に消し止め」た。そして数分後、女性4人が記念碑の真北側で火をつけ1分半後、火は消し止められたという。事件の全過程は7分もかからなかった。その内1人はその場で死亡し、4人は火傷を負った。中共メディアは、これらの人達がいわゆる法輪功修煉者で、「圓満昇天」のために天安門広場で「焼身自殺」したと報道した。
事件が発生した後、外部から多くの疑問が投げかけられた。法輪功は佛法修煉で、殺生と自殺は明確に禁じられている。それでは本当の法輪功修煉者が、自殺に行く可能性があり得るのだろうか? 天安門広場の警官は普段、消火器を背負ってパトロールをするはずはないのに、どうしてそれほど多くの消火器をすぐ取り出すことができたのか? そしてまた、通常あまり目にすることのない多くの消火用のマットまで、すぐに持ち出すことができたのか?
中央テレビ局の「焼身自殺」の映像をスローモーションで流し、分析してみると、沢山の矛盾点が指摘された。例えば、劉春玲は焼かれて死んだのかそれとも殴打されて死んだのか? という疑問である。警官が消火器で劉春玲の火を消し止めている場面をスローモーションで見てみると、火を消し止める時、劉春玲はある物体によって頭を打たれ、そのため両手をあげ、突然地面に倒れてしまったことが分かる。そして劉春玲の体から、ある細長い形をした棒状のものが速いスピードで跳ね上がっていることが分かる。その時の画面を止めて見ると、振り上げられた腕が劉春玲の頭に接近しているのと、コートを着た男性がちょうど手を振り下ろした方向に立って、1秒前の力を入れた姿勢をそのまま保っているのを見ることができる。劉春玲は焼かれて死んだのか、それとも現場で撲殺されたのだろうか?
「焼身自殺」という不可解な事件が発生してほどなく、「ワシントン・ポスト」の記者は劉春玲が住んでいた河南省開封市で取材を行った。近隣の住民達は、劉春玲が法輪功を修煉しているのを見たことがないと言った。本文の作者は次のような情報も手に入れた。劉春玲は他地区から河南省に来た者で、年老いた母親と12歳の娘がおり全く頼るところがなく、酒場で働いて生活していた。そして母親と娘を殴っていたそうだ。これらの振る舞いは本当の法輪功修煉者としての行いとは全く程遠い。
中央テレビ局の「焼身自殺」番組から、王進東の現場でのクローズアップ映像も見ることができ、王進東がスローガンを叫ぶ声もはっきりと聞こえる。そして警官は消火用マットを持って王進東の演技が終わるまで悠然と待ってから、やっと消火用マットを王進東の頭に覆せたことが分かる。「焼身自殺」事件は、本来突然の出来事であるはずなのに、これらのクローズアップ映像やスローガンの録音ができること自体が非常に疑わしいことである。そしてこれらのクローズアップ映像の中には、また非常に大きな矛盾点がある。映像の中で、王進東の全身の衣服は焼けてぼろぼろになっているのに、王進東の両脚の間にあるガソリンを入れたプラスチック瓶は意外にもそのままの形を保っている。
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/10/24/128957.html) 更新日:2011年12月31日