【明慧日本2012年3月27日】
二、故意に法律を踏みにじり、罪に陥れる
中共の610弁公室は警察、検察、裁判所をコントロールして、法律に基づいて案件を処理するという看板を完全に投げ捨て、弁護士の正常な弁護活動を妨害し、法輪功修煉者に対して秘密裏に不当な判決を強行し、このような手口は10数年来の迫害の中でずっと用いられてきた。最近の2カ月間、中共当局は相変わらずこの手口を各地で絶え間なく使用している。次に数例だけを挙げる。
遼寧省朝陽県の施秀清さん、陸桂芬さん、朱国田さん、朱平さんは皆、善良で普通の農民である。4人は法輪大法の素晴らしさを同郷の人々に伝えたというだけで、2011年5月23日、中共の警察に連行された。朝陽県国保(国家安全保衞)大隊は検察院、裁判所と結託して、資料を捏造し、陸さんに8年、朱平さんに5年、施さんに4年、朱国田さんに3年と、重い懲役刑を言い渡した。
2月14日午前、河南省南楽県の裁判所で、南楽県の法輪功修煉者・仝瑞卿さんに対する2回目の裁判が行われた。裁判官は仝さんの弁護士の発言をたびたび制止し、また南楽県の検察院と大名県の公安局は結托して偽証を行った。彼らは大名県公安局が2008年に仝さんを連行した際に没収したコンピュータやプリンターなどを証拠として用い、没収した金(仝さんが少しずつ貯めたマイホーム用の金)を不正な手段で得た汚い金だと言った。検察側は証人がいると言明したが、弁護士の「証人として出廷し、証言させて欲しい」という要求は法廷に拒絶された。このようにして仝さんは罪に陥れられ、懲役刑が下された。
広東省深セン市の法輪功修煉者・戴美蘭さんは、修煉を始める前に重病を患っていて、夫もリストラされた。戴さんは法輪功の修煉をしてから元気になり、家の経済状況も良くなった。しかし現地の警察は2011年5月20日、戴さんを拘束した。その後3カ月も経たない内に、家族は一切知らされないまま、羅湖裁判所はすでに審理が済んだと宣言して、戴さんに懲役3年を宣告した。5カ月が過ぎたが、家族はこの不当判決を各所で訴え続け、未だに奔走している。しかし中共の羅湖公安局、及び羅湖、福田、深セン市の三つの裁判所は、お互いに責任をなすりつけ、たらい回しにしており、家族の訴えを聞くところはどこにもない。
中共当局は、吉林省徳恵市の李建民さん、張偉さん、滕術媛さんなどの法輪功修煉者を連行した後、長期にわたり拘禁し、迫害する目的を達成させるため、偽りの罪名で3人を徳恵市裁判所に訴えた。当初、2012年3月1日に開廷する予定であったが、市政治法律委員会と裁判所は3人が弁護人を頼んだことを知り、開廷の予定を取り消し、同時に弁護士に対し、現地の中共機関が発行した「当該弁護士は法輪功に関与せず、法輪功を支持しない」という証明書にサインすることを強要し、弁護士が法輪功修煉者のために弁護することを阻止しようとした。
元大連水産学校の助教授・劉栄華さんは、2009年9月に馬三家労働教養所に拘禁され、2年間迫害を受けた。劉さんは2011年9月に刑期を満了したが、大連市610弁公室は、正当な理由なく直ちに劉さんを教養所から留置場に移した上、今年(2012年)1月9日に裁判所に命令して、劉さんを引き続き長期にわたって拘禁しようと企んだ。表では公開審理と称していたが、実際は劉さんの家族や友人が傍聴することを阻止し、弁護士を困惑させた。
劉栄華さん
(続く)