韓国社会のエリート「宿願の師父とついに出会えた」(二)
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 明慧日本201226日】

 精進して執着を取り除く

 趙さんは,法を得るのは大変難しかったと感じています。人生の半分を終えてからやっと大法と出会えたのです。「私は人生の後半に入ってからやっと法を学び始めました。遅かったのですが、それでも法を得ることができて極めて幸運だと思っています。ですから私は、極力時間を大切にして着実に修煉しようと決意しました。『転法輪』を読んだ後、それ以外の38冊の中国語の説法も2カ月以内にすべて読み終えました。私の個人の悟りですが、師父は末法の時期に衆生を救いに来てくださったのです」と趙さんは心境を語りました。趙さんは今、3回目の、すべての大法の経文を読み通すことを始めました。趙さんにとって、中国語の経文を読むことは、韓国語の経文を読むことと比べると、感じるものが全く異なると言います。中国語を読むことで自分の心が大きく変わったと感じているようです。

 初めて台湾に来た時、趙さんは新北市の学生寮に宿泊しました。そこは山の中腹にありました。寮から煉功所まで徒歩で30分の道のり上、ちょうど真夏だったため、毎日汗を流しながら往復しました。その上、山の中なので、特別に大きな蚊が沢山いて、煉功する時はいつも趙さんばかりが刺され、心性を試されていました。趙さんは新しい修煉者であり、忍耐するようにと煉功点の輔導員から教えられました。さらに趙さんは単身で台湾に来ていたので、寂しさとの戦いでもあったと当時を述懐しました。

 「台湾に来てから6カ月が経ちました。来た時はちょうど夏で、とても蒸し暑く、蚊が多くて、毎日1人だけで食事をして、実はこの時間は、私にとって本当にとてもつらい体験でした。本当に毎日が執着心を取り除く修煉の過程でした」と趙さんは言いました。

 ある日、趙さんはあまりのつらさに韓国へ帰国したくなりました。「学法と煉功に行かず、サボってしまいました。韓国料理を食べたり、映画を見たりしました。私が見た映画はちょうど、近い将来、香港からサーズのような伝染病が広がり、多くの人が病死するという内容でした。その後、私は『転法輪(巻二)』を思い出し、再び精進することを決心しました」

 趙さんは毎日煉功するたびに、十数匹の蚊に刺されていました。もうこれ以上蚊に刺されないように、趙さんは防虫剤を塗ろうとしましたが、同修に塗らないようにと言われました。これも修煉の一つの過程であり、克服しなければなりません。ある日、趙さんは横断幕を持って、1人で山頂へ煉功に行きました。山頂ならば蚊はいないだろうと趙さんは思ったようでしたが、その後同修から聞かれると、趙さんは「もっと大きい蚊がたくさんいたよ」と答えました。

 山の中腹に住んで3カ月後、趙さんは台北市に引越しました。その3カ月間、趙さんは多くの煉功点で学法し、交流し、さらに色々な場所で真相を伝える機会を得ました。

 「台湾の交流に参加した当初、私は全く言葉が分かりませんでしたが、今はどうにか聞いて分かるようになり、心を無にすればすべて聞き取れるようになりました。毎日、中国語の勉強以外はほとんどの時間、朝は煉功し、夜は学法と交流に参加しています。毎日台湾の同修と一緒に学法し、煉功し、正念を発しています。週末になると広場に行き、展示パネルを立て、煉功し、法を広め、迫害真相を伝えています。そこには毎日数万にのぼる観光客、特に中国からの観光客が大勢やって来ます。そこでは毎日、大法弟子が風雨にも負けず、法を広め、真相を伝えています」と趙さんは話しました。

 ある日、趙さんがバスに乗った時、運転手に「学生でもないのになぜ学生証を使うのか」と罵られました。趙さんは「台湾の師範大学で中国語を学ぶ外国人の学生です」と答えました。趙さんは人生の中でもこんなに人に罵られたことはないと悲しそうに同修にこのことを話しました。しかし、なぜ悲しいのか、放下すべき心があるのではないかと趙さんはその後気づきました。

 運転手に罵られたとはいえ、趙さんは台湾に非常に良い印象をもっています。「台湾は小さい島ですが、なんでもあり、もちろん人類5千年の文化の精華があります。神様がこの宇宙を創造された時、大法の基礎を築き、人類の歴史と文化を残すためにこの場所を作られたかのようです。もし台湾と台湾の同修がいなかったなら? 本当に想像することができません」と趙さんは言いました。

 韓国では、金持ちの話題はゴルフ、株、女性です。趙さんも修煉を始めるまでは、毎日酒を飲み、きれいな女性と一緒にカラオケで歌ったり、週末にはゴルフへ行ったりしてそれが30年続きました。「本当に時間を無駄にしただけでなく、背骨も傷め付けられました」と趙さんは言いました。

 修煉を始めてからの最大の変化は、再び生まれ変わったかのように、体が健康になっただけでなく、常人の欲望がなくなったことだと趙さんは言います。修煉により、価値観、考え方まで変わりました。真理を得た今、人として返本帰真しなければなりません。毎日大法を学び、煉功し真相を伝える日々は本当に充実していて、とても有意義です」

 大法を修煉し始めた当初は、早く古い修煉者に追いつこうという願望が強くありましたが、今はその考えもなくなり、その考えは執着だと気づきました。すべては師父がおっしゃったように、着実に三つのことを行えば、少しずつですが、日々の努力の中でおのずと向上します。「今年のワシントンDC、ニューヨーク、台湾、香港の法会に参加しました。台湾の同修は本当に素晴らしいです。一生懸命修煉しています。私のような外国人は必ず精進しなければ、ついていくことができないと感じています。特に年を取った私としては、人をうらやましく思う時間すらないですからね」と趙さんは言います。

 最後に趙さんは「先週は天国楽団の同修と一緒に香港の法会に参加しました。修煉者の皆さんの純粋さと熱意に感動しましたので、天国楽団に参加することに決めました。香港でのパレードは他の地区とは異なり、街頭に多くの人がぎっしりと詰まって見ています。特に多くの貴い中国人が拍手を送りながら見ています。まるで希望を託されたかのようです。もっと精進しなければいけませんね」と話しました。

 (完)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/12/23/250922.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2012/1/9/130604.html)     更新日:2012年3月4日
 
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