文/陽光
【明慧日本2012年2月6日】マイナスの考え方は多くの人の思惟方式となっています。しかし、これこそが正に人生が失敗する原因であって、修煉者が取り除くべき執着であることを分かっている人が何人いるでしょうか。
マイナスの考え方に慣れている人は往々にして、物事の結果をマイナス的に予想し、常に心配や恐怖に陥っています。この考え方の問題が、身体に損害を与えたり、精神的にマイナスになったりするだけではなく、物事をマイナスの面へと転化させてしまいます。古語で言われたように、「相は心によって生まれ、環境は心によって転化する」の通りです。また、「何かを恐れたらそれが起こる」という言い方もあります。師父は『精進要旨二』で書かれました。「皆さんはすでに相生相克の法理を知っていますが、恐れる心がなくなれば、あなたを恐れさせる要素も存在しなくなります。これは強いて行なうことではなく、本当に平然と放下することによって達することです。」(『精進要旨二』「最後の執着を取り除こう」)言うまでもなく、恐れることはマイナスの心境であり、人々が言っている「恐れれば恐れるほど幽霊が出てくる」ということです。
無神論は神や仏の存在を認めず、人間が死ぬものであって、人生は短いから、人は人生を楽しむためにのどんな悪事でも働きます。それは正に最大の悲観者、最大のマイナスの考え方です。
修煉者は常人の中で生活していますので、マイナスの考え方は避けられませんが、しかし「真、善、忍」に従って、常に内に向けて探せば、何でも解決できます。私は気持ちがちょっと良くない時、すぐに師父のご教示を思い出しました。「どんなことに遭遇しても心にかけず、常人の中のどんなことも全然気にとめず、常ににこにこしています。どんなに大きな損をしてもにこにこして平然と笑っています」(『転法輪』)何回か繰り返してみると、気持ちが良くなります。正念を堅持すれば、必ず「佛光が普く照らせば、礼儀が圓明となる」となります。
修煉していない方で、もしマイナスの考え方の中から抜け出したいなら、『転法輪』を拝読してください。きっと意外な収穫があります。