【明慧日本2012年1月17日】神韻巡回芸術団は2012年1月11日夜、ニューヨークのリンカーセンターで公演を行なった。中国古典舞踊やオペラなどによって織り出す、神から伝えられた文化がステージで再現され、観客の心を奮わせた。
2012年1月11、12日、満席となったリンカーンセンター
1月11日から15日にかけて、神韻巡回芸術団はリンカーンセンターで5公演が行われた。初回公演及び2回目の公演はいずれもチケットが完売した。引き続き、13日から15日の公演もチケットが完売し、数百枚に上る臨時の座席もすべて予約で埋まった。
初年度の公演以来、異なる年齢、異なる社会背景を持つ観客が、神韻の深遠なる内包および精錬されたパフォーマンスに感銘を受けている。「あまりにも美しすぎる」「あっという間に終わってしまうのは本当に残念だ」と、多くの観客が語る。
歴史を専攻し、二つの修士学位を取得した池氏は、初めて神韻を鑑賞した。池氏によると、「神韻のダンサーはレベルが高く、他の娯楽関係の公演とは全く異なります。特に、表現しているのは正真正銘の中国の伝統的な文化です。中国の文化は1949年、中国共産党によって歪曲されました。中国人として、中国の伝統文化の行方をずっと心配していました。このまま中国はどこに行こうとしているのかと。中国は10億人以上の人口があり、世界の1/5を占めているので、中国のみならず、世界に対しても責任をもって考えるべきです。中国人がずっとひどい環境の中にいることを望むのでしょうか? 私たちの祖先を忘れても良いのでしょうか? 自分の子孫に責任を負うべきではないでしょうか? これらのいずれも極めて重要なことです」と話した。
池氏はさらに、「神韻は人々に、何が善で何が悪かを教えてくれます。踊りは優美で、これこそ本当の中国人であり、今の中国のような嘘が偏在する場所ではありません。なぜ、中国人がこのようになったのかを、私はずっと考えていました。中国の文化は人類、そして中国人にどのような貢献があったのでしょうか? なぜ、祖先のすべてを否定するのでしょうか」と述べた。
公演を通して答えは見つかったのか、という記者の質問に対して、「もちろん見つかりました。これほどすばらしい公演ですから、中国の伝統的な文化の優美さを、歴史的な軌道にたどって伝えられたのです。唐の時代の状況を反映したり、仏教を反映したり、非常に重要です。すべての人に選択する権利があります。お互いを尊重し合うべきなのに、なぜ法輪功を迫害するのでしょうか」と、池氏は強調した。
ジャックリーン・クルーシェル氏
ジャックリーン・クルーシェル(Jacqueline Krushel)氏はかつて、フランス・パリのオペラ座の歌手を務め、その後はニューヨークに移住し、衣装デザインに従事している。東洋の文化に興味を持っているジャックリーン氏は、「本当に世界中の人、特に中国人が中国の伝統文化を守っていけることを望んでいます。なぜならば、中国の伝統文化は人類にとっても必要からです」と話した。
「美は、世界にとって欠かせないものです。今晩の公演は本当に美しい。美しい衣装、美しいダンス、美しい物語。公演の背景は中国の魅力を現しています。今晩は喜びと考えさせる要素がいっぱいです。公演は中国の悠久な文化の重要な意義をしめしました。現代社会がこれらの伝統的なものを失わないでほしい。それは人類にとって欠かせないものだからです」とジャックリーン氏は述べた。
ジャックリーン氏にとって、美しいものはいつも古典から遡及して生まれるという。歌手として、公演の音楽を絶賛した。「初めて中国語の歌詞を聴きましたが、ヨーロッパの歌声とは異なり、哲学を交えた古文のように非常に興味深いです」とジャックリーン氏は述べた。帰宅後はしっかり神韻のパンフレットを読み、公演のプログラムをもっと深く理解したいという。
銀行員のケビン氏とデービッド氏はいずれもアメリカ育ちの中国人。ケビン氏によると、今晩の公演の中でも、特に孫悟空の物語を見て、子供の時の記憶をよみがえらせたという。さらに、公演の中で訴える道義とは、数千年続くものだと感じた。デービッド氏は特に、ダンスの中の長い袖が漂うところが好きだという。美しい中国舞踊を見て、小さいときに中国古典舞踊を学んだことを思い出し、デービッド氏は涙を流した。異国にいても、自国の伝統文化を見ることができて大変嬉しいと話した。
さらに、ケビン氏は今晩の公演は自分にとって貴重なプレゼントだと話した。公演の中には法輪功を伝える内容もあり、今、中国で起きているは事を知らない人々には貴重な情報を提供したという。信仰は自由で神聖なもので、公演は明確にこのメッセージが伝わったとケビン氏は話した。