福建省当局、法輪功修煉者に弁護士の解任を強要
(明慧日本)福建省福州市の610弁公室と国保大隊の警官は、法輪功修煉者・葉巧明さん(女性)の裁判に際し、葉さん親子に弁護士を解任することを強要した。その後、福州市倉山区裁判所は2010年4月9日午前、弁護士がいない状況下で開廷し、葉さんを迫害することを企んだ。
弁護士に詰問され裁判所は急遽 開廷を取り消す
葉さんは福建省・師範大学体育センターの職員で、2009年9月16日朝7時ごろ、勤務中に国保大隊の警官に強制連行された。1カ月後に逮捕され、福州市第二留置場に拘禁された。葉さんは2度、手紙で弁護士に依頼することを親友に頼んだ。夫が早死にしたため、息子(18歳)の委託によって北京の弁護士2人が留置場で葉さんと面会し、弁護士委託協議書に同意した。
2人の弁護士は、案件を調べる過程で多くの疑問点を発見した。捜査機関は、葉さんが2338通の手紙を郵送したと告発したが、証拠となる手紙が1通もない。公安局(警察署)は2338通の手紙の中で葉さんの指紋が7カ所見つかったと指摘したが、具体的にどの手紙に指紋があったのか説明がなく、さらに証拠の実物もない。これによって、弁護士は「これはでたらめで、人を陥れる偽の案件だ」と判定した。さらに、手紙を郵送することは犯罪にならないのである。
倉山区裁判所は3月4日に開廷する予定だったが、弁護士から正式な書類を提出され、告訴人の出廷を要求されたため、裁判所は慌しく、予定した開廷を取り消した。
弁護士と現地の法輪功修煉者達が脅される
3月5日、北京に帰った2人の弁護士は司法局に呼ばれ、脅しと圧力を受けた。同時に、福州市の法輪功修煉者たちも各方面からの脅迫を受けた。3月4日、傍聴しようとした法輪功修煉者たちは、開廷が取り消されたと裁判所で情報を得た後、静かに現場を離れた。しかし、それらの法輪功修煉者達はその後、自宅で派出所の警察や住宅区の共産党委員会メンバーらに嫌がらせをされ、勤務先でも監視された。当局の目的は、傍聴に行かないよう警告することだと思われる。
弁護士の解任を葉さん親子に強要
当局は弁護士や法輪功修煉者を脅迫すると同時に、葉さん親子をも脅迫した。まず、大学1年生の息子に、「もし弁護士を解任しなければ、大学での勉強や将来の就職に関わる問題が発生する」と脅した。また、息子を公安局に呼んで、圧力を加えた。18歳の子供はこれほどの脅迫に耐えられず屈服し、弁護士の解任に同意した。次に、警官らは子供に、葉さんの同意を説得するよう強要した。こうして、北京の弁護士は4月9日に解任された文書を受け取った。弁護士がいない状況下で、4月9日、裁判所は開廷し、葉さんを迫害することを企んだ。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
2010年4月20日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/4/17/221684.html)
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