天津市:拷問された修煉者 港北刑務所の不法行為を暴露
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 明慧日本2012218日】天津市港北刑務所(現在、浜海刑務所改名)はかつて、100人以上の法輪功修煉者を拘禁したことがある。同刑務所の警官は法輪功修煉者に対して、さまざまな手段を使って迫害を行っている。警官・張士林は、法輪功修煉者・李希望さんの虐殺に参与した疑いがあるという。

 港北刑務所に9年間拘禁された天津市鉄道設計技師の周向陽さんは、「転向」しないという理由で、徹夜で電気ショックを加えられ、30日間睡眠を奪われた。周さんの手や、耳の後ろ、足などには、電気ショックを加えられた傷跡がいまだに生々しく残っている。警官・張士林は周さんを何度も独房に拘禁し、4カ月間も周さん「独房地錨」(独房で地面に固定された鉄製の鎖を用いる拷問)という拷問を行い、苦しめた。

 法輪功修煉者・樊建明さんは、港北刑務所で9年間も拘禁され、周さんと同じく「独房地錨」の拷問を受けたことがある。以下は、最近出所したばかりの樊さんが、司法関係者宛に、刑務所で自らが受けた迫害状況を訴える公開状である。

 司法関係者の皆様

 私は天津市武清(ぶせい)区に在住の、樊建明と申します。私は自分の信条を堅持したため、港北刑務所に9年間拘禁されて迫害されました。出所した私は、正義ある多くの弁護士が、法廷で法輪功修煉者に対する無罪弁護をされているのを聞き、「法輪功を広めることや法輪功の真相を伝えることは、違法ではない」とわかり、「真・善・忍」を信仰する法輪功修煉者に対する迫害、違法行為であることがわかりました。ですから、9の冤罪を受けた私は社会の一員として、社会の正義と公平のため、刑務所の警官らが法輪功修煉者に対して行った不法行為を暴露します。

 私は出所以来、絶えず港北刑務所に拘禁された法輪功修煉者に関する情報を聞きました。法輪功修煉者・李希望さんは、港北刑務所に拘禁されてから「独房地錨」という拷問を10日ほど受けて、死亡しました。「独房地錨」という拷問確かに存在しており、刑務所で私も同じ拷問を受けたことがあります。先日、周向陽さんの家族は港北刑務所「拷問罪」で訴えました。しかし、司法機関はその訴えに対して調査もせず、動かなかったのです。かえって、弁護士が周向陽さんの事件の真相を確かめることを妨害する港北刑務所の警官をかばいました。さらに控訴人・周向陽さんの妻・李珊珊さんは警官に報復されました。李さんは警官に不当に連行されて、労働教養2年を宣告されたのです。司法関係者のみなさん、この違法行為を許すのですか?

 私は周さんの家族と一緒に港北刑務所を訴えたいのです。先日、私と10数人の法輪功修煉者が手紙で港北刑務所が犯した「拷問罪」を告発しました。私たちは港北刑務の警官・張士林らに迫害された事実を書き、自分たちの名前を署名しました。しかしこの手紙を弁護士を通じて司法機関に手渡してから2カ月ほど経過しましたが、一度も返事がありません。弁護士は、「司法関係者の怠慢『涜職罪』として訴えることができる」と教えてくれました。

 港北刑務所の警官・張士林は、多くの犯罪行為を行いましたが処罰されていません。最近、張士林は異動させられたと聞きましたが、司法関係者のみなさん、なぜ、彼が犯した罪を追及しないのですか?

 最近、周向陽さんは危篤状態に陥り、半月間入院していたと聞きました。しかし、港北刑務所は周さんを釈放していません。私は自分の責任を果たすために、私自身が港北刑務所で受けた残虐な拷問を証拠に、港北刑務所を調査するように願います。 

 9年間、私は港北刑務所で立たされる、トイレにへ行かせない、長時間小さい椅子に座らせるなどの体罰を数えきれないほど受けました。

 1日にトイレへ行く回数を決められましたまた例えば、小便は1分半、大便は3分ほどと決められました。「独房地錨」のような拷問もたくさんありました。

 2005年のある日、私は家族と面会した時、会話の中で「『真・善・忍』に基づき、よい人になる」と言っただけで、警官はすぐに面会を中止しました。そして警官・張士林から、大声で「樊建明、お前はやり過ぎじゃないか」と叱られました。その直後、6人の受刑者らが私を独房に引きず込み「独房地錨」の拷問を加えました。

 「独房地錨」とは、数平方メートルの小さな部屋の壁と地面に発泡スチロールを貼り、地面の中央には鉄の環が固定されています。拷問を受ける人は手かせ足かせをつけられて、下半身を曲げることができないように固定され、その状態で前屈のように上半身を前に倒した状態で固定されます。その姿勢のまま横にもなれず、立つこともできず、本当に死ぬほどの苦痛を与えられます。私は10数日間「独房地錨」の拷問を受けました。

 この残酷な迫害に対して、私は断食をして抗議しましたが、警官らは野蛮な灌食を行いながら、「お前我々に従わないならば、お前の腹を切って、生かさず殺さずで苦しめてやる」と脅迫しました。

 港北刑務所は法輪功修煉者に対して、多くの不法行為を行っています。司法関係者のみなさん、私は警官・張士林、李国宇などの犯罪行為追究されることを願っています。法律の公正庶民の人権を返してください。現在の中国社会では、正義感を持つことはきわめて難しいことですが、司法関係者のみなさんも自分のために、善意をもって、将来後悔しないように、正しい道を選択してください。

 以上は、私の陳情の手紙です。

 公平、正義の司法関係者にお礼を申し上げます。

 陳情者:樊建明

 2012年新年

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/2/12/252967.html)     更新日:2012年2月19日
 
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