【明慧日本2012年3月23日】数日前に学法した時に悟ったことを、同修の皆さんと交流したいと思います。
人生は芝居のよう、この言い方はまさにその通りです。すべての人は既に按排された役にそって演じていますが、あなたの本当の自我は、この演じている役と同じではありません。これらの役には良い者もいれば、悪い者もいるし、性格の良いものもあれば、そうでないもの、私心の強い者もいれば、人に優しい人もいるなど、さまざまです。
私たちは輪廻転生の中で異なる性格の役者を作り上げましたが、しかしそれは按排に従って演じているだけです。もちろんその役を演じたのは、それなりの背景と事情がありますが、いずれも按排に従って行われたものです。このことがはっきりと分かれば、私たちはもはや自分が歴史上どのような役者だったのかに一喜一憂する必要も無くなり、そして今の同修の言動に対して怒ったり不満になったりすることはなくなります。
以前、「封神演義」を見たとき、紂王があれだけ悪いことをしたのに、最後は神の一員となったことをずっと不思議に思っていました。悪い人なのになぜ神になったのでしょうか。しかし今となってわかりました。彼はその歴史の中の一人の役者に過ぎず、悪い人を演じる役者でしたが、彼自身の長い輪廻転生の中で、その時だけの役割だったのです。
同修たちが自分の内に向けて探しているのを見て、私も自分の内に向けて探し、探すたびにたくさんの執着が出てきますが、一つでも取り除くのが難しいのです。どのように取り除くべきか分からなかったのです。しかし今は分かりました。まるで泥沼に足を突っ込んだ人のように、片方の足をきれいに洗ってからもう片方の足を洗おうとすると、せっかく綺麗に洗った足を再び泥沼に突っ込むこととなり、永遠に洗い続けることになります。もし泥沼から出て、陸に上がって絶えず自分を洗えば初めて綺麗に洗えるし、すばやく洗えるのです。私たちは自分の役者としての制限を乗り越えて、初めて自分自身をはっきりと認識し、自分自身に属さない執着及び後天的に生成された観念と習慣を綺麗に取り除くことができるようになり、初めて本当の自我を取り戻せるのです。
最近、明慧ネットで同修たちの恨む心に関する文章を読みました。私も同修の見解に賛成です。なぜならば私の内心にも恨む心があり、いくら取り除いても綺麗にならないのです。さらに、周りの同修の間にもこのような不満があります。もし私たちが役者という制限を飛び越して、すべての人は按排された通りに役者として役割を演じていると分かったのならば、私たちが同修または常人の言動に対して不満に思う心、それによって生じる恨む心はいずれも消えるのではないでしょうか? すなわち、役にはまり過ぎて、芝居にはまりすぎたのです。常人はさまざまな事由と因縁関係でこのような役を按排されたため、このような性格及び言動に至ったのだと分かれば、これ以上気になるのでしょうか? これ以上人を分別するのでしょうか?
しかし修煉者にとって、偶然なことはありません。家族、同僚、友人とどんなに関係が良くても、人間の情に頼ってはいけません。なぜならば修煉者の言動、ひいては考え一つにしても修煉すべき内容があるからです。常に残された執着と人心が現れてきます。他の人が自分に対して悪くなったのではなく、あなたが執着を放下していないため、試練がやってきたのです。身の回りに何が起きようと、どんな状況になろうと、起こるべきことは必ず起きますが、重要なのはこれらのことが起きたときに自分の心が動じたのかです。もし心が動じたのなら、それを深く探せば自分の執着に行き着きます。ですから、私たち全員が自分自身を部外者としてみることができれば、私たちは何の心も動じなくなります。その中に入らなければ、ただ師父が法を正すことを助けにきただけであり、三つのことをしっかり行うことだけが最も重要なのです。ならば、どのようにしてこの役の枠を乗り越えられるのでしょうか? すなわち、師父がずっとおっしゃっているように、法を学び、しっかりと法を学ぶことなのです。
師父は衆生の歴史上の過ちを見ず、今回の法を正す中での態度のみを見ておられます。今回の選択だけを見るのは、不公平ではないかと思う同修がいるかもしれませんが、私はそうは思いません。すべては按排された役者であり、誰もが大法のためにやってきたのです。誰もが一定の作用を果たしており、みな輪廻転生の中で異なる役者を演じてきて、そのときに作った業と徳が今の自分を築き上げました。今となり、芝居の最後となりました。終曲の選択こそが、決定的であり、本当の自我の選択なのです。この選択こそが、必然的だったのかもしれません。
以上は個人の認識に過ぎず、不足があればぜひ、ご指摘の程よろしくお願いします。
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2012/3/19/132272.html) 更新日:2012年3月24日