【明慧日本2012年3月29日】
四、最近、刑務所で発生した拷問による虐殺の実例
黒竜江省海倫市の医師・劉徳清さん(60代女性)は黒竜江省女子刑務所で、50cm四方のれんがの床に置かれた小さな椅子に座らされ、手は大腿部に置かされ、早朝5時~夜9時まで、その床板からはみ出ることも、眠ることも許されず、また指示を受けた受刑者に爪楊枝で刺されたり、板やブラシで激しく殴られたりした。劉さんは2年以上もこのように苦しめられ、全身は浮腫み、お腹は7、8カ月の妊婦のように大きくなり、2011年11月27日に亡くなった。
異常に膨張した劉徳清さんのお腹
趙碧旭さん(66)は2008年、相手の平安と幸福を祈って1枚のお守りを私服警官に贈ったという理由で逮捕され、私服警官に連行された。その後、趙さんは不当に懲役3年半の懲役刑を宣告され、黒竜江省女子刑務所に拘禁された。趙さんは2年以上迫害され、危篤状態に陥り、2012年1月14日に亡くなった。
遼寧省東港市の法輪功修煉者・李新良さんは瀋陽の大北刑務所で、独房に監禁され、スタンガンで電気ショックを加えられたり、ベッド上での残虐な拷問に遭い、精神的にも痛みつけられた。最後に、李さんは全身のいたるところを負傷し、病気も発症し、2012年1月25日に亡くなった。
拷問の実演:ベッド上で身体を引き伸ばして縛られ、体が宙に浮く
山西省侯馬市の電気土木技師・陸海星さんは山西省晋中刑務所で、終日24時間、連続して立ったままの姿勢を維持することを強制され、罵られたり、殴られたりして、睡眠は許されず、手錠、足かせをつけられ、また独房に監禁されて、板の床に座らされたり、あるいは過酷な労働を強制されるなど、残酷な迫害を受け続けた。2012年1月10日午前3時、陸さんは死亡した。享年45歳。
陸海星さん
法輪功修煉者・王志剛さんは、1996年に修煉を始めた。1998年8月、全国的な大洪水が発生した時、経営状態が思わしくないにも関わらず、王さんは1万5千元を寄付し、当時『太原夕刊』が報道した。王さんは2008年7月、晋中刑務所に不当に拘禁され、警官に指示された受刑者に何度も殴られ、左目を失明し、右目もほとんど失明した。
遼寧省瀋陽市の法輪功修煉者・劉志さんは2011年7月、遼寧省女子刑務所に不当に拘禁された。9月に家族が面会した時、本来とても健康だった劉さんは、頭部が揺れているように感じ、はっきりと話すことができず、足は腫れて歩行困難で、椅子に座ることもできなくなっていた。しかし警官は、劉さんは元気だと言って、重病のための服役中の一時出所を許可しなかった。同年11月28日の面会時、劉さんの下肢は完全に感覚がなくなり、大小便を失禁し、手の関節は全て赤くなり腫れていた。家族は劉さんが残虐な拷問を受けていると疑ったが、刑務所は依然として一時出所を許さなかった。
劉志さん
四川省広漢市の法輪功修煉者・張栄躍さん(59)は、2011年3月、法輪功を中傷するポスターを剥がしたという理由で、待ち伏せをしていた警官に連行され、その後、4年の不当な懲役刑を下され、四川五馬坪刑務所に送られた。そのわずか数日後、張さんは迫害され危篤状態に陥った。家族は刑務所から「張栄躍が『自殺した』」と電話で知らされ、刑務所へ急いで向かったが、張さんは極度に衰弱し、すでに話せなくなっていた。
(続く)