遼寧省:法輪功修煉者7人に不当判決
(明慧日本)遼寧省営口市のバ魚圏区法院(裁判所)は2010年7月28日、秘密裏に裁判を行い、7人の法輪功修煉者に対して不当判決を言い渡した。今回の裁判は「610弁公室」の意のままに行われ、家族や弁護士は一切知らされていなかった。家族や弁護士がこの事実を知ったのは、2週間後のことだったという。
法輪功修煉者・董氷さん、畢世軍さんに懲役7年、孫麗さん、瀋廣海さんに5年、余志紅さんに3年、王志遠さんに3年、謄文春さんに実刑3年施行猶予5年(すでに釈放されている)の不当判決が言い渡された。
バ魚圏区警察は2009年9月23日、上記の修煉者7人を強制連行したほか、法輪功を修煉していない董氷さんの弟と父親も強制連行した。2人は1カ月後に釈放された。そのほか、同時に強制連行された法輪功修煉者は小児科医の楊麗軍さんが含まれ、健康状態を検査した際、心臓病と高血圧のため釈放した。しかし、警察は度重ねて楊さん宅に行っては私生活を妨害し、24時間の監視を行っているという。そして警察は、法輪功修煉者を強制連行した際、私有財産を持ち去ったという。
バ魚圏区法院は2010年3月23日、7人の修煉者に対して第一回目の裁判を行った。裁判の際、弁護団4人が無罪の弁護を行った。今回の裁判の裁判長は刑事法廷裁判長・王業家、裁判官は尹文成、楊、書記は徐建偉であった。検察側は曹寧(29歳女性)が出廷した。弁護団は法律に基づいて無罪の弁護を行い、彼らは反論もできずうつむいたままだったという。弁護団は「7人が有罪である証拠を提出できなければ、直ちに釈放すべきだ」と求めた。傍聴席からも釈放すべきだとの声が上がり、書記は警官に、傍聴者らを法廷から追い出すよう指示し、裁判長は閉廷を宣告したのである。
2010年6月1日、法院は弁護団に通知もせず、第二回目の裁判を行った。7人の法輪功修煉者は、それぞれ自分の信仰は無罪であることを自己弁護した。余さんは、警察での取り調べを受けた際、警官らに拷問されたことを陳述した。孫さんは迫害によって身体が衰弱し、始終イスに座ったままだった。そして、裁判長は閉廷を宣告した。
第二回目の裁判を終えた後、7人の家族は検察や警察に何度も釈放を求めた。しかし、「610弁公室」の指示により釈放できないとの返答だった。
2010年8月、家族は「610弁公室」に釈放しない理由を聞き、釈放を求め、数日後に釈放すると約束された。しかし「610弁公室」は裁判所と結託して2010年8月28日、弁護団や家族に通知していない状況下で、秘密裏に7人の法輪功修煉者に対して裁判を行い、不当判決を言い渡したのである。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
2010年8月27日
(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/8/16/228390.html)
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