【明慧日本2012年3月26日】最近の2カ月間、中共(中国共産党)当局は中国大陸の警察・検察・裁判所を動員し、各レベルの中共機構の職員に命じて、各種の卑劣な手段で、善良な法輪功修煉者に対して迫害を行い、身柄の拘束・労働教養・不当判決・拷問・障害を負うほどの暴行・虐殺などの実例が相次いで発生した。例年と同じように、当局は人力と財力を投入し、「共産党両会」(注:全国人民代表大会と中国人民政治協商会議のこと)を目前に、迫害は一層激しさを増した。
一、憚ることなく連行、家財を没収
明慧ネットで報道した迫害の実例から統計をとると、過去の短い2カ月の中で、各地の610弁公室の職員と警官らが、異なる規模で法輪功修煉者を連行する事件は150数件余りに達した。連行の範囲は全国20数省(北京・天津・重慶と上海の4つの直轄市を含む)に波及し、河北、山東、黒竜江、四川、遼寧、吉林などが最も深刻で、河北省だけで30数件発生し、50人近くが連行された。次に深刻な山東省は2カ月間で19件、40数人が連行された。黒竜江省は17件で、30数人が連行された。
中共の警官らは、連行の中で全く自身のイメージを配慮せず、公然と法律を破っている。2012年1月3日午後、吉林省図們市の法輪功修煉者・宋麗傑さんは、住宅地で法輪功の真相資料を配っていた時、ある女性に通報された。10数人の警官が出動して宋さんを尾行し、あるショピングセンターにて、警官らは白日の下で宋さんを取り囲み、殴る蹴るの暴行を加え、宋さんが気絶するまで暴力を振るった。ショピングセンターの関係者と客は、見ていられず警官らを制止したため、その場にいた全員が公安局まで連行され、翌日になってようやく釈放された。そのため、ショピングセンターは休業せざるを得ない状況に至った。さらに宋さんの自宅の家財は没収され、母親も連行された。現在、宋さんと母親は現地の留置場に拘禁されている。
山東省栄成市の610弁公室は大規模な連行を行ったが、その理由はなんと彼らを告訴した法輪功修煉者に対する報復だった。去年(2011年)12月、莱陽市の法輪功修煉者・任菊玲さんは現地の警官に連行され、生命の危険に陥るまで迫害され、瀕死状態であるとして労働教養所に入所を拒否されたため帰宅した。任さんの夫は憤慨のあまり、北京から弁護士を招き、栄成市の610弁公室及び関わった警官らを告訴した。栄成市610弁公室は激怒し、2月16日晩から、大量の警官を動員し、山東省の莱陽・栄成・成山鎮・石島鎮などの各地で法輪功修煉者を連行した。多くの法輪功修煉者が自宅に帰ることができなくなり、やむを得ず放浪生活を余儀なくされた。
警官らはいつも家財の没収と連行を同時に行う。2月14日、雲南省鳳慶県公安局の10数人の私服警官は、突然42歳の李全さんの家に押し入り、一切の証明書を提示せず、憚りなく家財を差し押さえた。彼らは李さんの家から奪った家財を数個の大きな袋に詰めた後、李さんを連行した。
法輪功修煉者を事前にリストアップし、計画的に各地で同時に法輪功修煉者を連行する事件も発生している。2月25日午前5時~8時の間、中共当局は大量の警察力を動員して、盗聴・尾行などの手段で、河北省の石家荘・保定・唐山・滄州・泊頭・張家口・邯鄲・宣化および遼寧葫芦島などの地域で、法輪功修煉者30数人を連行した。
(続く)
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)